(前のページより)
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――東山高校時代ついて。
笠原:
2人部屋なんですけど、ずっと一緒の部屋でした。
足立:
こいつが高校入ってきてから、一緒の部屋じゃなかったことがないです。2年のインターハイの時も、こいつの世話係みたいのも兼ねて一緒の部屋だったんです。朝早く起きてランニングしなきゃいけなくて、「走り行こ」って笠原を起こしたけど、「寝てる」って言ったんで僕は走りに行ったんですよ。で、走ってきて監督さんに挨拶したら、「笠原は?」って言われて、「部屋で寝てます」って言ったら爆ギレされて。「お前、何のために部屋一緒にしてんねん!!」って。「俺に言うなよ!俺起したっちゅうねん」って感じです。で、部屋に戻って「笠原頼む。リアル俺の為に起きてくれ!」って言って。
笠原:
(笑)
足立:
こいつは、試合のために朝体動かして準備するんじゃなくて、寝て体力を回復して調整するタイプなんです。でも団体行動でちゃんと動いてくれないと、僕に被害が及ぶっていうのがあったんで!
笠原:
6時半集合って言われたら、皆6時くらいからランニングしてるんですよ。
足立:
集合時間の前から走らなきゃいけないんですよ。
笠原:
暗黙の了解なんですけど、僕は起きて6時半にそこに行きたい人なんですよ!(怒られた)次の日から、出口が2こあったんですけど、6時25分位に監督がいない方の出口から外に出て、
足立:
で、正面から戻ってくるっていう。
笠原:
「おはようございます」って。
足立:
高2と高3になったら、正直僕らがチームの中心だったんで、集合時間に寝癖立たせて「おはよーございまーす」って行っても、もう何にも言われなくなりましたね。「おー起きたか!」くらいですね。
笠原:
他の人たちは6時とかに起きて、もうくっそランニングしてるんですよ。汗バーッかいて。
足立:
びっちょびちょにかいてるのに、僕ら二人で寝癖立てて、
笠原、
足立:
「おはようございまーす」。
足立:
地位が上がるにつれて、何も言われなくなっていくっていう。学年じゃなくて実力の存在価値っていうんですか。ギリギリ試合に出てたっていうのから絶対的エースみたいになってきたら、何も言われなくなりましたね。
笠原:
「お前らは勝手にできるやろ、やれ」って。
ウィルウィン:
「東山の卓球」とは?
笠原:
足立さんの卓球です。
足立:
どちらかといえばハイリスク・ハイリターンですね。リスクを冒して攻める人が多い。あと割と小柄な人が多くて、台の近くにいて前で攻める。球は弱いんですけど、打点を速くすることによって相手に時間をあまり与えないようにして、全部狙っていくような。
ウィルウィン:
早稲田との違いは?
足立:
早稲田は自由じゃないですか。
笠原:
練習時間も自由ですし。勉強第一、っていうのは東山と一緒です。
――インカレについて。
足立:
去年は、今塩野さんも残ってますけどすごい4年生に囲まれて、勉強することも多かったです。決勝戦の前にコーチに「お前出れるんだったら出たいか?」って聞かれて、「出たくないです」って即答しました。それくらい4年生とも(決勝の相手の)青森大の人ともレベルの差を感じました。(団体戦なので)負けるんだったら出たくなかったので、正直に「無理だ」って言いました。
ウィルウィン:
今年は主力の一人です。
足立:
はい、今年は言い訳できないですね。
笠原:
真のエースです。
足立:
いや、僕はダブル出てるけど4番手なんで。僕の(オーダーの)予想はダブルと後なんで、回ってきたらきっちり1点とりたいな、と。
ウィルウィン:
希望のオーダーはありますか?
笠原:
(足立選手を指して)1番です。…いや、言い過ぎました。1番塩野さん、2番足立さんで。
足立:
希望のオーダーはないですけど、全部勝ちたいです!特にダブルを全部勝てば、優勝できる可能性が上がると思うので。笠原くんの足を引っ張らないように、ってだけを考えてやってます。
ウィルウィン:
笠原選手はインカレに対してどのような印象がありますか?
笠原:
高校時代の全国大会の団体戦では3位と2位しか取ってないので、優勝を狙いたいっていうのはあります。早稲田には塩野さんがいて、ほとんどの人が塩野さんに勝てないんでそこで一本取ってくれる、っていうのが大きいです。で、僕が頑張れば、2回出るので3点。(※インカレは3点先取制。)2点取れば勝ち、って思ってやれば、別に難しいことじゃないと思うので。
足立:
やっぱ違うなぁ。流石やなぁ。
ウィルウィン:
シングルスは最初の方で出たいですか?
笠原:
高校の時は自分が1番で相手のエースとだったんですけど、今回は塩野さんがエースなんで、別に何番っていうのは気にしていないですね。
ウィルウィン:
インカレでの目標を教えて下さい。
足立:
僕はもう、優勝したいっす。チャンスだと思ってます。去年優勝したんですけど、僕はベンチだったので、正直優勝だと思ってないんで。リーグ戦も僕負けたんで、(優勝して)気持ちいいんですけど心から喜べない状況だったんで。決勝で2点取って、気持ち良く優勝を味わいたいな、と思っています。
笠原:
優勝したい、ってそれだけです。
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――お互いへの要望は?
足立:
頼ってるんで。もう本当にこれは「お願いします!」しかないです。
笠原:
冗談ばっかです、ほんまに。
ウィルウィン:
先輩・後輩とかは関係ないんですね。
足立:
OBの方達がいる時とか、人前ではちゃんとして欲しいですけど、2人で会ってるときはもう…これが僕らの関係なんで…
笠原:
おかしいんとちゃいますよ!
ウィルウィン:
(笑)
足立:
自由にさせてあげた方がいいな、と。
ウィルウィン:
笠原選手からは?
笠原:
あと3年あると思うんで、これからも卓球においても勉強においても、まぁ全てにおいて教えて下さい。
足立:
思ってない!(笑) 感情無っすよね、今の!「まぁ、オシエテクダサイ」って。
笠原:
そんなことないっす。気持ち込めてました。嘘嫌いっすもん、僕。嘘ついたことないです。
――インカレに限らず、今季の目標は?
足立:
全日学でダブルは優勝したいです!シングルは、最低でもランクには入りたいです。ランクに入ったらそこからは、「勝ちたい勝ちたい」で今回の関東学生みたいに行こうと思ってます。とりあえずダブルだけは負けられないな、とは思ってますね。
笠原:
全日学は、単複優勝狙いたいっていうのが本音です。学生の試合だけじゃなくて、その後に全日本があるので。早稲田に来て結構練習ができているので、全日学じゃなくて全日本で結果出せるように頑張りたいです。
足立:
一歩先を行ってます、笠原は。僕はまず足を固めます。そっから、飛び立ちます。
コートの外でも絶妙な掛け合いのコンビネーションで魅せる2人。長い年月で培った伸び伸びとした信頼関係とメリハリが、強さの秘訣だ。今後卓球部の核となるが、明るいキャラクターと高い技術力で部を自然にリードしていくだろう。「またインタビューされるように、頑張ります!」と最後に笑顔を見せてくれた。いよいよ8月7日から、広島市東区スポーツセンターでインカレが行われる。部員の大会へのモチベーションは高く、男子は連覇、そしてリーグ戦に続く男女アベック優勝に大きな期待が掛かっている。若い2人の跳躍が、その鍵を握っている。
関連URL
卓球部、稲門卓球会ホームページ
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