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早稲田スポーツ探訪

部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。

2005/7/1更新  第44回

第56回早慶サッカー定期戦 観戦記

 6月29日。前日から降り続いた雨も昼前には上がり、晴れるまでには至らなかったものの、気温も丁度よくサッカー日和となった。キックオフ1時間半前に、千駄ヶ谷駅へ到着すると、そこには既に大勢のファンが集まっていた。自身、ア式の試合はたくさん見ているつもりだが、こんなことは初めてでこの試合が特別な試合であることを実感させた。会場入りすると、電光掲示板には、両校の紹介VTRが流れていた。キックオフが近づくにつれて、観客席は見る見る埋まっていく。

 大歓声の中、ついに選手達が入場する。電光掲示板から見える選手たちの顔は、いつもよりたくましく見えた。早稲田は普段通りの3−5−2。スタメンは教育実習の影響で、岡佑亮(人4)、高橋周大(人4)の二人の4年生が抜けたものの、その他はいつものメンバーが揃い、またワールドユースから帰国したばかりの兵藤慎剛(スポ2)もベンチに入った。序盤、引いてくると思われた慶應だが、予想外に積極的に攻めあがる。しかし、早稲田は冷静さを失うことなく、逆にDFの裏にあいたスペースを松橋優(スポ3)、矢島卓郎(人4)が攻め、2分に山本脩斗(スポ2)のクロスを松橋がヘッドであわせ、6分には徳永悠平(人4)のクロスを同じく松橋がヘッドであわせるなど、着実にチャンスを作っていく。しかし、9分の鈴木修人(スポ2)が放ったFKを含め、昨年スーパーセーブを連発し、MVPに輝いた慶應GK前川が全てセーブする。今年はレギュラーを外れることも多かった前川だが、やはり4年生としての意地なのか、神がかり的なセーブを連発した。それでも、11分矢島が観衆の度肝を抜くドリブル突破からクロスをあげると、叩き込んだのは徳永。キャプテンの見事なゴールで、早い時間帯で先制点を奪う理想的な展開。早稲田にとっては大きく勝利へ近づく得点かに思われた。しかし、やはりこの日はそうすんなりとはいかなかった。24分に、慶應9番根岸が上げたクロスから混戦となると、11番の1年生大河に押し込まれ、同点にされてしまう。この予想外の失点で、大きくゲームプランを狂わされてしまった。その後、慶應はやはりカウンター狙いへと作戦変更。残り時間のほとんどを慶應陣地でプレーしたがチャンスは作れず、このまま前半を終了した。
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(TEXT=平野峻、PHOTO=中島和朗)
 


 
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