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2002/7/25 [レスリング部]

長島和幸選手 インタビュー

会ってみたい人がいた。早大レスリング部長島和幸。2001年度76kg級インカレチャンピオン。彼の勝利の方程式は何なのか、彼の強さはどこから来るのか。高校時代数々の輝かしい実績を残しながら、あえて早稲田を選んだ、そんな彼の話を聞いてみたかった。
(※長島選手は6月21.22日に行われた世界学生選手選手権に74kg級に出場しました。)


さよならゲームの様子

レスリング、頑張ればチャンピオンになれるかな・・・

約束の時間に寮で出迎えてくれたのは、マット上の印象とは違い、穏やかな笑顔の青年だった。彼は6歳で柔道をはじめ、小学校3年生の時レスリングと1度目の出会いをする。

「そのときは楽しくなかったんですよね、あんまり。僕は双子なんだけど、兄貴の方ははじめて3ヶ月でいきなり優勝しちゃったんです。僕だけ1回戦負けで・・・。本当はそんなことないのかもしれないけど、やっぱ双子って知らず知らずのうちに比べられるところってあるし、ちょっと敏感になっちゃって、レスリングに向いてないのかなって。でもやったからには最後まで続けようと小学校は最後までやったのかな。中学校はレスリング部がなかったし柔道の方に専念したんです。」

しかし、レスリングの神様は彼を再びレスリングに引き戻した。双子の上の兄は当時の高校レスリング界不動のチャンピオン。兄のように努力すれば強くなれるかもしれない、彼は中3の時、クラブチームでレスリングと2度目の出会いをした。

「週2回、全中(全国中学生選手権)に向けて一生懸命やって、2位だったんですよ。そこで優勝しないで負けたっていうのがあって高校で絶対チャンピオンになってやろうと思って。」


レスリング、好きですね・・・

小学生の時、楽しくなかったはずのレスリングはやがて彼の生活の一部になった。必死の努力の甲斐あって、高校3年生ではあらゆる大会のタイトルを手にする。自分を強いとは思っていないけれど・・・と前置きしながら話は続く。

「好きじゃなかったらやってられないし、やっぱ好きじゃないと強くなれないと思うんですよ。勝ったら嬉しいし、自分の力で相手を倒して勝ったっていうのが一番大きいんですよね。勝ち続けるのは難しいですけど、でもやるからには勝ちたいっていうのがあるから。(強い人っていうのは)どこまでレスリングを好きになるか、それに対してどれだけ情熱を注いで頑張れるかってことじゃないかなって。優勝したときの喜びがあるからやってるわけであって、それを好きっていうかどうかはわからないけれど、それに向かって頑張れる人が強いんじゃないですかね。」

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(TEXT、PHOTO=山下葉子)
 


 
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