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ウィルウィン:
では足立選手から見て、笠原選手とはどんな人ですか?
足立:
怖いもの知らずで、堂々としているというか。あとは…何なんやろうな?
笠原:
そんなん俺に聞かれても。
足立:
大雑把な部分と細かいところが、私生活において結構メリハリがついていますね。僕だったら、次の日体動かなくなったら嫌だからちゃんと服を着てエアコンとか消して寝るんですけど、こいつはもうパンツ一枚で冷房をガンガンにつけて寝るような感じなんですよ。で、ゼッケンも一緒に洗濯しちゃったり。
ウィルウィン:
ぐしゃぐしゃになりますよね。
足立:
ぐしゃぐしゃなんですよ、こいつ。僕はファイルに入れておいたりするんですけど。
笠原:
大学入ってからゼッケン、バリ綺麗っす。
足立:
それでも高校の時はぐしゃぐしゃですからね。でもそういう大雑把なところもあるんですけど、ちゃんと用具を毎日持って帰って、遅刻もしないです。試合の日は朝早く来てラバーの準備をしたり、身の回りのことを疎かにしないですね。 ウィルウィン:
やる時はやるんですね。
足立:
そうですね。やる時はやるんですけど、やらない時は本当に何か…団体行動が苦手チックな…。最近はちょっとずつ大人になりました。高校時代はもっと酷かったです。
笠原:
いやいや!
ウィルウィン:
好きなことをやる、って感じなんですか。
足立:
卓球が好きっすね、多分。
笠原:
卓球と、学校の授業のことには真剣です。
足立:
他のスポ科の子は遅刻とかするんですけど、こいつは毎回授業も練習も遅刻せず。
笠原:
休んだことないです。
足立:
僕は授業は全部出席しますけど、毎回10分15分は遅刻していきますね。あの(小手指駅から所沢キャンパスへのスクール)バスに絶対座って行きたいので。遅れても座って行きますから。そういうところは(笠原選手は)しっかりしてると思います。
ウィルウィン:
笠原選手から見て、足立選手とは?
笠原:
やっぱ面白いです。部室でも笑いをどんどんどんどん取ってって。
ウィルウィン:
部の笑いのレベルは高そうですけどね。
笠原:
ダントツ1位を走ってる感じですね。まぁ、卓球と一緒で。
足立:
こいつほんっとに(口が)上手いんですよ!
ウィルウィン:
でも本当に強いですよね。そこで攻めちゃうか、っていう。
笠原:
やばいっすよ、マジで。「神や!」みたいな。
足立:
違うんですよ。僕は普通じゃないのかもしれないです。何かちょっと人と違う…
笠原:
一流じゃないんですよ、超一流なんです。
足立:
違う違う。何か「逆にバカ」みたいな雰囲気なんです。自分にとっては普通にやってるつもりなんですけど、普通じゃないことをやっちゃって。
ウィルウィン:
枠に収まらない感じ?
足立:
そうですそうです。でもこいつは実力があって枠にガッチリはまってるんで、「あれ、する?あんなこと?お前頭悪いんじゃないか?」みたいな感じで思ってるから、「すごいな」って言ってるんですよ。「へー。そこでそんなんやる?」っていう。
笠原:
感動を与えるプレーです。
ウィルウィン:
お互いのプレーの良いところとは?
笠原:
相手がどんなボールを打ってきても前で攻めて狙っていく、っていう強気のプレーがすごいっす。とりあえず皆が、「うおっ!」って言うようなプレーをよくやります。
足立:
笠原のいいところは、やっぱり台に球が入るところですね。難しいボールも台に入れて、勝負どころでもしっかりプレーができて。フォアもバックも全部の技術が安定しててソツなくできるので、試合中に1つが調子悪かっても上手く組み立てられます。僕は「いけ!」みたいな感じで、それが入らなかったら勝てないので、なかなかコンスタントに成績は出ないと思うんですけど。笠原は安定感があるので、誰とやっても試合になるんじゃないかな、と。見てて安心感が一番ありますね。
ウィルウィン:
お互いにアドバイスはありますか?
