インタビュー前に練習を見学させてもらった。スリーポイントのシュート練習。選手たちのシュートは次々にゴールネットに吸い寄せられていく。しかしその中で、朝山選手のシュートはそこにいる誰よりも美しく、芸術的でさえあった。
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朝山正悟(あさやま・しょうご)
人間科学部スポーツ科学科4年。今年度の男子バスケットボール部主将。昨年のインカレでは得点王となり、インカレ3位の原動力となる。192センチ89キロ。
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今年四年になる彼はチームのキャプテンを任された。去年とは立場やチームに対する考え方もきっと違うのだろう。
「いままでは点を取ることが仕事で、ボールをもらうとか、自分のことだけを考えていればよかった。でも今はキャプテンという立場になって、試合中常にチーム全体のことを考えなければという意識はありますね」
――自分の中での理想のキャプテン像は?
やはりプレーで引っ張ることができるキャップテンが理想です。自分がいるからどんな時でも安心できる存在になりたいですね。また調子が悪いやつがいたら一言声をかけたり、全体を見れるということも必要だと思います。
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スリーポイントのシュート練習をする朝山主将。
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去年の入れ替え戦を戦い抜き、念願の一部昇格。大学No.1リーグで戦う今年、去年以上に緊張感があるのではないかと思っていたが、二部から一部を目指していた去年の方がチーム全体の雰囲気はピリピリしていたという。
「今年は少し余裕を持てていて、みんなが好きなバスケを、もちろん真剣さを持ちながらですが、楽しもうよっていうところに根本があって、でも試合で勝たなきゃ楽しくないし、だから練習をまじめにやるっていう感じですかね」
――チームとしての今年の目標は?
「まずは関東トーナメントベスト4、早慶戦は4連勝です。僕が大学に入ってからは負けたことがないので、4連勝したいですね。あとリーグ戦、インカレは優勝を狙っていきます」
去年の一部昇格という目標に比べて、かなりレベルの高いハードルではないかと正直私は思った。
「そう、去年は一部昇格っていうのがずっとあったけど、今年はもともと一部にいるので、それくらいの目標じゃないとだめだと思います。うちのチームはけして通用しないわけではないので、やるからには常に優勝を目指します」
――ライバルチームは?
「早稲田と同じような戦い方、走って、守って、また走ってみたいな全員バスケをする法政や筑波には負けたくないですね。まあ、個人プレーで得点してくるチームに全員バスケで勝つのも気持ちいいんですけどね」
(次のページにつづく)
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