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――あえてあげるとしたら、自分のプレーの魅力は何でしょうか?
石倉: レシーブとかに比べたら、スパイクですかね。自信があります。
田中: トスは得意なほうですね。飯沼(人3)より形はきれいです(笑)。ブロックも見て欲しいです。
――お互いのプレーを評価すると?
石倉: お互いですか、恥ずかしいなあ、あえていうと繊細さですかね。僕には繊細さがないんですよ。
田中: 僕から見ると力強さですね。
――試合中よく声が出ていますが、主に誰が指示を出しているんですか?
石倉: みんな出してます。基本的に四年生なんですが、みんなが気づいたことを。あと、サーブの前はセンター(注1)が指示を出したり、サーブなどは事前にミーティングできめてます。あと試合中に気づいたことはその場で修正きかせます。
――先日チーム内で紅白戦が行われましたが、その時の出来はどうでしたか?
石倉: チームの出来としてはよかったけど、自主トレさぼってた人もいましたよ。ちゃんと見ればわかりますから。
田中: 学年があがるごとにやっぱり意識を高く保ってちゃんとやってます。
プレーに関しては“対照的”と語る二人。しかし、チームに対する熱い思いは同じである。チーム内で自分の役割をはっきりと認識し、その役割を全うする。それが最終的には結果に繋がっていくのかもしれない。
――春季関東リーグで敗れた東海大戦、筑波大戦の敗因をあげるとしたら?
田中: 一度崩れると修正がうまくできなかった分、勝てる試合を落としてしまってたことですかね。切り替えて一本でミスを切れれば問題なかったですし。東海戦に関しては審判の微妙な判定もありましたが、そのミスを実力で補うことができませんでした。それさえできればって感じです。
石倉: そのまま悪い流れで試合が終わるまでいってしまったし、最後の押しも利きませんでした。切り替えようと思っていても切り替えられない。決勝リーグでもその悪い流れに修正を加えることができませんでした。そこが弱いところですかね。
――今年お二人は4年生としてチームを支えているわけですが、これからの下級生に対して何を求めたいですか?
石倉: 俺らも1・2年のときは普通にやってたからね。でも学年間でのコミュニケーションは大切です。
田中: 4年の考えを理解してくれればもっと強くなるんじゃないですかね。でも下級生に対して理不尽なことは押し付けたくないです。
石倉: バレーボールを本気でするには、下級生に対して本気でバレーボールをできる環境を作ってあげることが大切ですから。チームとして急激に雰囲気が変わったのはうちらが3年のときです。練習のとき厳しくしてれば僕としては問題ないです。後は個人がやることですから。
田中: 先輩と後輩の関係があって仲がいいのは問題ないんで。こういう関係が続けばチームの状態が急激に落ちるということはないと思います。
――最後に秋季リーグに対する個人的な意気込みは?
石倉: 今年は優勝しますよ。今年はやっと優勝って感じですが、来年以降は軽くいけるかと(笑)。あと、試合中に波が落ちたときに、それを止めれるチームとしてまとめられれば。なるべく上の方でとめれるように。プレーは自分の問題なんで、レベルアップしてやるしかないです。
田中: 今年はチャレンジの年。そこで優勝して来年からはディフェンディングチャンピオンでいけるように。しかしまず試合に出ることからです。一年生の北沢、二年生の竹井もセッター(注2)としてうまいので、ポジションを奪われないようにしたいですね。今まではセンターだったんですけど、とりあえず試合に出て優勝して終わりたいので。外から優勝を見ているんじゃなくて、自分が出て優勝したいです。
二人は共に四年生。引退前に優勝を。その思いは人一倍強いはずである。だが、彼らはチームに対して多くの責任を負ってきた筈であり、下級生からの信頼も厚い。チームの上昇は彼らなしに語ることはできない。この流れを止めないためにも秋季リーグ優勝という最高の結果を掴み、上昇早稲田を存分にアピールして欲しい。
(注1):コートの中央に位置し、攻撃面ではクイック攻撃など速い動作に対応でき、守備面では主にブロックの中心的な役割を担う選手。
(注2):味方プレーヤーにアタックさせるためボールをトスする選手、チームの司令塔的な役割をも担う。
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