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 箱根駅伝インタビュー企画第2弾は、「駅伝主将」駒野亮太選手(教4)のインタビューをお送りします。大学三大駅伝全ての出場権を獲得し、多くの人々が古豪復活を期待する今シーズンのチームをまとめ、自身も各駅伝で重要区間を任される駒野選手。「主将」という立場から、今シーズンのチームと、ご自身について振り返ってもらうと共に、箱根駅伝への想いを聞かせていただいた。





 
駒野亮太選手プロフィール
早稲田大学教育学部4年
早稲田実業高・東京出身
1万メートル自己ベスト 29分17秒92

――今シーズンを振り返っていただいて、まずトラックシーズンはいかがでしたか?
 そうですね、キャプテンになった事もあって、トラックシーズンの目標を、長距離ブロックとして全日本大学駅伝予選会に全員のピークを合わせる事を何よりも大事に考える、と掲げて。その中で関カレや全カレといった対校戦は競走部としてしっかり戦っていこうという事でやっていたので、全部それなりの結果が出せて良かったと思います。個人としては、欲を言えば全カレも出たかったんですけど、全日本の予選会との兼ね合いがあったんで、しょうがないかなって感じで。

――六大学対校戦では、5000mで2位になった駒野さんがゴール直後にとても悔しそうにされていたのが印象的だったんですが。
 そうですね、あのようなレース(法大・高嶺選手とのラストスパート勝負)になったら、やっぱり勝つ事を第一に考えなきゃいけないです。例えば箱根で同じようにラスト競ってて負けてしまったら悔しいですし。常日頃からどんなレースでも、一対一の勝負に負けちゃいけないていうのは監督からも言われてますし、みんなが見てる前で勝つのと負けるのとじゃ全然意味も違ってくるので、どうしても勝ちたかったっていうのがあって、悔しかったですね。

――今年は駅伝主将も務めていらっしゃいますが、どのようにして主将は決めたんですか?
 僕らの学年は、僕のほかに石橋(洋三)、小島(将平)、本多(浩隆)も主将をやる意志がある事を言って。学年の中で、自分はどういう方向でやっていくとか、一人ひとり話をしたんです。それを同じ学年の選手達が聞いて、後はまとめていけるかとか、いろいろと総合して決めてもらって、結果自分が選ばれたので、「じゃあ頑張ります」って事で。


 
六大学対校戦での5000mのレース後、2位という結果に悔しがる駒野選手。

――主将になって、一番変わったと感じる所は?
 責任感が出ました。監督からも「お前が崩れたらチームが崩れる」っていう事を常々言われていて、練習でも試合でも、竹澤(健介)って選手はいますけど、やっぱりキャプテンをやっているのは自分なんだから、キャプテンがしっかり揺らがないでやっていかなくちゃいけないっていう事を感じてます。

――プレッシャーも相当あると思うんですが。
 プレッシャーというよりも、良い意味で緊張感というか。OBの方や渡辺(康幸)監督、あるいは全体の磯(繁雄)監督、いろんな方が期待してくれて、関カレでも「優勝は間違いないね。」みたいな事をさらっと言われるので、自分もそういうのが当たり前だなって思えるようになってきました。声をかけていただけるのは嬉しいですし、期待を力に変えて、前へというか。

――今年は三大駅伝全てに出場されますが、箱根予選会を走っていた昨年までと、チームの雰囲気などに違いはありましたか?
 (昨年までは)夏合宿の辺りから予選会をイメージして練習するんですけど、今年はそういうのがなくて、良くも悪くも緊張感がなかったとういか、和気あいあいというか。良い雰囲気で練習できた半面、ちょっと緊張感がなくだらけてしまった部分があって、それが出雲で10番って結果に出ちゃったんですけど…。

――全日本大学駅伝では、良い結果(総合5位)が出ましたね。
 出雲で一度失敗した事で、走った選手だけでなく、周りの選手達も、ちょっと気持ちを切り替えてやらなきゃいけないという事に気付いて。その気持ちが少しずつ形になってきて、5位っていう結果になったと思います。

 

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(TEXT=神崎風子、PHOTO=田辺里奈、神崎風子)

 

 


 
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