(前のページより)
――バレーをやるきっかけっていうのは?
兄:家族がやってたからです。でも、それ以外に水泳とか習字とかピアノとか。週5くらいで習い事やってたから。
弟:3兄弟、全部同じことやってました。
――そのなかでバレーを選んだというのは?
弟:親は岡谷の監督と仲良かったんですよ。親もその高校出身で、その高校に行ったらレギュラーになっちゃったと。この子(兄)は進学校行くって言ってたんですけど、でもなぜか岡谷に入って、親父がバレー教室を開いたんでバレーやめるわけにもいかず、バレーの道に進んじゃったのかな。
――バレーをやっていてよかったことは?
弟: やっぱり優勝したときかな。
兄:就職活動なんかで。ひとつのことをずっとやっているってことはやっぱいいことかなって実感します。
――バレーやってないときは?
兄: 映画鑑賞、音楽鑑賞、読書(笑)。嘘です…。
――学校生活の違いに関しては?
弟:1年次は僕のほうが3単位くらい多いです。
兄:1年生のときは厳しい戦いだったんですが、2、3年でうまくいったんで。
――何が厳しかったんですか?
兄:朝起きれないっていう(笑)。起きると同じ部屋の人(前田和樹)がいなくて…。俺は起きれてないのに後で(学校)行くよみたいなこというから(笑)。
――兄に感謝していることは?
弟:特に何もないっすね。
兄:一言くらい言えよ。
弟:あんまバレーとか教わったことないんで、日常もないっす。金がないときに貸してくれること…。でも、高校時代に3年で兄が卒業したらちょっと不安ていう気持ちを思い出すと少しは支えになりましたけど。電話とかもしないし。
兄:そんなことないだろ。
弟:あっ、そういえば春高前に頑張れって言ってくれました。
――リベロのおもしろさとは?
兄:難しいですね。スパイク打てて、キャプテンをやっていれば一人で何とかしようと思えばできるんですけど。点数取れないんで。チーム的に盛り上げるためには前田がキャプテンをやればよかったなんて思いますけど。やっぱりリベロがキャプテンって言うのは難しい。レシーブを絶対上げろって言うのはいくら頑張ってもまず不可能だから。
――それではセッターをやろうとは思わなかったのですか?
兄:セッターにはセンスが必要ですから。北沢(浩)はうまいから。早稲田のバレーをやるからには北沢の存在が必要ですよ。
弟:やっぱあいつはゲーム作るのがほんとにうまいんですよ。
――最後にこれから始まるリーグ戦の豊富を聞かせてください。
弟:秋はやはり上位4チームに入ることが目標ですかね。
兄:春よりはいい結果を残したいです。入れ替え戦に怯えて試合するんじゃなくて、気分的に思いきりよく強いチームとやれれば、結果はついてくると思うんで。スタートが順天(堂大学)とか中央(大学)とかうちと似たような実力のチームなんで、それに勝てればチーム的にも乗ってくると思うので、それを期待したいです。
どこにでもいるごく普通の兄弟。正直な気持ちをお互いに言葉では伝えることができないものの、互いの弱い部分を埋めあっているというところに心地よい誠実さを感じた。おちゃらけることの多い兄であったが、大事な部分についてはいつも考えをめぐらせ、弟もそのことをよく理解している。秋に向けてのリーグ戦では二人でコートに立つこともあるだろうが、陰でチームを支える彼らの姿を見守ってほしい。
特集
男子バレーボール部特集「FLY AWAY〜空飛ぶ男たちの勇姿〜」
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