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 2011年箱根駅伝エントリーメンバー紹介の第2回は、西城裕尭、萩原涼、佐々木寛文、市川宗一朗の2年生4人が登場。今年の2年生はスポーツ推薦組、附属校出身組、一般受験組など様々な顔ぶれが揃い、しのぎを削り合っているのが特徴です。今回の箱根はもちろん、今後の早稲田の主軸を担っていくであろう4選手から目が離せません。


 ガッツといえばこの人、西城裕尭(スポ2)。早稲田実業高校から上がってきた選手である。前回大会ではエントリーされていたものの、体調不良により欠場を余儀なくされたため、出場すれば今大会が大学駅伝デビュー戦となる。持ち前のガッツある走りで新春の箱根路を沸かせてくれることを期待したい。




 

西城裕尭選手プロフィール
スポーツ科学部2年
東京・早稲田実業出身
自己記録 5000m:14分23秒3
10000m:30分33秒81
ハーフマラソン:66分14秒

――箱根駅伝まであと2週間ほどですが、現在の心境は?(取材を行ったのは12月18日)
 やっぱり今の自分の実力として(出場する)10人の中に入れるかギリギリのラインにいるので、1回1回の練習に集中してアピールして走りたいなと思います。

――西城選手自身のコンディションは?
 疲れも溜まってきてはいるんですけど、やっぱり練習を積んできたということで調子は徐々には上がってきているとは思います。

――チーム全体としての状態は?
 昨年はインフルエンザとかケガが多くて、結構バラバラだったんですけど、今年はそのケガが少ないのでチームとしてもいい感じにきていると思います。

――今年もエントリーメンバーの16人に選ばれたのはなぜだと分析していますか?
 春に少しケガをしてしまったんですけど、それ以降はケガもなくしっかり練習ができていたので、そこがアピールになったのかなと思います。

――今年は特に2年生のエントリーが多いですが、2年生の中で箱根の話などはしますか?
 少しはするんですけど、いつもと変わらずっていう感じですね。

――ちなみに一番仲のいい選手は?
 市川(宗一朗、スポ2)ですかね。部屋も一緒なのでよくご飯食べに行ったりとかしています。

――早実時代からの仲である萩原(涼、人2)選手はいかがですか?
 萩原とも仲よくやってますね。中学時代から一緒にやっているので、いいライバル関係が築けていると思います。悩みを相談したりとかもしますね。

――西城選手といえば「ガッツ」という印象があるのですが、箱根でもそのガッツを見られるでしょうか?
 そうですね。自分はガッツが取り柄なので、ガッツある走りをしたいですね。

――箱根で走りたい区間などはありますか?
 6区ですかね。渡辺監督に昨年の春ごろ(山下りを)やってみないかって言われて、色々練習をしていく中で、自分としても平地を走るより下りの方が走りやすいなと感じているので、下りを走ってみたいです。

――渡辺監督が「山下りは秘策がある」と話していますが、それは西城選手のことでしょうか?
 他に候補が何人かいるんですけど…まぁどうですかね(笑)。自分よりももう1人の人の方がちょっと速いんですが、でもいずれは6区走りたいです。

――箱根までの時間、どういったことを意識して過ごしていきますか?
 去年インフルエンザにかかってしまって、悔しい思いをしているので、体調管理はしっかりしたいなと思います。あとは練習を1回1回集中して走れるようにしていきたいと思います。


 早稲田実業時代から西城選手と自他ともに認めるライバル関係にあるのが萩原涼(人2)選手。前回の箱根では1年生ながら7区に抜擢され区間6位の好走を見せたが、本人は決して満足はしていないという。迎えた今シーズンは前半こそ不振を極めた
ものの、長い距離での強さを買われ2年連続でエントリーメンバー入りを果たした。
厚い選手層が特長の今年の早稲田を支える前回大会経験者は、
虎視眈々とリベンジの機会を窺っている。




 

萩原涼選手プロフィール
人間科学部2年
神奈川・早稲田実業出身
自己記録 5000m:14分24秒89
10000m:29分37秒95
ハーフマラソン:66分00
10年箱根駅伝:7区 区間6位

――現在のコンディションはいかがですか?(取材を行ったのは12月18日)
 まずまずといったところです。これから(調子を)上げていきたいと思っているので、今はまだ50パーセントぐらいですかね。

――箱根まであと2週間となりましたが、今の心境は?
 やっぱり16人に選ばれたからには、出場する10人に入って走るっていう気持ちを持って当日まで気を抜かないでやっていこうとは思っています。

――2年連続でのエントリーメンバーとなりましたね。
 調子は春先から悪かったのでちょっとヤバいかなという時期もあったんですけど、何とか入れたので、入れたからには10人を目指して頑張っていこうかなっていうのはあります。

――昨年と比べて、自身の走りや意識に変化はありますか?
 1年生の頃はやっぱりガムシャラというか最初から飛ばして、行ける所まで行くっていう感じだったんですけど、2年生からはやっぱりチームのことを考えて最初自重めで入って、箱根では普通に区間賞を狙えるような走りをしたいと思っています。

――自分がイメージしている区間や走りたい区間は?
 やっぱり去年7区を走ったのですが去年は区間賞を取れなかったので、そこで区間賞を取りたいかなっていうのはありますね。

――前回実際に7区を走ってみて、コースの印象は?
 コースは比較的楽って言われているんですけど、意外とアップダウンもあったりとかして、他の区間を走ってないんで分からないですけど思ったよりはきつかったかなと。

――昨年の経験は萩原選手の大きな武器になると思いますが、前回の経験をどう生かしていきたいですか?
 去年は6区で追い上げてくると予想してたんですけど、予想外の展開でまわってきて走ることになって、その分そういうレースへの『対応力』がついたので、今年ももし選ばれたらその対応力を生かして冷静に走りたいと思います。

――萩原選手から見た現在のチームの調子は?
 みんな調子がいいんで、良い雰囲気でやっていると思います。その分やっぱり10人に選ばれるのは難しい感じにはなってますけど(苦笑)、それはチームとしては良いことだと思いますね。

――選手の中でも、まだ本番で誰が走るか分からない状況ですか?
 そうですね。去年も当日まで分からなかったんですよ、本当に。前日に「お前走るぞ」みたいな感じで言われて、本当当日まで分からない感じだったので、今年もそうなるかなとは思います。

――今年はエントリーメンバーの中で2年生が一番多いですが、学年の雰囲気は?
 2年生自体は仲良くやってますし、お互い切磋琢磨して「こいつには負けねぇ」みたいな気持ちは持ってますね。

――萩原選手自身の持ち味やセールスポイントは?
 自分ケガはあまりしない方なので、ケガしない分距離を積めるから、距離には一応自信はあるので、それを武器にペースを一定で走れるっていうのが自分の強みだと思います。

――最後に、箱根での目標を聞かせてください。
 チームとしてはこれまで二冠しているので、三冠を目指していこうという方針でやっているのでもちろん目指していこうと思っているんですけど、個人としてはその総合優勝に(自分が走って)選手として貢献したいかなと思います。

 

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(TEXT=矢野真由実、岡崎聡、PHOTO=岡崎聡)

 

 


 
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