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――フェンシングをはじめたきっかけについて伺いたいのですが。 近くにフェンシングスクールがあって、そのフェンシングスクールの先生と自分の親が知り合いだったんです。それがきっかけで見に来ないかって誘われて、おにいちゃんについて行く感じで行きました。お兄ちゃんがやるっていったんで自分もって感じで小学校の四年生のときに始めました。お兄ちゃんは全然駄目で高校でやめちゃったんでいまは自分だけが続けている感じです。
――ほかにやりたいスポーツとかはありませんでしたか? 小学校とかはすべてお兄ちゃんと一緒のことをやっていたので。ピアノとか習字もやっていたんですけど、すべてお兄ちゃんの方が上だったんですよ(笑)。中学のときにバレーを部活に入ってやっていたんですけど、それは結構楽しかったですね。
――学校生活はどうですか? うちから所沢キャンパスまで二時間近くかかっちゃうんで、朝が大変です。電車で寝過ごすこともあって困りましたね(笑)。授業のほうは、一年生で思うように取れなかったんですけど、今年は心理学とか栄養学とか興味のある科目を申請しました。
――休みの日はなにをしていますか? 何時間でも寝れるので、休みの日はとにかく寝ます。昼間は寝て夜はバイトみたいな。フェンシングはやっぱり(遠征費用や防具などで)お金がかかりますからね。親にフェンシングのほうを出してもらっているので日常生活はせめて自分で出したいなって。
――海外での大会も多いと思うのですが? トルコ、イタリア、フランス、タイ、韓国などにいままでいったんですけど、やっぱり外国人は日本人ぜんぜん違うなって思いますね。女なのに身長が180(cm)あったり、パワーとかもぜんぜん違うので海外にいっていい経験をさせてもらっています。
――新1年と練習はしましたか? はい。でも自分は全然先輩っぽくできないんですよ。先輩、先輩って感じじゃなくて、一緒に頑張ろうって感じが自分はいいんです。高校時代は上下関係とかはあったんですけど、そういうのじゃなくて休めるときは休んで、やるときは一緒に頑張ってという感じが好きなんです。今はそういう環境の中で練習ができているので満足しています。
――最後に今年一年間の抱負をお聞かせください? まずは4月に韓国であるジュニアオリンピックに個人のフルーレで出場するので、それでいい成績を残して帰ってきたいですね。あとはインカレで団体優勝したいです。長年フェンシングやっているんで、将来的にはオリンピックにもでたいですね。
ピリピリとした緊張感のなか自分自身をつねに鼓舞しながら行った練習中とは対照的に、インタビュー中はリラックスしてひとつひとつの質問に実に丁寧に答えてくれた。オンとオフの切り替えをこれだけ柔軟にこなせるからこそプレッシャーを感じながらもここまで安定した結果をだしてこれたのかもしれない。ジュニア代表として世界と戦うこれからの彼女に期待である。
関連URL
日本フェンシング協会公式サイト
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