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ア式蹴球部

2007年 ア式蹴球部 大榎克己監督インタビュー

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挑戦者としての姿勢を大切にしていく

――今年を通じて特に成長した選手はいますか?
 松橋(優(H19年スポ卒)(現大分トリニータ))は大きな成長をしたと思いますね、プレーの面だけじゃなくて負けん気というかファウルも多くて退場もあったけど、それが最後にはチームのために仕事が出来る選手になりました。時間はかかりましたけど彼の大きな成長だったと思います。

――就任三年目となるんですが、選手の意識に変化を感じることはありますか?
 選手は来たときからサッカーが好きだったしやる気はあったと思うんだよね。でも、プレーはだいぶ変わったね。判断する速さとかワンタッチとかツータッチで捌く意識とかはだいぶ変化を感じてますね。

――ア式の女子部の活躍も目覚しいですね?
 今年のインカレは残念でしたね。男女一緒に決勝とは思っていたんですが、来年度は是非決勝までお互いに行けるように。同じグラウンドでいつも顔合わせていますし、お互いに頑張っていきたいですね。


 

選手からの信頼も厚い

――今年は3人の選手がJリーグに行きますがアドバイスはされましたか?
 行けるということは彼らに力があるんでしょうけど、プロになったからってそれが一年や二年で終わるようだったらプロになった意味がないというか普通に就職してたほうがいいです。まだスタートラインに立っただけなのでこれからが彼らの本当の勝負になってくると思います。

――それでは前年度Jリーグに行った選手についてはどのように思われますか?
 徳永悠平(H18年人卒・現FC東京)については非常に不満足ですね。近いから会って葉っぱ掛けたいところですけど(笑)。彼の能力からしたらもっとやってもらいたいし、日の丸つけられるように成長して欲しいですね。この前バレンシア行ってきたんですけど、試合とか見て正直来させればよかったなと後悔しましたね(笑)。でも、本人が選んだことなのでしょうがないです。矢島(卓郎)(H18年人卒・現清水エスパルス)については、徳永ほど名前は売れてなかったんですけど、今はエスパルスのサポーターの中でも一番人気があるようでプレイクしそうな感じはありますね。あの体であのスピードは魅力的だし、日本人にいないフォワードのタイプだと思うので、もしかしたら日の丸のチャンスも今年の活躍次第ではあるのかなと期待していますね。本当に彼も今年がポジション取るためにも勝負だと思いますね。

――それでは最後に今年のシーズンを戦うにあたって抱負をお願いします。
 俺と一緒に入った一年生が今度四年生になるので、学生は俺のやろうとすることが分かってくれているし、本当に勝負の年だと思っています。125周年にふさわしい結果や内容を残したいですね。今年は挑戦者という意味でレタドールということを選手達に言ったんですけど、それはもう一回原点に戻ってチャレンジャー精神を持った一年にしたいということで。インカレもリーグ戦も含めていいところまでは行くんだけど自分達はタイトルをひとつも取っていないし、1月14日の駒澤戦での敗戦を絶対に忘れないという意味も込められています。具体的には三つあるタイトルで総理大臣杯、リーグ戦、インカレ三冠と言っときたいところなんですが、タイトルひとつは確実に取りたいですね。当然取れれば、取れるだけ取るつもりです。


 大榎監督は四年目の今年を勝負の年と位置づけている。監督がやろうとする戦術が選手に浸透し、チームはひとつの目標に向かって進んでいる。「レタドール」、挑戦者の姿勢を忘れずひとつひとつの試合に全力で向かっていくことこそ、タレント集団と形容される今の早稲田には必要なのかもしれない。上昇早稲田を示す実りある一年として欲しい。  

 

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

 

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(TEXT=村山裕太、PHOTO=横山真弓)
 


 
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