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 初めて言葉を交わしたにも関わらず、実は1時間以上話が尽きなかったはっしーと山下さん。話はお互いのチームの筋トレの内容にまで及び、素人には理解しにくい熱いトレーナートークバトルが繰り広げられていました。




 
米式蹴球部の様子

――アメフト部のトレーナーは、他の部に比べても人数が多くて専門的な印象があるのですが、何人くらいいるんですか?
 テーピングや怪我の手当てなどをやるアスレチック(トレーナー)が8人、トレーニングを中心にやっていくストレングス(トレーナー)が私を含めて3人です。

――僕は最近やっとひとり後輩が入ってきたくらいなので、アスレチックもストレングスもひとりでやっている感じなんですけど、アスレチックの方とのコミュニケーションはどのようにとっているのですか?
 アスレチックのミーティングには必ず参加するようにしていますね。それで選手の怪我の状態は必ず理解できるし、こちら(ストレングス)はそれに対して細かな練習メニューを話したりするので、うまくコミュニケーションは取れていると思いますよ。

――レスリング部が筋トレをする時にウェイトルームでアメフト部と一緒に使うことがあるのですけど、いつもトレーニングを見てるんですよ。アメフト部は筋トレをどのように捉えているんですか?
 アメフト部では、筋トレをする時、柔軟性をつけた上で正しいフォームでウェイトをするようにしています。ポジションによってやり方は違ってきて、前衛のラインのポジションだったら、しっかり筋肉をつけさせる。また後衛の選手だったら、バランスをつけるためにウェイトをさせて、フィールドでスピードをつけさせるようにしています。


 
レスリング部の様子

――アメフト部のウェイトをみていると、スクワットが浅いですよね?レスリングは低い動きが多いので、スクワットはフルでやらせているんです。やっぱり(アメフト部のような)理想のフォームと実戦でとるフォームは若干違いが出てくるので、そこにギャップがあると練習ではよくても、試合では使えない筋肉ができてしまうように思うのですが。
 アメフトでは、もも前を使うことは絶対になくて、ヒットをする時でも、ハムストリングや殿筋、後背筋などのパワーゾーンをしっかり使えるようになることが重要視されています。アメフト経験があるコーチが、何がアメフトにおいてベストなウェイトなのかを追求した上で今のウェイトフォームができたのですけれどね。

――うーん。それは、動きの追求はゲーム中に近いということですか?それとも理想のフォームに近いということ?
 やっぱり一番パワーを発揮するための動きです。それが結局ゲームの場面でも生かされていくと思うので。

――でもゲーム中はフォームが崩れますよね。それを崩さないようにするのか、それとも崩れた状態でも力を出せるようにするのか、2通りの考え方があるように思うのですよ。特にレスリングの場合は、相手の力で体勢が崩れて、その状態でも力を出さなければいけないんです。そういった場合にどう対処していくべきなのか、悩んでいて。
 崩れた体勢になった時に、体に対して重い負荷がかかっているとすると、試合中はそれでもやらないといけないと思うのですが、練習でそれをやると確実に怪我につながると思うんですよ。だから崩れたフォームで力を出す練習をするというよりは、崩れないように体力をつけたり、体の動かし方を身につけることが大事なのではないかしらと思いますよ。

――いやー、レスリングで崩れないようにするのは難しいですよ(笑)。。
 やっぱり競技性の違いもあるのかなぁ(笑)。私も他のスポーツのトレーニングをたくさんみてきたわけではないから分からないけど。やっぱり競技特性によって、(トレーニングに対する考え方の)差が大きいんですね。

――そう思います(笑)。

関連URL
早稲田大学レスリング部公式サイト
早稲田大学米式蹴球部公式サイト
米式蹴球部リレーインタビュー 「山下愛トレーナー」

(TEXT、PHOTO=近藤優美子)

 

 


 
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