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 11月6日に控える全日本大学駅伝の直前企画として、今回は早稲田期待のルーキー山本修平(スポ1)選手のインタビューをお送りします。山本選手は今年9月に行われた日本インカレでは10000m6位入賞、先月行われた出雲駅伝では大学初駅伝ながら3区で区間2位と、素晴らしい成績を残し既にチームの主力へと成長を遂げています。今回のインタビューでは、先日の出雲駅伝や目前に迫る全日本大学駅伝について、また浪人時代のことなどについても語っていただきました。





 
山本修平選手プロフィール
  スポーツ科学部1年
  時習館高・愛知県出身
  自己記録 5000m 14分09秒01
       10000m 28分38秒15

――まず先日の出雲駅伝でのチームとして3位という結果についてはどうですか?
 いやもう一言で言うと悔しかったですね。

――ご自身の区間2位という結果については?
 あと1秒で区間賞が取れたっていうことだったんですけど、そこで区間賞を逃してしまったっていうのはやっぱり自分の反省点かなっていうのはありましたので…悔しかったですね。

――3区ということを監督から伝えられたのはいつ頃ですか?
 主要区間になるかもしれないっていうことは予想はしていたんですけど、3区っていうように聞いたのは本当に前日だったので…まあでも一応1区から3区あたりっていうことは聞いてましたので、すぐに対応はできました。

――2位で襷を受けましたが、頭の中ではどのような構想がありましたか?
 とりあえず焦るなっていうことだけは自分にしっかり言い聞かせて、あとは強い選手も後ろから追いかけてきますので、それに惑わされないように自分のペースをしっかり守って、前へ前へっていう走りを心がけていました。

――監督から何か指示などはありましたか?
そうですね、とにかく冷静に入って、あとはもう自分の走りをしっかりしてこいっていうことだけは、走る直前に電話で指導は頂いたんですけど。まあそれだけですね。

――大学で初の駅伝を走ってみての感想は?
 自分は全国高校駅伝は経験してないんですけど、やっぱり今まで経験してきた駅伝とは一味違うなっていうのを感じました。規模の大きさっていうのは実感しましたね。

――緊張はしましたか?
 そうですね。前日は緊張しましたね。でも緊張というよりは少しワクワクして。良い緊張感だったかなっていうのはあります。

――走ってみて手ごたえや収穫はありましたか?
 そうですね。ひとまず区間二番で走れたっていうことで、今後につながる何か良い手ごたえはあったかなあとは思いますけど、まだまだ力が足りなかったなっていうのもありましたので…。まあ今後の全日本や箱根に向けて良い収穫ではあったかなっていうのはありますね。


 

山本選手のトラックシーズンでの主な成績
  日本インカレ 10000m 6位入賞

――では次にトラックシーズンについてお聞きします。9月の日本インカレでは10000m6位入賞でしたが、その結果については?
 本当はもっと上位入賞を狙っていたんですけど、インカレっていうエンジを着る重要な試合でしっかり入賞できたっていうことは自分にとってかなりプラスだったんじゃないかなとは思います。

――春先から主要な大会に多く出場されていますが、それだけ監督からの期待も大きいのでは?
 そうですね。そういうのはしっかり感じています。

――チームの主軸であるという自覚も?
 そうですね。それぐらい力はついてきていると思いますので、やっぱり走れるようになって引っ張っていかないといけないっていう意識はあります。現在のチーム状況的にはそういう立場ではないかなというのは感じていますので、しっかり頑張っていきたいと思います。

――先日の早稲田の記録会(10月23日)では10000mのシーズンベストということでしたが、それについては?
 そうですね。素直に嬉しかったですね。とりあえずシーズンベストっていうのはやっぱり意識していましたので、28分台で走れたということは全日本に向けて良いスタートだったかなというのはあります。

――28分台というのは目標だったんですか?
 そうですね。今シーズンはなかなか28分台では走れていなかったので、ひとまず28分台っていうのは最低でも出さなきゃいけないなとは思っていました。

――山本選手は距離が長い方が得意なのですか?
 そうですね。やっぱり比較的長い距離は好きですね。大学に入ってからもしっかり距離は踏んできていますので、距離に対応できる力はかなりついてきてるんじゃないかなというのは自分でも感じています。

――トラックとロードのレースではどちらのほうが向いているといったことは?
 どちらかというとロードのほうが好きかなあっていうのはあるかなと思います。

――それはどうしてですか?
 (ロードは)一直線で走るっていうのが比較的多いので、自分の積極的な走りを活かせるかなっていうのは感じています。ロードの方がやっぱり少し向いているんじゃないかなっていうのはありますね。

――では次に大学生活などについて伺います。大学生活の方はもう慣れましたか?
 そうですね、もう半年以上経ってますし、もう慣れてないといけないっていうような状況なので。はい、まあ慣れましたね。

――授業の方は?
 最初の方はちょっと余裕がなくてきついところもあったんですけど、やっと自分のペースができてきたので、スムーズにいけるようになりました。

――では寮生活も慣れましたか?
 そうですね。寮生活の方も慣れましたね。

――仲の良い選手はいますか?
 同じ浪人生の田口(大貴、スポ1)君であったりとか、やっぱり大迫(傑、スポ2)選手や志方(文典、スポ2)選手あたりは昔から一緒に全国の場とかでも戦ってきた仲だったので仲は良いと思います。

――浪人時代に早稲田の練習には参加したことはありますか?
 そうですね。一、二回ほど合宿で参加したことはありますね。

――浪人時代はどのような練習をされていたんですか?
 特に指導されるっていうことはなかったんですけど。自分で時間をみつけて走っていたくらいですね。

――指導される方などはいなかった?
 クラブチームの方には通っていたので、中学生の頃から指導してもらっていた方にはずっとアドバイスを頂いたりはしていました。

――浪人時代に10000m28分38秒15という高記録を出せた要因などはありますか?
 ただひとつあるとすれば精神面が非常に強くなったっていうところですね。

――練習メニューは指導されていた方が考えていたのですか?
 いや、ほとんど自分で考えていました。

――自分で考えたメニューに対し、指導されていた方がアドバイスなどする形で?
 そうですね、そういう形です。時にはやっぱり間違っていることもありましたので、そういう時はやっぱり適切なアドバイスを頂いてという感じです。

――自分で考えてというのは何か参考にされたのですか?
 そうですね、駅伝強豪校さんの練習メニューとかも何回か見たりとか、あとは(早稲田大学の)合宿に参加させていただいたこともありましたので、そういう時のメニューを参考にして。あとは自分で試合に向けて考えて組み立てながら練習してましたね。

 

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(TEXT=関谷公子、PHOTO=染谷知里)

 

 


 
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