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  「憲は、頭が良いんだよ。すっごい面倒見も良いんだけど、言う時は言うし、何よりまじめなんだ」キャプテンの高岡弘は、来季のキャプテン、藤森憲秀を絶賛する 。チームの主力として活躍するだけではなく、チーム全体からの信頼もあつい藤森に話を聞いてみた。




藤森選手。
 

藤森憲秀選手プロフィール
早稲田大学スポーツ科学部3年
佐久長聖高・長野県
出身
1万メートル自己ベスト・29分10秒53

――藤森くん個人にとって、今シーズンはどんなシーズンでしたでしょうか。
  プラスかマイナスかと言われたら、プラスのシーズンだったのかな…。特別良いとは言えないですけれど。ただ、自己記録は何度か更新できましたが、もう少し(記録が)出ても良かったのかなとは思いますし、反省もあります。

――反省ですか。
 はい。しっかり順序良く練習できた時に、結果が出せていないんですよ。絶好調だと思っていたのに全然走れなかったり、ダメだと思っていたのに案外走れたりとか、それでは駄目ですよね。個人のレースなら自分にしか返ってこないですけど、駅伝になるとそういう走りでは使えないですから。年間を通してそういう走りが多かったので、それでは駄目だなという思いがあります。

――実力から考えると不本意な結果(チーム内9位)だった箱根駅伝予選会も、当てはまります?
 (予選会のコースになっている)立川が苦手なんですかね。季節の変わり目が弱いかもしれないんですよ、毎年3月と10月は花粉症だし(笑)。…まあそれは関係ないと思いますけど、体調も悪くなかったので。

――予選会以降(11月の上尾ハーフマラソン、自己記録を更新した日体大記録会)は調子が良さそうですが。
 上尾は調整なしで練習の一環で出場したので、思ったより走れた感じはあります。さっき言ったみたいに、完璧に出来た時ほど、不安や反省がありますね。

予選会での模様。
 
藤森はアップダウンのあるコースに強いという。

――3年生になって、変わった部分はありますか。
 去年までは自分の競技にわりと集中するところがあったのですが、今年は新入生が入ってどうしたらのびのび走れるかとか、そういうことを気にするようにはなりましたね。もちろん「負けたくない」っていう気持ちもあるんですけど、1年生は環境が変化して最初につまづくとそのままダラダラ4年間過ごすこともあるので。

――去年も「憲はチーム全体のことを考えている子」って、今の4年生から聞きましたけど。
 それは誤解です(笑)。ただ、気づいたことを何となく言ってしまったりするだけですよ。

――来季はキャプテンを務められますが、今のチームに足りないと思うところはあります?
 普段からそんなこと考えている訳ではないから分からないですけど、…まとまりがあるチームだとは思うのですが、競争がないところですかね。あと、人まかせ…。

――人まかせ?
 うーん、今さらって感じですけど、例えば竹澤(健介)が2区とか。始めから竹澤が2区ってみんなで思っていたら、あいつが故障したらどうすんのかなとかは思いますよ。全体をみるとすごくまとまっていて、お互いトゲも出していないなと思うのですけど、もう少し厳しさがあっても良いかなとは思います。

――なるほど…。では最後に箱根駅伝に向けて、個人の目標を持っていますか。
 個人っていうよりも、チームが良い結果が出せれば。4年生が喜べるような結果が出せればいいですね。いっぱい迷惑もかけていると思うし。

――藤森くんは、迷惑なんてかけていました?
 いや、(自分は最上級生として)上に立っていないのに、言いたい放題言ったので。(4年生として)全体をまとめている立場と、下級生から見る立場は違うと思うので、悪いことばかり(自分が)指摘しても、「そこを直したら、こっちが駄目じゃないか」というのが上にあっても下級生からは見えないし。

――そうですか。
 はい。だから4年生が喜べるような結果なら、それで良いかなと。チームに貢献できれば。

  仲が良く、まとまりが良いチーム。選手やスタッフは、今年のチームをこんな言葉で表す。チームの仲が良いことは何にも勝る力だが、同時に負の側面が生まれる可能性も否定できない。チームに対する藤森の指摘は一見厳しいかもしれないが、「勝つための集団」であるからこそ、その言葉は大事なものになる。間違いなく、藤森の存在は現在のチームにとって、なくてはならないものだと強く感じた。

特集
箱根駅伝特集「未来への架け橋」

関連URL
早大競走部公式サイト
第82回箱根駅伝公式サイト

 

(TEXT=近藤優美子、PHOTO=神崎風子、横山真弓)

 

 


 
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