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 第2回エース特集は庭球部吉備雄也選手。夏のインカレで早稲田は男女単複総合で優勝を成し遂げた。今回はその庭球部のエース、吉備選手の精神力と素顔に迫った。





 
吉備雄也選手プロフィール
スポーツ科学部4年
福岡県私立柳川高等学校出身

―インカレ優勝おめでとうございます。
 ありがとうございます。一番にはほっとしたという気分が一番大きいですね。去年は優勝して、今年で2連覇がかかっているということ、周りからの優勝確実だと言われ、自分の中では、一番のプレッシャーもかかった大会でしたね。 一戦一戦周りには緊張という部分を見せないようにはしていました。自分でプレッシャーを感じながらも勝てたという部分では本当によかったです。(ベンチの応援も)すごい力になりました。応援の力がなかったらできなかったです。

―エースと呼ばれることについて
  光栄だと思っています。自分としてはあんまり思ったことはないんです。嬉しいと思う部分もあるんですけど、プレッシャーになる部分も多々あるんで、これからもっと頑張っていかないといけないなと思っています。

―チームを引っ張っていかなければならないという思いはありますか。
 そうですね。団体戦では、団体戦自体が勝っても各学校のエースが勝たないと、『負けた』という雰囲気になってしまうので、僕の考えでは例え8-0で勝っていても、エースが負けるとチームの雰囲気として負け。団体戦の中にももうひとつ違う試合があると思ってよく自分ではやっています。

―きついなと感じるときはいつですか。
  団体戦の前は絶対に勝たなきゃいけないということもあるし、練習の時からサポートしてくれるみんながいる分、練習させてもらっているので、絶対勝たなきゃという思いがあります。

―怪我などはどのように克服したのですか
  はい。やっぱりどの選手も(気持ちが)落ちてしまうと思うんですが、やっぱり自分のためと思うのではなくて、みんなで勝ちたいと思えることでそこから先に上がれるのではないのかなと思います。

―後輩の目標という立場はどう思いますか?
  どうなんでしょう?(目標に)なれているんですかね?相談とかは、プレー面でたまに1年生とかは聞いてくれています。精神的にはみんな強い人が多いので。

―どのような選手と目標をしていましたか。
  やっぱり、なりたいといったら、一言で“無敵になりたい”というのがありますよね。たぶんどの選手も思っていると思うのですが、誰にも負けずに、出場すれば必ず勝つという感じ、そのような姿がエースという感じですね。 僕の中でのエースって言うのは、クールっていうイメージがあったんです。大学入ってから『カモン』って言うのはだいぶ減りましたね。静かになりました。高校の時の個人戦では声出して、大学入ってからは、個人戦ではあんまり騒がず、団体戦も(そんなに騒がないです)。追い込まれてきたりすると声出したりはするんですが、基本はそんなに…ちょっとなんか理想に入っちゃたりしますね。

―まだ自分で足りないと思う部分はどこですか。
  そうですね。ファーストセットとか簡単に取ってしまったのに、セカンドセットとかふっと気が抜けて、競っちゃう部分が多いことがあります。そこをどうにかしたいんですけどね。

―それでも最後は帳尻を合わせてセットを取っていくので安心感がありますよね。
 そういわれるのはすごくうれしいです。


 

―ライバルはいるんですか。
  もうほとんどライバルですよ。一番意識してしまうのは早稲田の中の人間かも知れないですね。やっぱり一番近くにいて、日ごろから一番目にしているという選手は気になっちゃいますね。

―具体的には?
  具体的に!小山(スポ4)・富崎(スポ2)・佐野(スポ2)など。レギュラーとして出ているやつはほとんど強いので、意識してしまいますね。(練習からライバルを意識できる早稲田の環境は)すごいいい環境だと思います。練習メンバーもたくさんいるし、刺激にもなるし、団体戦の時とかには、チームメイトなんですけど、誰かがいい試合してると、“負けられないな”と思ってしまいますね。だからどの学校よりもすごく恵まれていると思いますね。僕的には日頃目にしている(早稲田の)人達が一番気になります。

 

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(TEXT=池田恩、PHOTO=田辺里奈、EDIT=池田恩 )

 

 


 
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