やっぱりプロになりたいという気持ちが強くある
――プロでやりたいと言うことでしたが、強化指定選手としてJリーグで試合をしてきて、自分で通用すると思った面と、逆に改善すべきだと思った面を教えてください。
まず、FC東京で試合に出れた事自体良かったと思っています。最初はまさか自分が出れるとは思っていなかったんで。で、実際やってみて、自分は守備が得意なんで守備の面ではある程度通用するという自信は持てました。けど、攻撃の面ではクロスの精度・タイミングなど、課題は沢山あると思いました。今後は攻撃面でも戦えるように練習をしていきたいです。
――「こいつだけには負けたくない」というような選手はいますか?
特にいません。誰と比べるというよりも、今の自分に何ができるか、常に自分の事を考えてやっているので、あまり周りの人の事は考えていません。
――プロになったら、どんなサッカー選手になりたいと思っていますか?
今は大学で力をつけて、プロになって一個一個ステップアップしていければそれで良いと思っています。特に目標の選手とかもいないし、W杯に出たいとか海外のクラブチームでやってみたいという思いもありません。もしプロになったとしても、引退した後も指導者としてサッカーに関わって行きたいという気持ちはないし、できればサッカーからは離れた生活をしたいと思っています。ただ、今はやっぱりプロになりたいという気持ちが強くあるので、今の自分ができることをやり、レベルアップしていきたいと思ってます。まずは目の前にある目標を、一個一個乗り越えていくことが大切だと思ってますから。 ――そう言った意味でも、11月2日から始まる関東大会や、11月27日から始まるワールドユース大会は当面の大きな目標になるのでしょうか?
そうですね。ワールドユースに出場する関係で、関東大会の方に出れるかは微妙ですが、出場できたらチームの為に自分ができる事を精一杯やろうと思います。来年は、関東リーグで戦いたいという思いがあるんで。ワールドユースの方は最初に比べてチームとしてまとまってきたと思うし、とりあえずは予選突破できれば良いと思っています。個人的には、どちらの大会に出るにしても、良いプレーで自分をアピールして、次に繋がれば良いと思っています。 競技人口も多く、特に競争が激しいサッカープレーヤーという立場にありながら、驚く程マイペースな徳永選手。今まで、あまりサッカープレーヤーと交友がなかった私にとって、徳永選手との出会いは私が持っていたサッカープレーヤーのイメージを根底から覆すものであった。しかし、少しずつでもゆっくりと話す彼の姿からは、サッカーに対する思い、自分が強くなることに対する真剣な思いが伝わってきた。目の前の目標を一個一個クリアしていけば、必ず強くなれると信じている徳永選手。周りを気にせず、徹底的に自分を成長することにのみ集中しているからこそ、様々なプレッシャーをはねのけて、自らの力を存分に発揮することができるのであろう。徳永選手には、今後も重要な大会が数多く控えている。早稲田大学ア式蹴球部復活の原動力として、更には次代の日本サッカーを担っていくであろう選手として、今後、更に徳永悠平選手から目が離せなくなりそうだ。
徳永悠平選手プロフィール
所属・学年:早稲田大学人間科学部スポーツ学科2年
生年月日:1983年9月25日生まれ。
出身・出身校:長崎県・国見高校卒
身長・体重:179cm・74kg
血液型:A型
主な経歴:高校3年時、全国高校サッカーで連覇達成。 2002年8月、初の学生強化指定選手として認定を受け、学生でありながらFC東京でのプレーを経験する。
現在U-20・U-22の日本代表。
|
|
3/3
|
|