WasedaWillWin.com
 


  

 大学三大駅伝での競走部の活躍を追いかけ、選手達の様々な思いに迫る競走部駅伝特集『襷にかける誓い』。駅伝シーズンの開幕戦となる出雲駅伝の直前企画として、今回は期待の1年生・大迫傑(スポ1)選手のインタビューをお送りします。
 今春ワセダの門を叩いた大迫選手は、5月の関東インカレの10000mで4位に入り鮮烈なデビューを果たすと、7月に行われた世界ジュニアでも8位に入賞。1年生ながら10000mではチームトップのタイムを誇り、駅伝シーズンでも主力として活躍が期待されています。その高いポテンシャルから、「次期エース」の呼び声も高いスーパールーキーに、入学からこれまでについて、そして駅伝シーズンへの意気込みを語って頂きました。





 
大迫傑選手プロフィール
  スポーツ科学部1年
  佐久長聖高・東京出身
  自己記録  5000m:13分47秒29
        10000m:28分35分75

――早稲田大学に入学されて約半年が経ちましたが、大学生活には慣れましたか?
 はい、生活は1日のリズムがつかめてきたので慣れたと思います。

――そもそも早稲田に入学を決めた理由は?
 歴代の先輩の中で、竹澤(健介)さんであったり瀬古(利彦)さんであったり世界で活躍されている先輩方がたくさんいらっしゃったので、そういう先輩のあとを追って頑張りたいっていう気持ちが強かったので早稲田大学を目指しました。

――入部してみて、チームや先輩たちの雰囲気はいかがですか?
 非常に力もあって、また練習に対する意識や意気込みがものすごく強い先輩たちなので、自分も非常に質の高い練習がこなせていて、そういう面で早稲田に来て練習ができて良かったなと感じています。

――同期の1年生の雰囲気は?
 やはり同学年ということで仲が良くて、練習の中でも切磋琢磨してそれぞれがやっていると思うので、そういった意味ですごく良い学年じゃないかなと思います。

――特に仲の良い選手はいらっしゃいますか?
 中学時代からクラブチームが同じだった山野(友也=スポ1)とか、あとは澤田(拓朗=社学1)とか田中(鴻佑=法1)ともよく話します。

――寮生活の方はいかがですか?
 高校時代から寮生活だったので特に困った点はなく自然に生活できています。

――部内や他大学を含め、ライバルだと考える選手やチームはいらっしゃいますか?
 特にそういった話は出てないですし、僕自身も自分たちの力を出せば勝てると思っているので特には考えないようにしています。

――理想の選手は?
 現役を引退してしまったんですけど、元カネボウの高岡(寿成)選手が僕の中での理想で、最終的にはああいう選手になれたらいいなと思います。


 

名門・佐久長聖高出身の大迫選手。競走部に数多く在籍している高校の先輩達の存在も心強いようだ。

――渡辺康幸駅伝監督はどんな方ですか?
 練習の中でも非常に僕のことを理解してくださって、僕自身結構自分の意見を言ってやらせてもらうことがあるんですが、それを理解して、それにプラスして自分のためになるアドバイスをしてくださるので、僕の支えになっているんじゃないかなと思います。

――大迫選手の意見を取り入れながら練習メニューを組んでいるんですね。
 そうですね、僕は練習に関しては色々「こうしたい」と相談する方なので。監督も、それについて大体自分の意見は聞いてくれますし、あと「こうしたらいいよ」っていうアドバイスもくれるので非常に参考になってやりやすいです。

――練習の面で大学と高校までを比べて違う点は?
 やはり練習自体の設定タイムが上がったなっていうのが一番大きいですね。練習の量とかはそんなに変わっていないんですけど。やっぱり一番変わったのは『質』ですね。質が上がりました。

――ここからはトラックシーズンについてお伺いします。今シーズンは4月の記録会で5000m、5月の関東インカレで10000mの自己ベストを更新されましたが、記録について振り返ってみていかがですか?
 前半は高校の貯金で2発ポンポンと走っちゃった面があったんで、それはまぁ走れて当然かなというふうに思うんですけど。そこはよかったんですけど、後半の全カレとか日本選手権とかっていうところでうまく走れなかったのが心残りとしてあります。

――シーズン後半に思うように走れなかった理由をどう分析していますか?
 やはり練習メニューが間違っていたか、疲れが出たか、色々な理由があるとは思うんですけど、走れなかったことは事実なのでそこを反省材料としてうまくやっていけたらいいなと思います。

――初めてエンジのユニフォームを着た時はどのように感じましたか?
 走る前は他のユニフォームと変わらないだろうと思っていたんですけど、いざ走ってみると早稲田大学というだけで注目もされて、期待されているな、ということを強く感じて。それはプレッシャーではあると思うんですけど、それを感じながらもしっかり走ることができました。

――プレッシャーには強い方ですか?
 あんまりそこは気にしない方だとは思うんですけど、やはり最初にエンジを着た時はプレッシャーとか緊張を感じました。

――7月には世界ジュニアにも出場されましたが、いかかでしたか?
 一応8位入賞ってことだったんですけど、トップとは1周抜かしにされて、非常に世界との距離を感じてこのままじゃいけないなと思いました。

 

1/2

 

(TEXT=矢野真由実、PHOTO=岡崎聡)

 

 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる