第83回箱根駅伝　特集「NEW YEAR」 [ WasedaWillWin.com ]

　「…またか。」4年連続のシード落ちに、早稲田ファンの誰もが肩を落としたであろう昨年度の箱根駅伝から早1年。今季は、6月の全日本大学駅伝予選会での惨敗など、スタートにやや遅れがあったものの、夏を越え、個々のレベルアップと共に、チームも成長しつつある。

　やはり今年も注目を集めたのは竹澤健介(スポ2)。今年は二度、日本代表のユニフォームに腕を通し、世界を相手に戦ったほか、8月のヨーロッパ遠征では5000ｍで日本歴代3位の記録を出し、実力・経験ともにパワーアップしている。

　更に、今年の早稲田は、駅伝主将の藤森憲秀(スポ4)を中心とした4年生3人が、競技面、精神面共に土台となり、チームをしっかりと支えている。また夏以降は、3年生や1年生の活躍も目立ち、チーム全体が活気づいてきたことが覗える。その証拠に、10月の箱根予選会では、故障を抱えた竹澤が満足に走る事のできない中、2位と6分近くの差をつけ圧勝。1人のエースに頼るのでなく、早稲田が『チーム』として力をつけつつある事を証明してみせた。

　もう悔し涙は見たくない。今回こそ、笑顔で大手町のゴールテープを切り、早稲田の輝かしい未来へ、第一歩を踏み出してほしい。さぁ、応援しよう！今年度の箱根駅伝が、新年の幕開けと共に、早稲田にとって「新しい時代」の始まりになるように。

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TEXT=村山裕太、PHOTO=横山真弓