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岩田啓佑(右) プロフィール 教育科学部3年 出身校 麻生高校(川崎フロンターレU-18)
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――チームやチームメイトから、お二人に求められているものは何だと思いますか?
鈴木:
4年なんで精神的にもプレー面でも。
兵藤:
やっぱ結果を求められるんじゃないですか、キャプテンと副キャプテンは。雰囲気作りとかも大事ですけど、そこからどう結果につなげていくかっていう部分がやっぱりキャプテン・副キャプテンに求められる一番大きい部分だと思うんで、そういう部分では、まぁちょっとダメだったかなっていう反省もありますけど、リーグ戦の残りの試合とインカレがまだあるんで、最後なんとかしたいなと思います。
ウィルウィン:
監督からは何か具体的に言われたことはありますか?
鈴木:
俺は「支えてやってくれ。」っていうことくらいですかね。あとはお前たちに任せるって感じだよね。
坂本:
二人はいるだけで本当に存在感があるので。だからこの二人が例えば試合で諦めちゃったらチーム全部が崩れると思うから、これからも二人にはしっかりやってもらいたいと思うし、ひたむきにサッカーをやってくれるだけでチームが盛り上がると思います。
ウィルウィン:
では逆に先ほども少し話に出ましたが、チームメイトに求めることは何ですか?
鈴木:
我武者羅さを出してほしいと思います。
兵藤:
試合の面ではきれいにまとまり過ぎないで、ミスを恐れる場面とかがすごい多いんで、そういうのにビビらないで自分のプレーを出してほしいです。あと主務にはきっちり仕事をしてもらえれば良いかなと(一同笑)。
坂本:
はい(笑)。
兵藤:
でも本当すごいちゃんとやってくれてるんで、何も言うことないです主務は!
ウィルウィン:
坂本君にはウィルウィンも本当にお世話になっていて、ありがとうございます。ところで、ア式の3年生以下の選手達にインタビューをさせてもらう時に尊敬している先輩について聞くと、必ずと言っていいほどお二人の名前が挙がります。
岩田啓佑選手(教3、以下岩田):
まぁそりゃそうでしょうね(一同爆笑)。
兵藤:
上手いゴマすり方だなぁ!良い教育出来てんなぁ俺ら(笑)。
ウィルウィン:
後輩という立場から見てどんな先輩ですか?
鈴木:
おい、 (テープレコーダー)回ってっからな!
兵藤:
回ってるから!
岩田:
「サッカーでも私生活でも頼りになる先輩方です。」
兵藤・鈴木・坂本:
それだけ??それだけ??それだけじゃダメだよお前!!
岩田:
じゃあ、キャプテンは、すごい引っ張ってってくれます。鈴木君は、なんかまぁ、兄弟みたいな感じっす。お兄ちゃん。
兵藤:
間違いないっしょ、お前らは(笑)。
岩田:
坂本君は〜、なんか弟みたい。
兵藤・鈴木:
(爆笑)。
坂本:
一年間同棲してたんで(一同笑)。
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――チームの状況に応じて、どのような対応をしていますか?
兵藤:
負けてる時は練習とかも雰囲気があんまり良くないので、練習中に声を出すとか。
鈴木:
負けてる時は監督も言っているようにモチベーションを保つのが難しいんで、監督自身もすごい凹んでると思うんですけどそれでも僕らに声をかけてくれるんで、本当に雰囲気だけは下げたくないっていうか、元気良くやっていきたいですね。
ウィルウィン:
サッカーの面以外で立場的に何かチームメイトに自覚を促すことはありますか?
兵藤:
早稲田の名を汚さないようにする、ということですね。でもみんなしっかりしてるので。グランドを離れたらみんな各自の責任で。
ウィルウィン:
個人個人にアプローチすることはありますか?
兵藤:
あんまり凹んでるとか、そういうのもみんな出さないよね。
鈴木:
そうなんだよね。でも誰かが凹んでたりしたら声かけたりして。俺らだけがやってるわけじゃなくて他の4年生も声かけたりとかするようにしてるんで。豪(首藤豪選手、スポ4)とかも多分すごいベンチにいる後輩とかに声かけてくれてると思うし、4年生全員でやるようにしてるので。
ウィルウィン:
お互いにはどうですか?
鈴木:
お互いですか?俺はあんまり凹まないんで。というか両方ともあんまり凹まないです。あ〜でも、俺は(兵藤が)凹んでる時は分かるんですけど他の人は分からないと思います。俺は(兵藤が)凹んでるときは分かります。俺は凹むというか、“明日は大丈夫だろう”みたいな感じです。
兵藤:
試合に負けたら凹んでるっていうか機嫌悪いです俺は。それぐらいです。試合に負ける以外で何か凹むこともないしね。
鈴木:
あとは学校がある日ぐらいだよね。
ウィルウィン:
何でですか?
鈴木:
所沢遠いっす。
兵藤:
ねっ!一限ある日とか・・・。
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――主将、副主将のやりがいや苦労はどのような点ですか?
