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  ア式蹴球部 山本脩斗選手インタビュー

 この連載は山本脩斗選手にご協力いただき、サッカーを中心に日々の生活を振り返ってもらうとともに、毎回テーマに沿ってお話を聞かせていただく2部構成でお伝えします。 早稲田での四度目のシーズンを迎え、次第に卒業の足音も聞こえてくる中、一試合一試合、一日一日に重みが増してきます。“アスリートと学生”、二足の草鞋を履いてここまで歩みを進めてきた等身大の彼の姿に、ウィルウィンもまた学生として同じ目線で向き合ってみたいと思います。
 今回は、四年生になってから学生最後の夏休み前までの数ヶ月を振り返ってもらうとともに、サッカーとの出会いについて語っていただきました。



 

山本脩斗 プロフィール
スポーツ科学部4年
出身校 盛岡商
2006アジア競技大会サッカー日本代表

◆前期リーグ戦を振り返って◆
山本脩斗選手(以下山本): 自分の出来としては、FWをやる機会が結構多くて、あとはサイドだったんですけど、結果からしたら2得点3アシストなんで、もっと点に絡みたかったなぁっていうのはあります。やっぱ点もアシストも少ないんで、もっと点に絡んでいかなきゃいけないなぁっていうのは感じました。
ウィルウィン: 前期を終えて4位という順位については?
山本: 最初は去年とは違って良い感じでスタート出来たんですけど、最後の方で引き分けた試合の後に3連敗があったんで、その時点でちょっとヤバイかなぁってのは感じましたけど。でも駒澤に勝てば“まだある”って信じてたんで、駒澤に勝って中大にも勝って上位(チーム)も潰し合いしてくれて、首位と勝ち点差2の4位で、後期に繋がると思うんで後期頑張りたいです。
ウィルウィン: 3連敗した時、チームはどういう状況でしたか?
山本: やっぱり練習はちょっと重たい感じはありましたけど、でも“何か変えなくちゃ”っていうのは、皆でどうすれば良いか色々と話し合ったりして。やっぱりどうしても三連敗してたんで普段よりみんな静かな感じで、どよ〜んとした雰囲気があったんで、「普段の練習から盛り上げていこう、練習から変えていこう。」って。「4年生で引っ張っていこう。」って話し合ってやってきました。
ウィルウィン: 三連敗後の対戦相手が駒澤だったのは、逆にモチベーションが上がったんでしょうか?
山本: そうですね、やっぱ「負けられない、勝ちたい!」って。あれで負けてたら多分もう優勝の可能性が無かったですから。


 

                  

◆今年のチームについて◆
山本: 雰囲気良いと思いますよ。練習から兵藤(兵藤慎剛選手スポ4)と修人(鈴木修人選手スポ4)を中心に、試合もあの二人が中心になって声出してやっていって。あとは、良い時はすごく良いんですけど、ちょっと自分達のサッカーが出来ない時に引き分けにされたり負けたりっていうのがあったんで、そこを変えていかないと。一点とか二点取られるとチームの雰囲気がなんか落ちる感じがするんですよ。悪い時にどうやって勝つかっていうのは後期優勝を狙う上で大事になってくるかなって感じます。

◆6月に行われた早慶戦について◆
山本: ちょっと自分としては悔いの残る感じでしたけど。チームも勝てなかったんで。
ウィルウィン: 山本選手にとって早慶戦とは?
山本: 普段の公式戦とは違う感じがあって、観客も多いんで盛り上がるしやる気になる試合でしたけど、早慶戦には自分は4年間出たんですけど、ちょっと・・・、点も取れなかったんで、ちょっと良い思い出は無いですけど(笑)。でも二年・三年の時は勝ったんで、やっぱ勝った時はすごい良かったですけどね、『紺碧の空』を最後みんなで歌ってた時とか「あぁ良いなぁ。」って。公式戦じゃ聞けないんで。
ウィルウィン: 今年は昨年より観客数が多かったですね。
山本: そうですね、雨降ったのに!雨降ってなかったら多分一万人いきましたよね。坂本(坂本亮太主務)が頑張ってたみたいですよ。色々と、だいぶ前から計画立てて。


 

                  

◆教育実習について◆
山本: 楽しかったですけど最初は大変でしたね。最初の三日間は本当に疲れました(笑)。練習やった後とかより全然2〜3倍疲れて、普段無いような疲れで、夜十時半くらいには寝てましたから。でも段々慣れてきて楽しかったです。保健体育の授業以外は(笑)。保健体育は黒板に書いたり説明したりするのがすごい緊張しました。体育の授業はそんな緊張しないで出来ましたけど。研究授業も体育は出来たんですけど、保健体育はすんごい緊張した、本当に!
ウィルウィン: 久々の母校はどうでしたか?
山本: 良かったですね!生徒も皆かわいかったですね。でも教育実習のノートを書いたりしてると交流する時間がなくなっちゃって。放課後掃除終わって教育実習のノートを早く書き終わった時とかは教室に行って生徒と話したり出来ました。
ウィルウィン: 教育実習を体験してみてどうでしたか?
山本: “教える”っていうのは難しいですね、やっぱり。知識とか経験が必要なんだなって。(先生って)すごいなって思いましたね。最終的には先生になりたいなっていうのはあるんですけど。いつなるかは分からないですけど。
ウィルウィン: コーチなど、サッカーを教える立場はやってみたいと思いますか?
山本: 今の時点ではあんまり思ってないですね。でも、それもたぶん年を重ねる毎に気持ちも変わってくると思うんですけど。

◆ユニバーシアード◆
山本: 悔しいっていうのはありましたけど、春ぐらいから自分の思うようなプレーが出来なかったんで、あのプレーじゃやっぱり選ばれないっていうのは思ってたんで、そこは受け止めて今自分に出来ることをしっかりやりたいなと感じました。
ウィルウィン: 8月はどのように過ごしましょう?
山本: 8月は後期に向けての身体作りですね。走り込みと筋トレをしっかりやって、良い状態で後期を迎えられるように。

 

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(TEXT=五十嵐文子、PHOTO=五十嵐文子、神崎風子)

 

 


 
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