笠原:
いや、言うことはないです。僕レベルでは、どうしようもないっす。
足立:
僕の方こそ本っ当に何もないです。ダブルスも本当に助けてもらってます。
ウィルウィン:
部内で尊敬している人はいますか?
笠原:
そりゃ、足立さんを差し置いてはいないっすよ。
足立:
こいつ、いつもは僕のことあだ名で呼ぶんですよ。足立さんとか呼ばれたことないです。
笠原:
「ヒーロー」って呼んでます。高校の時監督が、「今日、東山にヒーローが生まれた」って足立さんのことを言ったので。
足立:
僕は特定はできないですけど、誰からも好かれるような人望の厚い人がいいです。そうなりたいです。
笠原:
もうなってます。プレーでも、人間性でも。ひきつけてますって。
足立:
…。お互いタイプは一緒ですね。テレビ見てても「これいいな」という所が一緒だったり。大会期間中は二人でご飯に行くことも多く。好きな女の人に関しても、「良くね?」「俺もいいと思ってた」みたいな。よくかぶります、本当に。
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――ダブルスについて。
ウィルウィン:
いつから組んでいますか?
笠原:
(笠原選手が)高1…っちゃ1なんですけど。
足立:
ちゃんとしたのは2からですね。
笠原:
高1の半年位で一回解散しちゃったんですよ。
足立:
:僕は高2の時、3番手だったんです。こいつは1番手で、当然のように僕は4番手と組んで、笠原は2番手の子と組むんですよ。今回関東学生で塩野(真人、スポ4)さんに勝った花村(大正大)っていう子です。で、ちょっと花村が良くなくなってきたんで…
笠原:
(足立選手を指して)強くなりすぎたんですよ。
足立:
僕が2番手に上がって、高2の終わりから組んでます。でも高3と大1の時は1年間練習してなかったです。
ウィルウィン:
でも昨年度の全日本選手権では…
足立:
はい、練習していないのに8は入りました。
笠原:
とりあえず組み合わせがおいしかったので、これを物にするしかないと思って。圧倒的に強い人がいなかったので、いけるかな、と。
ウィルウィン:
ペアを組んでいて良かったと思うことは?
足立:
僕は(シングルスは)全日本でもランク入り程度なんですけど、(ダブルスで)インターハイでも一回3位に入れたし、全日本も8入れたんで。良かったと思ったことじゃないんですけど、(笠原選手は)強いんで、僕がちょっと頑張って、全日学優勝したいと特に思ってます!チャンスあるんじゃないかな、って結構思ってるんで。僕のせいで、インターハイは準決勝で負けてしまったんです。相手は2人とも世界選手権の代表(高木和・水谷組、青森山田高=当時)だったんですけど、セットオール9で負けたんですよ。しかも最後の一本を僕が凡ミスして終わって。僕のせいで負けてしまったので…
笠原:
いやいや。
足立:
笠原くんにプレゼントしたい、というわけではないですけど、恩返しというか…一発優勝したいなと思ってます。
笠原:
僕が高2の時にインターハイ3位と全日本ベスト16になれたりして、結構勝ててたんですけど、(足立選手が)大学に行ってから、僕が高3の時は同級生のやつと全日本以外は組んでたんですよ。でも全然勝てなくて。インターハイでも予選落ちしたんですよ。で、「ダメだな、面白くないな」と思ってたら、全日本でもう一回組んだ時に勝てて8に入れたんで、「あ、やっぱり足立さんしかいないな」と。
足立:
(笑)
笠原:
リーグ戦も塩野さんと御内(健太郎、スポ1)が出るかもってことで、出るか分からなかったんですけど、僕らが出て勝てた。関東学生も優勝できるんじゃないかと思ってたんですけど、負けちゃって。ま、今回はシングル頑張るかって感じでした。とりあえず全日学で優勝できるように!
足立:
こいつは気持ちが強いんで、ダブルスをこいつと組んでたら本当に全員に勝てるんじゃないかな、とこっちまで思えてきます。僕はやる前は「相手強いからどうしよう」って気持ちもあるんですけど、こいつの場合はもう「勝てる」と思ってやってるんで。あんまりダブルスは負ける気しないです。
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