(前のページより)
―ユニバーシアードでは
去年も出していただいたんですが、新鮮なんですよね。世界の選り優れられた大学生と戦えるというのが自分の経験を生かせる場になると思います。来年も参加させていただけるということで、本当にモチベーションが上がっていますね。
―受けるボールの感触は日本と違いますか
違いますね、体格が全然違うので別物です。僕は日本は大きい方なんですが、それでも僕はまだ細いんでレベルが違うんです。体格が大きい上にそれであれだけ走られると…。それ(ユニバーシアード)までにもう少し腕を上げて行きたいですね。
―今後の進路ではプロを視野に入っているのですか
考えていなくはないです。でもやっぱり難しいじゃないですか、プロっていうのはリスクもあって。これから自分が生涯一人で生きていくというのであればプロでも全然いけると思うのですが。出来ればですけど結婚だったり、何かしらの重みが自分以外にもかかってくるので中途半端なことは出来ないというのがあります。でも、やっぱり自分の夢に突き進むというのは一生に一度しかないのでいいと思います。無難というのは言い方は悪いかもしれないですけど逆に就職して、それなりに生活をするというの事も魅力があるので、まだ迷っています。
―その迷いはいつからですか
1年生の時から。高校で優勝した時から周りからプロになれというのを押し切って大学に入ったという感じなので。大学入った当初から悩んでいたのですが、未だにまだ答えが出ていないという感じですね。来年のフューチャーズなどで結果が出ればプロという可能性もあるんですが、そこで結果が出ないということは続けてても、後々きついということもあると思います。今の所はそれ次第という感じですね。周囲はもうみんな口をそろえて“プロになれ”というのでどうしたらいいかなという感じですが。誰か一人でも就職活動しろっていわれたらするかも知れないんですが。期待に対して答えたいという部分があるんですが、まだ悩んでます。
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『腕組んでって言われてまじめな顔が出来なくて』と笑う。
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―高校の時も同じ悩みを?
高校生のときは17・18のただのガキじゃないですか、その時点で人生を決めるという選択がまだできなくて。就職ももっと中途半端になってしまって自分は人生をかけられるほどテニスに対して本気になれないという部分がありました。そのように考えているときにちょうど早稲田大学の推薦の話があったんで、大学進学を決めました。
―その選択はよかったですか
そうですね、自分的にはすごく楽しい面もあり、今思い出すと楽しい部分もたくさんありました。まだ終ってないんですが。
―最後に王座に向けて
僕だけではないですが、目指すは優勝。男子四連覇、女子三連覇のアベック優勝がかかっているので、ここはもちろんとりたいです。優勝します。
日本一を奪取しながらもあくまでも謙虚で慎重な姿勢、一人ではプレー出来ないという感謝が彼を突き動かしている。自分だけではないから頑張れた。周りを考えながらのプレ
ーもエースに必要な才能なのだろう。
彼自身、まだ自分の力を試す時間が必要である。現在行われている王座選手権・ユニバーシアード、この大会は彼自身をどのように変えるのだろうか。
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関連URL
早稲田大学庭球部ホームページ
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