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  Realvoice年間プロジェクト 

 

(前のページより)
――選手とのコミュニケーションについて何か意識していることはありますか?
 自分も現役でやってきて、1番大事なのはやっぱり選手のモチベーションだと思うので、選手達にどういう風に高いモチベーションでやらせるかっていうのは、自分の中のひとつのテーマでもあるのだけど、そのために…何ていうのかな、俺は何でも選手に伝えている。思ったことも隠さないでストレートに言っている。ダメなものはダメ、いいものはいい。だから選手にも監督室のドアはいつも開いているから「疑問があったら来い」と言っている。誰が好きとか嫌いとかそういうことで評価してないし、いいプレイに対しては褒めるし、いいプレイする選手は試合にも使うし…ただそれだけのこと。

――就任されてから今までの試合結果についてどう思われますか?
 まぁ春季の東京都トーナメントは4試合無失点で優勝しましたけど、正直言って力の差があったかなって。そのレベルでうちの選手だったらこれぐらいやれるかなぁって。ただその試合の中でも結果だけ見たらいいけれども内容的には満足している部分ばっかりじゃない。だからもうちょっとチームとして機能するようなサッカーをしたい。あと、練習でやっていることが試合ではまだ半分ちょっとしかできてないっていうのはこれからの課題ですね。

 

――今後、選手たちに期待していることは何ですか?
 このチームを見る前に「昔とは違って同好会的なチームになっている」ということを聞いて、自分でもそういう意識を頭の中に入れながら入ってきたのだけれども、決してそんなことはなかった。みんなサッカーがやりたい、強くなりたい、という欲があってね、それはとても素晴らしいことだな。彼らは強くなりたい、うまくなりたい。じゃあ俺はこいつらを強くさせてあげたいし、うまくさせてやりたい、と思っている。ただひとつ物足りないのは、自分は精一杯やるけど人に言えない。要求できない。そういうところが多いと思う。昔の早稲田は試合に出ていても出ていなくてもダメなものはダメって言えていたよね。「お前何やってるんだ、だめじゃないか」と言えた。今はそれが不足していると思う。プレイでも同じ。自分がしたいプレイがあったらそれをちゃんと主張してない。「何でここにボールを出さないんだ」「俺はこういう動きしてるんだから」ってもっと要求してほしい。グラウンドの上ではそれを要求して喧嘩になってもいいじゃないか。それをコントロールするのは俺だよ。それは選手に言っている。

 今回、大榎監督には忙しい中時間を割いてインタビューにお答えいただきました。とても気さくな方で色々なお話をしてくださり、短い時間でしたがとても充実した時間でした。この後、大榎監督率いる新生ワセダは6月26日に国立競技場にて伝統の早慶サッカー定期戦を戦います。是非みなさんも国立まで足を運んでみてはいかかでしょうか。

 


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(TEXT=普川まど香、PHOTO=中島和朗)

 

 


 
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