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早稲田スポーツ探訪

部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育局各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。

2007/1/17更新  第53回

三度目の箱根駅伝追っかけ


 

 絶好のコンディションで幕を開けた第83回箱根駅伝は区間新タイムが続出。追っかけ隊である私のコンディションも万全!のはずだった。

 が、今思い返せば、まず出足が良くなかった。スタート付近で1区選手の写真に失敗した私は東京駅を目指して半ばヤケクソで走っていた。しかも従来の追っかけコースを改変し、早い時間の電車を目標にしていたこともあって必死だったのだが、どうやら自分の足の動きがおかしい。というよりも、どのように足を動かせば前に進むのか、私の運動不足はそこまで原点回帰せざるおえないところまできていたらしい。


 

 東京駅に着いたものの…しまった!ちょっとした躊躇で電車に乗り遅れた。しかもダイヤが乱れている。今回の箱根駅伝予選会も「1秒」が明暗を分けたように、ここは秒単位の真剣勝負であることを思い知った私は品川駅で挽回の走りを見せる。滑り込みで京急線に乗り京急蒲田駅へ到着したが、またも撮影はうまくいかなかった。これにて夢の1区2度撮影は惨敗が決定。華の2区へと気持ちを切り替えたが…マズイ足が痛い。さっきの不安定な走りが早速足にきていたのだ。しかしこの痛みのおかげで思い出した。私は欲張りな性格なのだ。三度目の追っかけとはいえ、最終学年にしてなぜ秒単位でより挑戦的プランを組み立てているのだろうか。しかも今回は一人旅、欲張っている場合ではない。今こそ確実性を重視すべきだ!

 2区はJR保土ヶ谷駅付近で、その後は4区から5区へのタスキ渡しが行われる第4小田原中継所を目指した。しかし中継所付近は1時間前にもかかわらず混雑しており、タスキ渡しの見物はすぐに諦めた。そう、私は確実性を重視する女になると誓ったばかりなのだ。ニヤリ、マフラーで口を隠して笑うと歩きだした。5区1km地点で待機し、初日を無事終えた。


 

 次の朝はまず6区から7区のタスキ渡しの第6中継所を目指した。箱根登山鉄道風祭駅、やはり1時間前の到着では相当甘いようだ。昨日の経験が何の役にも立っていないじゃないか、とブツブツ心の中でつぶやきながら歩いていると、ずいぶんと駅から離れた所まで来てしまった。自分の位置がよくわからず、結局先の箱根湯本駅まで歩くことに。当たり前のように足の痛みが増したが、例年観戦している箱根湯本駅付近の風景が見え始めると妙な安心感があった。「やっぱり今日も確実コースで!」気がつくのが遅い。

 7区は大磯。昨日は脚立が羨ましかったので、この日は自宅から脚立ならぬ木の台(折りたたみ式)を持参していたが出番がありそうもない。それは残念だと思い使ってみた。何の障害物もない所で変な台に乗って写真を撮る女を見たという方、それは多分この私だと思われる。私はそのまま大手町にむかったが、足の状態はさらに悪く階段を上がるのが困難になっていた。なんとか最前列でランナーのラストスパートを見ることができたものの、やはり大手町の混雑は尋常ではなく、散々押されていたので終わった頃には私の足は惨めにもガクガクだった。


 今回の箱根駅伝追っかけは最強の青春一人旅であり、同時に自分の惨めさを露呈する旅でもあった(苦笑)。何よりも自分の体力を過信しすぎたことが大きな間違いであり、ひとまず今後のためにも運動!ちゃんとした走り方(?)を思い出したいと思った。

 

関連特集
2007年箱根駅伝特集「NEW YEAR」

関連サイト
第83回箱根駅伝公式サイト

(TEXT、PHOTO=横山真弓)
 


 
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