健闘が光ったフィールド、障害ブロック
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2009年度主将の飯田将之(スポ3)。 国内指折りのハードラーへと成長。
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08年度大化けしたのが、走幅跳の堀池靖幸(スポ3)。関カレで自己記録を大幅に塗り替える7m72のビッグジャンプを見せ2位に食い込むと、秋の全カレでは7m91と更に記録を伸ばして優勝。これは昨年国内4位の好記録で、一気に日本トップジャンパーの仲間入りを果たした。大学最終年となる来季は、8m越えと日本代表の座を狙う。
棒高跳では、高校記録保持者として鳴り物入りで早大に入学した笹瀬弘樹(スポ1)が、スーパールーキーの名に相応しい活躍を見せた。その笹瀬は関カレでいきなり優勝を果たすと、その後も日本選手権3位、全カレ2位と安定した成績を残した。早稲田が誇る若き天才ボウルターは、09年の目標を世界選手権のA標準(5m75)に定め、更なる飛躍を誓う。また、棒高跳で世界ユース2位の土井翔太(観音寺一)ら新戦力2人の入学も決まっており、09年はこの種目がより注目を集めそうだ。
110mHでは飯田将之(スポ3)が全カレで優勝を果たし、学生初タイトルを獲得。来季は主将としてチームをまとめる飯田には、この種目の早稲田記録更新の期待がかかる。
その他、混成、投擲ブロックにもインカレ入賞レベルの実力を備えた選手が揃う。チームとしての総合力は年々高まっていると言えるだろう。
少数精鋭の女子チーム
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400mHの津留加奈(スポ3)。 2009年度の目標は56秒台。
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少人数ながら男子に負けないほどの活躍を見せた女子チーム。シーズン前期の女子快進撃を支えた一人が、400mの桑原千紘(スポ2)だ。5月初旬から6月末にかけて5度も早稲田記録を更新するなど、レースの度に強さを増すその姿はチームに勢いをもたらした。シーズン後半はやや精彩を欠いたが、09年も女子短距離ブロックのエースとして力強い走りを見せてくれるだろう。400mHを得意とする津留加奈(スポ3)も、6月の日本選手権で表彰台の座を射止めたほか、10月に行われた国体でも6位に入るなど年間を通して活躍。100mHと400mHをこなす山本望(スポ2)も両種目で着実に記録を縮め、6月にはアジアジュニア選手権にも出場し世界を肌で感じた。 そして個人種目で好成績を残した彼女達が、特に勝負への強いこだわりを見せたのが4×400mR。3位に終わった関カレを始め、08年度は惜しくも優勝には届かなかったが、400m日本選手権8位の柳橋裕里(早実)も加入する来季は、チームとして一回り大きく成長した走りで必ずや頂点を極めてくれるだろう。
長距離では、石橋早希江(スポ4)が関カレで5000m2位、全カレでは1500m3位に入り、両種目の早稲田記録も更新するなど、ラストシーズンを華々しい活躍で飾った。
新年度からは100mの蔭山愛(相洋)、100mHの柴村仁美(筑紫女学園)という二人のインターハイ優勝者が加入予定。また、09年度女子主将で走高跳の関カレチャンピオンの大浦暁絵(人3)など他種目にも実力者が健在だ。冬を越え、たくましさを増した上級生に、大型新人が加わる来季はまさに史上最強ともいえる布陣。2009年は、男子だけでなく女子の活躍からも目が離せない。
来季の展望
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来季は竹澤に代わる、新エースの誕生を期待したい
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駅伝シーズンに劣らずトラックシーズンも大活躍だった2008年度の競走部。各種目に有力選手が揃う来季は、より強い早稲田が大学陸上界を盛り上げてくれるだろう。そして、飯田主将のもとチームが目指すのは「関東インカレ総合優勝」。決して容易なものではないが、選手一人一人が持てる力を発揮できれば十分実現可能なはずだ。また、個人としては多くの選手がユニバーシアード大会(7月、ベオグラード)や世界選手権(8月、ベルリン)出場を目標に掲げる。世界大会が多い2009年、早稲田から一人でも多くの日本代表が生まれることを期待したい。
そして新チームにとって初陣となるのは、4月5日(日)に行われる東京六大学対抗戦(場所:国立競技場)。シーズン開幕から、選手達による熱い戦いが繰り広げられるに違いない。2009年度も早稲田大学競走部に大きな声援を送ってほしい。
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関連URL
早稲田大学競走部ホームページ
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