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学生スタッフ特集

第一回 前田悠真主務インタビュー

前のページより)




 

「取材は初めてなので緊張します」とはにかみながらも、丁寧に答えてくれた。

――逆に大変な割に報われない、なんて思うことは?
 それは、基本的にないと思っています。プラス思考なので、辛い事もまぁそのうち生きるだろう、と。本当に今は凄く楽しみながらやっています。辞めたいと思ったこともないです。

――オフの時など、どのように過ごされていますか?
 基本的にオフを作ることはないです。学校に入れない年末年始以外の、365日中360日くらいはここ(体育館)にいます。主務をやるのはこの1年間だけなので、厳しくしよう思ってここにずっといるようにしています。

 

          練習場を訪れる卓球雑誌関係者にも雰囲気の良さを誉められるという。

――前田主務から見た、チームの魅力を教えて下さい。
 本当に仲が良い、ということです。スポーツ推薦で入った人と一般入部の人を同じように扱っているのは、早稲田と中央くらいで。実力からの上下関係、みたいなものがないです。お互いを認め合っていて、卓球が強い人も弱い人も真剣に卓球をやっています。早稲田だからこそ主務もただの雑用係ではないし、やり甲斐があります。卓球雑誌の取材の方からも本当にいい雰囲気だね、って言われます。

――主務さん一番のおすすめ選手は誰ですか?
 誰がいいかな…迷うな。この間全日学で優勝した、4年生の久保田(隆三・社会)選手は本当に人柄が良いです。主務としては選手に気を遣って欲しくないんですけど、気を遣っちゃうような人で。部の中でも卓球が弱い子に、自分の練習時間を割いて教えてあげています。人間的に尊敬できる人です。

――主務を経験して得たものとは何ですか?
 開き直る力、というかプラスに考える力です。ミスをして、皆からの信用を裏切ったと思ったこともあります。でも小さいミスを気にしていたら、次の仕事に集中できなくなってどんどん悪循環になるので、終わったことは忘れるようになりました。良かった事もある程度は忘れて。余計な事も考えなくなりました。

――最後に、選手へ要望やメッセージがありましたら、お願いします。
 一番難しい質問ですね…(笑)。できる限りのことをできる限りやって欲しいです。自分が卓球が得意なら、練習にガンガン打ち込んで欲しいし、卓球へのやる気が薄れている時なんかは、チームの事を考えて軽く雑用をやって欲しいし。チームに本当にプラスになることをやって欲しいです。個人の事ではなく、チームのことを常に考えて歩いてもらいたいなぁ、と。

――卓球部を応援している方や、ウィルウィンを見て下さっている方にも一言お願いします。
 本当に雰囲気が良いチームです。しかもオープンで、外部の方でも練習を見に来て参加して頂くこともできるので、一緒に早稲田大学卓球部を応援して欲しいです。  


   「継続することが大切ですから」と笑顔で語り、自分の仕事を怠ることのない前田主務。チームのためを第一に思いながらも、楽しんで取り組んでいる姿が、選手にとって本当に良い環境を自然と提供しているのだろう。彼が支える、個の寄せ集めではない「チーム」に今年も注目したい。

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関連URL
卓球部、稲門卓球会ホームページ

(TEXT=田辺里奈、PHOTO=五十嵐文子、卓球部提供
 


 
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