|
（前のページより）
 |
|
| |
右足、左足、頭、 どこからでも得点を狙えるのが魅力だ。
|
――ここで話題は変わりますが、横浜F ・マリノス(J1)への入団内定が8月24日公式発表されました。決まった時の心境は?
とりあえず他にも何チームからか声を掛けてもらっていたんで、すごい悩みましたね。決めたのはマリノスの練習に参加させてもらった後です。決まった時はほっとしたんですけど、決まったと同時に、来年からプロになるので自分に足りないものを埋めるために、大学にいるうちにしっかりやっていこうと思いました。
――自分に足りないものとは具体的にどんなことですか?
プロの練習に参加とかしていて感じたのは、まず「ミスを簡単にしないこと」と、やっぱりスピードが違うんで、「判断の早さ」とかですね。プレーする上でとにかく色んな「スピード」を上げていかなければと思います。
――逆に、通用すると思った点は?
基本的な技術とか「シュートの精度」とかは(プロの選手にも)負けてないという感じはします。
――比較的早い時期での進路表明になりましたね。
本当は10月ぐらい(に発表)が理想なんですけど、自分の中でマリノスの練習に参加してみて、一番ここでやりたいと素直に思ったんで、(結論を先延ばしにして)ずっと悩む必要もないと思って。
――以前の取材で、試合に出られるところに行きたいと言っていましたが。
マリノスのフォワードとか色々なチームのフォワードを見ていて、マリノスのフォワード陣には自分のようなタイプもいないし、フォワードもやっぱりマリノス少ないんで、自分が入って活躍したいと思いました。
――練習参加等してみて感じた横浜F・マリノスの印象は?
とりあえず、環境は本当良かったです。設備は他のチームと全然違いましたね。プレーの方では、結構ポゼッションしてパスをつないでいくチームなんで、去年の早稲田と一緒かなと思います。
――マリノスの戦いは今もチェックしてますか?
はい、見てます。一時期降格争いとかもしていてヤバかったんですけど、順位も上がってきたんで良かったです。
――Jの舞台には、昨年まで一緒にプレーされていた一つ上の先輩方を含め、多くの早稲田の卒業生がいますね。
各チームのメンバーとか、(早稲田の先輩達が)先発で出るのかサブで入ってるのかとか結構チェックしてますね。だいぶ卒業生が試合に出ているんで、しっかり頑張れば(自分も)出れるなというのは感じますね。
――入団されるF・マリノスには高校、大学の先輩である兵藤(慎剛、H19年卒)さんがいますが、決め手の一つにはなりましたか?
まあ、ずっと一緒にやってきた方なんで。入ることが決まった後に電話した時は、「おめでとう」って言ってもらいました。兵藤さんの存在も(決め手の一つとして)あったかもしれないですけど、でも参加してみて自分が一番どこがいいかなって思って決めたんで。決める上で、周りにあまり影響はされてないです。
――プロではどんな選手になりたいですか?
とにかく点が取れるフォワードになりたいです。代表に入ってワールドカップに出たいっていう気持ちももちろんあります。
――大学に入ってから今までベストゲームは?
昨年の駒澤戦(2007年度関東リーグ第21節)の、ハットトリックをした試合は一番良かったかなと思います。
――大学生活の中で、特に影響を受けた人はいますか?
今までの先輩方はもちろんそうですし、今も周りのみんなと一緒にやっているだけで刺激を受けたり色んな発見があるので、(影響を受けたのは)今まで自分と関わってきた人みんなですね。
――最後に、ア式ファン、読者の方にメッセージをお願いします。
大学生活の集大成の位置まで来てるんで、一試合一試合自分のプレーが出来るように頑張りますので、会場に足を運んで見てくれれば嬉しいです。
圧倒的な存在感と卓越した技術でア式蹴球部、大学サッカー界を牽引する渡邉選手。彼の頭の中には『エース=点を取り、チームを勝利に導く存在』という図式が完成されており、そしてその役割を誰よりも理解していた。エースとしての自負があるからこそ、チームの成績に責任を感じ、人一倍結果にこだわる。試合中も相手からの厳しいマークに遭いながらも、ひたすらにゴールを追い求める渡邉選手の姿は、まさに「エース」そのもの。そして、厳しい戦いが続いた今季のチームを1部残留に導いたワセダのエースストライカーは、満を持してプロの世界に飛び立つ。Jの舞台で「カズマゴール」が炸裂する日を楽しみにしたい。
 |
|
2/2
|
関連記事
2007年ア式蹴球部特集 兵藤慎剛×渡邉千真対談
2006年ア式蹴球部特集 渡邉千真インタビュー
関連URL
早稲田大学ア式蹴球部ホームページ
|
