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 前年度、女子フェンシング部は関東大学リーグ、全日本学生王座決定戦フルーレの部で優勝を成し遂げた。その中でいまや欠かせない選手となってきているのが戸田志帆(スポ2)である。高校総体優勝と高校時代から輝かしい成績を手にしてきた彼女は前年度ジュニアの代表として世界選手権にも出場した。今回はそんな彼女に話を聞いてみた。





 
戸田志帆選手プロフィール
早稲田大学スポーツ科学部2年
東亜学園高(東京)卒業

――大学で一年間を終えましたが振り返ってみてどうですか?
 そうですね、高校でやっていた練習とは全然違って最初は戸惑ったところもあったんですけど、いい先輩方に恵まれてすごい楽しく一年間練習に打ち込めました。高校はきついって有名な高校で練習をやらされているって感じだったんですけど、大学では自分から積極的にやるようになりましたね。あと早稲田は先輩が強くて実力的に上の人が何人もいるんで、練習環境はすごく良いですね。

――具体的にどういうところが成長しましたか?
 一人でやるときの自分の盛り上げ方とか気持ちの持っていきかたを学びましたね。監督がいなくて、試合のときもひとりですから自分を盛り上げなければならないですから。

――部活はじめてすぐに関東大学リーグ戦で優勝しましたが。
 その時は本当に緊張しちゃって何にもできない状況で全然駄目でした。大学の試合を見るの自体も初めてでプレッシャーとかもかなりありましたね。団体戦のやり方も高校と違って、大学ではイタリアン方式っていって45本までをみんなでとるっていう感じなんです。そういう点で違うというのはプレッシャーでした。


 
前年は新人戦で優勝を飾った

――その二ヶ月後の団体王座がありましたね?
 リーグで自分のフェンシングをできなくて、そこで一度悔しい思いをしているのでその分思いっきりできましたね。部にもだんだん慣れてきていた時期なので、プレッシャーも最初のときほどは感じませんでした。負けても思いっきりやれば良いって思えていたので。

――フルーレ、エペ、サーベルとありますが、どの種目を専門にやっていますか?
 フルーレを一番専門にやっています。日本ではフルーレが一番メジャーな種目で、最初はだいたいフルーレをやるんですよ。それからさらに専門種目を見つけたりするんですけど、大学に入ってから自分はエペも始めました。でも、自分としてはフルーレの方が向いているかな。エペは自分が突いても相手も突いたら同点になってしまうので、そういうところで相手に突かれない様にして自分が突くかっていうのを考えなければいけないので難しいですね。

――個人戦での結果についてはどう思われますか?
 やっぱり波があって負けたり勝ったりですね。はじめての個人戦は9月にあった牧杯で、ベスト32で負けてしまったんです。すごいショックだったんですけどそのあとの新人戦ですぐに優勝できました。でも、ジュニア世界選手権に行くためのポイントを貯めなければならないのに、牧杯っていうのは上位に残らないとポイントがもらえなくて。結局は12月にあったジュニア最終選考のJOCカップで優勝してジュニアの日本代表にはなれたんですけど、もし2位とかだとポイント的に危なかったので優勝しなければいけないってことだったんですよ。めちゃくちゃプレッシャーはありました。去年もジュニア世界選手権に行ってるんですけど、今年いけないっていうことになるとみんな大学に入って練習をしてないんじゃないかといろいろ言われるんじゃないかって思ったので(笑)。

 

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(TEXT=村山裕太、PHOTO=横山真弓、村山裕太)

 

 


 
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