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  Realvoice年間プロジェクト 

2009/12/2掲載

競走部 江里口匡史 第3回



前のページより)

――学業と競技の両立は?
 両立が自分で出来ているかは分からないんですけど、学部自体がスポーツ科学部っていう学部で、やはり何かしらスポーツに関係や接点があるような授業が多いので、授業を聞いていても自分に置き換えて話を聞いたりする事もできて、すごく楽しいです。良い成績をとろうと思って勉強を頑張っているってよりは、自分の好きなことや興味のあることに近いことを自分のリズムでやっている結果として、何とか単位も落とさず来てるんで。

 

学部では教育関連のゼミに所属しているという

――スポーツ科学部という環境はいかがですか。
 僕は好きですけどね。非常に人間関系もサバサバした人が多いですし、一緒に気が合う人も多いので。スポ科はやっている内容も、『トップスポーツ』についてやっているところもあれば、『生涯スポーツ』とか健康に近いことをやっているところもあったりして、スポーツを幅広く捉えられるので、自分はトップスポーツに偏ってやっていた部分が多かった分、自分の中でスポーツに関する視野が広がるって言う意味では、僕はスポ科に来て良かったなと思います。

――寮での生活は?
 大学に入るまで合宿以外で本格的な寮の経験はなかったんですけど、いざやってみるとそこまで自分の中で寮生活がイヤだなとか思うことはなかったですね。それと最近、代替わりに伴って一人部屋になったんですよ。最近移動し終わったばっかりで、まだ片付いてないんですけど、早めに部屋換え、整理をしたいなと思ってます。

――新しい部屋のコンセプトはありますか?
 一年半前くらいにコーヒーメーカーを買ったんですけど、部屋の配置を失敗して、非常に使いづらい位置にずっと置いていたんですよ。使いづらいから自然と使わなくなっちゃっていたんで、今度はコーヒーメーカーもうまく活用できるような部屋割りにしたいですね。引きこもりそうですけど…。色々部屋の配置を考えるのは楽しいんですけど、今はまだ(荷物が)ごちゃごちゃしてそれどころじゃないんで、まずはまだ入りきってない廊下の荷物を部屋に詰め込むことから始めます(笑)。

――コーヒーはお好きなんですか?
 コーヒーは好きですね。甘いのも好きですし、ブラックも飲めますけど、一番好きなのはミルク多めだけとか。コーヒーは飲むと落ち着くところもあるので、海外に行ったときとかも海外のコーヒーとかを探して飲もうとするんですけど、まあ怪しいのもいくつかありましたね(笑)。

 

――オフの日の過ごし方は?
 オフしてるなと思うのは、『その時にやりたいと思ったことをやる』ってことが、一番自分の中でストレス解消してるなって思えることですね。お酒が飲みたくなったら誰かと一緒に飲みに行ったり、買い物したいと思ったら買い物に行ったり、単純に都内に出てぶらついてみて、何もせずに帰ってきたり、なんかすごい眠いなと思ったらずっと部屋でゴロゴロしてるっていうのもあるので。単純にこれが一番自分の中でオフの時やりたいっていうものは特にはないので、自由気ままなのが一番ですね。やっぱり拘束される期間が長かったりするんで、その分逆に自由にというか無計画にいくのも楽しいなと思います。

――趣味などは?
 趣味……、趣味はないといえば無いですね。やってみたいことは釣りとかゴルフとかいくつかあるんですけど。本当にやりたいなと思ったら多分ふと行動を起こすと思うんですけど、でも特に動き出さないですね(笑)。今は陸上の合間にゆったりするのが逆に好きなんで、いずれ何か趣味を見つけます。

――話は変わりますが、来年度の主将になることになったそうですがその経緯は?
 学年で話し合って決めるんですけど、やっぱり自分が引っ張らなきゃなと思う部分もあったり、同じ学年の中で3年間過ごしてきて、自分の位置とか役割をある程度は感じ取ってはいたので、その中で自然な形でというのも変なんですけど、そういう位置にいてやってるっていうのが僕だったんで。それでもやはりやるとしても、竹澤さんもそうだったんですけど、遠征や試合になると、主将が大学にいない時もあると思うんで、もちろん自分が引っ張っていかなきゃいけないんですけど、自分だけが引っ張るとそこで全体がダメになってしまうと思います。最高学年として、みんなで話し合いながら部をもっといい方向に導いていきたいです。

――目指す主将像は?
 主将像というか目指す人間像みたいになってしまうんですけど、下の学年から見て人として尊敬できるような先輩だったり、何かを感じ取ってもらえるような人というか。もちろん競技で結果を出す事は必要だと思うんですけど、それだけが全てじゃなくて、まず人としての江里口匡史があって、競技者としての江里口匡史もいるっていうようなものを、後輩たちに自分から言ってじゃなくて、感じ取ってもらえるような主将ですかね。(目指す)主将像というのは明確にはないんですけど、やはり一人で何でもかんでもっていう形にしてしまうとよくないと思うので、そういった意味では、もっともっと同級生に頼ったりして、全体で部を引っ張れればと思います。

  国内外を問わず、精力的にレースをこなした秋。必ずしも思うような結果は残せなかったものの、数々の試合を通して江里口選手は『経験値』という今後のステップアップに不可欠な財産を得たようだ。
 そして来年度は主将としてもチームを牽引する立場となる彼はこれから、深い歴史と伝統が刻まれた地『ワセダ』で、仲間と共に厳しく地道な冬季練習に臨む。
また来季、大きく成長した自分に出会うため、そして、受け継いだ誇り高き『ワセダのプライド』を守り抜くために。



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(TEXT、PHOTO=岡崎聡)

 

 


 
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