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2004/4/16 [漕艇部]

早慶レガッタ直前!漕艇部主将 岡本和祥選手インタビュー


 早稲田大学の春の風物詩、早慶レガッタの時期が今年もやってきた。この大会で初めてボート競技を生で観戦し、ボートが水の上を滑るように走るその優雅さ力強さに心奪われ、「来年も見に来よう!」と思ってしまう学生も多いのではないだろうか。今回早慶レガッタの華である対校エイトのクルーであり、漕艇部の主将である岡本和祥選手(人4)に早慶レガッタへの意気込み、そしてボートの魅力をうかがった。

 
漕艇部主将岡本和祥(人4)
目標は「全日本選手権でひとつでも社会人を倒す」

 ボートに乗船するクルーの人数はその艇の種類によって異なる。各クルーが一本のオールで漕ぐスイープと呼ばれる艇には八人で漕ぐエイト、四人で漕ぐフォア、二人で漕ぐペアがある。また、各クルーが二本のオールで漕ぐスカルと呼ばれる艇には、四人で漕ぐクォドルプル、二人で漕ぐダブルスカル、一人で漕ぐシングルスカルがある。この中でもボートの花形種目であると言われるのがエイトであり、これには艇の舵をとるコックス(舵手)が必ず乗船し、チームをひとつにするのだ。まさに究極の団体スポーツである「ボート」、昨年度は大学生で唯一ナショナルチーム入りも果たした岡本はボートに対してどんな想いを抱いているのか。
 「八人で漕ぐエイトは八人で同じ動きをして、同じように進めていかないとボートは進んでいかない訳で、そこが一番難しいところだと思います。同時に、八人でいっしょに進むと船が水についていないような感覚で本当に速く動いていくので、それがボートの醍醐味だと思いますね」

 クルー全員の動きと気持ちが合わなければ船は速く動いてくれない、しかしそれが醍醐味とも言えるボート。普段の練習はどのように行っているのだろうか。
 「練習時間は二通りあって授業のある日は時間を見て朝か夕方に一度、合宿中は朝夕二回やる感じです。基本的にはエイトで漕ぐときは一時間、15キロから18キロくらいを漕いでいたり、レース前になるとスピードトレーニングのために1000メートルや4000メートルを何本もひたすら漕いでいます。雨や風の強い日など乗船できないときは室内で機械を使って練習したりもしますよ。なかでもエルゴメーターという機械は技術を抜きにした客観的な体力を測れるので、それをクルーの選択の材料にしたりしますね」

 
新しくてきれいな合宿所。
奥で村上健太選手(スポ1)が食事中です。

 イベントとしても大変華やかな早慶レガッタ、その対校エイトに出場する選手は部を代表する能力を持ったクルーと言ってよい。もちろん、そのシートを決めるのはなかなか難しいという。
 「シートの特性としてはボートの進行方向の一番後ろ側(クルーから見ると一番前)であるストロークと7番はみんなのリズムを作る役割がありまして、真ん中の四人(6番、5番、4番、3番)はエンジンの役割があるので力の強い選手。(クルーから見ると)一番後ろの二人(2番、バウ)は、船はうしろはかなり揺れるので揺れても漕げるような器用な選手。うしろはみんなに声をかける明るいやつがいいので、そういった意味でも布施(太一、教3、バウ)は声も出るし器用なので、あいつには合っていると思いますね。クルーを決めるのは監督なのですが、かなり悩んでいるようです。」

 早慶レガッタはインカレ(全日本大学選手権)などの大会と違い、両大学のOBや学生らによる手作りの大会である。まさに「自分たちの大会」である早慶レガッタ、岡本はどのように見ているのだろうか。
 「部としては全日本選手権やインカレで優勝することを目標にしていますので、それへの通過点として捕らえていますね。相手は慶応ではないので。でも早慶レガッタは大会自体がOBや学生だけで作っているので「自分たちの大会」っていうのがあるので、負けられないっていうのもありますし、僕らの競技生活の中でテレビに映るのが早慶戦や全日本の決勝だけなので、目立てるところっていうのもあります(笑)観客もたくさんの人が見にきてくれるので、いろんな意味で負けられない」

 

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関連URL
早稲田大学漕艇部公式サイト
早慶レガッタ公式サイト
日本ボート協会公式サイト

(TEXT、PHOTO=近藤優美子)
 


 
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