鈴木:
俺は声を出し過ぎてふざけちゃう時があるんで、そういうところを監督からも直すように言われてたんで、声を出すことは良いんですけど出し過ぎてチャラけないように、っていうことを考えてやっていきたいです。やりがいは、本当に早稲田は伝統のあるチームだし、みんなを引っ張っていく立場っていうのは楽しいです。
兵藤:
大変なことはないです。みんな頭良いんで何をやらなきゃいけないかっていうのは分かってくれてるし、連敗してた時とかみんなの気持ちが沈んでたところでは盛り上げないといけないなっていうのを感じたくらいで、特に大変さはないです。やりがいは、修人が言ったように本当に伝統ある大学なんで、ここのキャプテンになれたっていうのはすごい光栄に思います。
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――最後の質問に入る前に、少しお二人の進路についてお話を聞かせてください。お二人とも内定おめでとうございます。
兵藤・鈴木:
ありがとうございます!!
ウィルウィン:
鈴木選手は7月に鹿島アントラーズへの内定発表ということで、決まった時の心境は?
鈴木:
そうですね。正直ホッとしたっていうのは本当にありますけど、これからが本当に真剣勝負なので、一番自分が目指していたところでもあるし、これで満足っていうことでは全然ないので、満足することなくやっていきたいです。決まったことで逆に早稲田に対して頑張ろうっていう気持ちが高まったんで、本当に早稲田のために頑張りたいです。
ウィルウィン:
兵藤選手は横浜F・マリノスのホームページに本日付け(11月13日)で内定に関するニュースが載っていましたが、今の心境は?
兵藤:
そうですね、自分の中で早く決めたいなっていう部分もあったんですけど、色々本当にすごく悩んで。それはとても幸せなことなんですけど。でもチームが決まって正直ホッとしたっていうのが修人も言ってるようにあります。ここからがまた勝負かなと思います。
ウィルウィン:
チームを決定する際、どういった点が決め手となったのでしょうか?
鈴木:
自分は本当に小・中学校とアントラーズで育ったし、その時のスタッフの人とかもいっぱい知ってる人もいて、すごい試合観に来てくれてたり電話してくれたりっていうのもありましたし。自分のサッカーに合ってるというか、アントラーズもポゼッションサッカーで俺ら早稲田みたいな感じなんで、そういう点で決めました。
兵藤:
一年生の時からマリノスはスタッフの人が来てくれてて、一年から練習に参加させてもらったりして高いレベルで経験をさせてくれたっていうことと、すごい環境の良いところです。グラウンドもみなとみらいのど真ん中ら辺に出来て、施設もすごい筋トレルームとかもしっかりしていたし、クラブハウス自体もしっかりしていたので、そういう部分でもすごく良いなぁということと、あとは試合に出ないとプロは意味がないと思うので、そういう部分でチャンスがありそうなところを、ということで決めました。もちろんどこのチームに行ってもそんなに簡単なことではないと思うんですけど、その中で戦えるというか、大卒なのでやっぱりそういう部分もすごい考えて決めました。
ウィルウィン:
進路が決まったことで、何かサッカーに取り組む上で変化は感じますか?
兵藤:
やっぱりそれに恥じないプレーを心がけるということですね。
――それでは最後に、自身の存在によってチームメイトにどのような影響を与えたいですか?
鈴木:
その質問難しいっすね。
ウィルウィン:
時間かけて答えてくださって大丈夫ですよ。
兵藤・鈴木:
えぇー?!
ウィルウィン:
では坂本君お願いします!
坂本:
「どのような影響を与えたい」・・・。
鈴木:
これすごいムズいよね?
坂本:
やっぱり後輩から見られている立場だから、「こうやらなきゃいけないんだな。」っていうのを示していけたら良いなぁと思ってるし、自分が良いことをすれば後輩達もやってくれると思うんで、そういう良い手本になりたいなと思ってます。
鈴木:
あいつ良いこと言うなぁ。
兵藤:
良いこと言うなぁ。じゃあそれで!!
鈴木:
言うこと被っちゃったね(一同笑)。
兵藤:
俺は一所懸命サッカーやって我武者羅な姿勢を見せて、勝ち負けにしっかりこだわるというか、そういう一生懸命さが伝われば良いなと思います。
鈴木:
俺はプレー面ですごい人だなって思われるようになりたいですね。
ここ4年間でのア式蹴球部の快進撃の中心には、いつも二人がいた。絶対的信頼に圧倒的存在感。チームにおける二人の求心力、そして影響力は計り知れない。早稲田サッカーに君臨し続ける彼らがピッチ上で見せる阿吽の呼吸も、インタビュー中に見せる絶妙な掛け合いも、ともに過ごし支え合い成長していく中で、自然と築かれていった互いの深い理解と固い信頼によるものなのだと、今回のインタビューを通じて確信した。
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【試合詳細】
日時:2007年11月25日(日) 11:30 Kick Off
会場:国立西が丘サッカー場
対戦:早稲田大学ア式蹴球部 vs 法政大学体育会サッカー部
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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