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――二人は高1の時から仲良し?
北沢:
中3のクリスマスの時の都道府県代表の試合で9月ぐらいにメンバー12人が決まって圭がリベロで俺がセッターで。そこで仲良くなって高校も同じクラス!
藤森:
最初は全くしゃべってなかったけどね(笑)。なんかしゃべりにくかったんだよね。
北沢:
人見知りだからね。
藤森:
俺も人見知りだもん。だからお互いしゃべんないよな。
北沢:
そう。で、その前から圭と仲良かった奴がいて、そいつが仲介に入って仲良くなったっていう(笑)。
――高校での思い出は?(思い出だらけということで一番泣いた思い出をリクエスト。)
北沢:
2年のときの国体(越川優(現サントリー)の代ラストの試合)で三上さん(筑波#1)や富松さん(東海#2)がいた代の東北(高校)に勝った時が一番泣いたと思う。それが岡工の初優勝でもあったし、でも勝てるとは思ってなくて。春も夏もことごとくストレートで負けてたから。国体の決勝でフルセットになって最後15−11ぐらいで勝ったんだけど、その時はホントにボロ泣きした。それが一番嬉しかった優勝かな。
――高校から変わったところは?
北沢:
自分が変わったと思うところはバレーが3Dになったと思う(笑)。高校のときはフロントバレーだったけど、今は速くて見て楽しませられるような感じにはなってるのかな。満足はしてないけど。圭が変わったと思うところは2本目をジャンプトスするようになったよね?
ウィルウィン:
それはどういう状況で?
藤森:
浩に1本目チャンスボールがきて、それをアタックラインの手前ぐらいに上げて、そこから俺がセッターの代わりになるんだけど、高校ではアンダーで丁寧に高いトス上げて打ってくださいって感じだったけど今は速いバレーやってるからね。それに高く上げてポイントに持っていくより速いトスの方が上げやすいから。
ウィルウィン:
それは大学に入って練習を?
藤森:
あんまりしてないよね(笑)。
北沢:
うん(笑)。流れかな、こうした方がいいんじゃないってなってたまたまうまくいった。あと俺はチャンスボールをツーでアタック打つようになった。
藤森:
早稲田バレーに染まってきたな!俺らも。
一同:
笑
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バレーだけでなく多くを学ぶことができたという高校時代。
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――高校で燃え尽きてしまう選手の話をよく聞くのですが?
北沢:
あぁ、バーンアウト?(笑)高校の監督も言ってたんだけど、自分も高校時代がピークだと思っちゃってるところがあるから、それだと成功しないって。自分がしっかり自覚して大学なりのプレースタイルを身に付けたらそれはやっぱり成功するし。大学入って目立たない人は高校時代の自分を追っちゃってるからだと思います。
――高校時代で一番学んだことは?
藤森:
俺は人との接し方とか、知らない人にもちゃんと挨拶をするとか一般常識的なものは全部学校で教わったかなって思う。大学に行ったりしてもちゃんと自分の言葉で「今日1日お世話になりますがよろしくお願いします」って言って接したり。他の高校で厳しいのって精密機械みたいな厳しさなんだけど、岡工ではバレーだけじゃなくて人間関係とか自分の人間性を育てられたかなって思います。
北沢:
その通りです。
藤森:
当時は厳しかったから何でここに来ちゃったのかなーとか思ったけど今は岡工で良かったって思う。
北沢:
岡工入ってなかったら今何してるかわからないし、そう思うと岡工が人生を変えた所でもあるし、だからすごい感謝してる。
――そろそろ進路を考える時期では?
北沢: そりゃー言えないけど(笑)。ひとまず俺が考えて決めたのは何ができるかっていったらやっぱりバレーなんですよ。バレーだけは負けないぞって思いがある。
ウィルウィン:
1年前は違うことを言っていたような?
北沢:
1年間で人間は変わるからね(笑)。だってここまで来れたのはバレーでしょ。
藤森:
俺?俺は完全にニートだよ(笑)。いや教えることが好きなんだけど教員になるのは厳しいし、バレーもどうしようかなー考え中。今は地元に帰って働いてって思うけど。
ウィルウィン:
お兄ちゃん(昨年度主将・藤森亮介)は?
藤森:
地元帰って、チーム作って全国大会出て、1回戦で負けて(笑)。
北沢:
俺も兄貴が地元でバレーやってて、やっぱり楽しいんだよね。だから実家に帰る予定だったんだけど、うちの地方は就職がないから。
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