WasedaWillWin.com
 
[競走部] 「2011年度競走部駅伝特集〜挑戦〜」

【主務・副務対談】 主務:福島翔太×副務:卯木研也 Part2


 主務・副務対談、2日目は昨季・今季の振り返りと箱根駅伝への意気込みをお送りします。箱根駅伝を目前に控えている今、感じる現状とは?そしてお二人が考える陸用競技の魅力とは?競走ファン必見です!




――長い距離を走ることに対して。「どうしてそんなに走れるのか」、「トラックを何周も走ってて楽しいのか」という問いに対してどのような考えをお持ちですか?

 

表舞台に出ることの少ない主務さんですが、昨年度3冠を達成した早大の大躍進により、テレビ等で福島さんの顔を見たことのある方も多いはず。

福島: ああ〜、それよく言われますね。それで一個見つけた言葉が昔あったんですよ。「あ、これだ、陸上の面白さって」っていうのが。それを忘れてしまった。なんだっけ。まあでも、一般の人たちが見たら分からないところは沢山あると思うんですけど、こっち側から見てて面白いのは、ペースであったり。ペースが68から62に上がったとか、それか69でずっと回ってるっていうだけでも感動するわけで、面白さを感じる。で、そこに一言あったんですけど、忘れちゃったんですよ。あの、ちょっと調べてきていいですか?
卯木:あるんすか?
福島:ノートには書き留めてます(笑)。すいません、面接受かりたいので!(笑) (ノートを探しに一時退出)

卯木:面白さ。一般の人から見ると多分単純に自分ができないような身体能力とかパフォーマンスをしている事に感動すると思うんですけど、中でやってる人間はそれぞれのバックグラウンドが分かってるんで、そこに面白さを感じるのかな。どういう競技生活をしてきて、どういう練習しててっていうのが分かってて、その上でそれぞれ蓄積したものがその場で表現されているっていう試合を見ていると、やっぱ色々思うことがあって。走ってる方もそうだと思うんです。自分を表現する一番の場所ですし、自分だけを見てもらえるというか。チームとして野球とかサッカーよりも自分のみを表現できる唯一の場所だと思うんで、そういうところに魅力を感じてやってるんじゃないですかね。

ウィルウィン:卯木さんが走っている時に何か考えていたことは?
卯木:走ってた時に考えていたこと。やっぱ成功体験を思い浮かべながら走ってます。もちろんずっと考えてるわけじゃないですし、「今日終わったら何食おう」とか考えながら走ってる事もあるんですけど、やっぱその練習を終えることが目標じゃない。全員そうだとは思うんですけど。例えば今身近なところで言えば、箱根に走って優勝することが目標だと思うんで、そのイメージを持ってどんな練習でもさっき僕が言った本懐というか。最終の本懐でどう自分を表現するかっていうところをイメージしながら僕は走ってました。

――主務になる不安はありますか?
卯木:いや〜、ありますよ。副務と主務じゃ違いますしね。任される仕事の大きさも違いますし、会計とかも主務だったらやるんで。副務は部内の事をやる事が多くて、主務は外部との仕事がどんどん大きくなってくるんで。もうほんと競走部の顔になるって僕は勝手に思ってるんで、自分の行動言動一つで競走部に対するイメージもガラッと変わってしまうし、いい意味でも悪い意味でも影響力のあるポジションだと思うんで、それなりの覚悟とか責任は感じながらやらなきゃな、と。怖いですけど。でも楽しみではあります。なかなか自分の意見を言うって事がないんでね、マネジャーやってると。取材されたことは一回もないんですよ。されるべきポジションでもないんですけど。でもいい機会ですよね、思った事を言葉にした方が再確認できるし。あ、戻って来た。

 

福島:うーん、だめだわ。
卯木: なかったすか?
福島:見当たんないっすね〜
卯木:フォルダ分けがちょっと失敗した感じ(笑)
福島:あの、でも魅力ってのは分かる人じゃないと面白くないと思うんですよ、正直。
卯木:うん、それは。
福島:間違いないよ、うん、間違いないっす。例えばさっきのペース配分の話もそうですし、高跳びのパスとか幅跳びでやるやらないとかあるじゃないですか。そういうルールが分かってこその面白さがそこにはあるわけで。結局作戦なんですけどね、ルールを利用した作戦(笑)。具体的にはそこなんですけど、それを一般化した言葉を忘れました。すいません。

――昨年度の箱根駅伝を契機に、トラックの試合一つをとってもそれまでとは比べものにならないくらいファンが多く詰めかけているなという実感があるのですが。
福島:それは思います。すごい思います。4年間で全然変わったなと。
ウィルウィン: 直に影響が来る選手たちがお二人に相談してきたりということは
福島:でもサイン求められてとか握手求められてとかは、試合終わった直後だったりっていうタイミング的な問題で嫌がる選手はいますけど、基本的には嬉しいわけじゃないですか。なので、ほんとに本人が暇な時に来たファンとかには嬉しがっているので。はい。
卯木:勘違いさせないようにしようかな、と。選手を。早稲田の選手は頭いいんで、なかなかいないですけど。こういう人気も自分が箱根駅伝走ってるからであって、一時的なものだなと割り切ってやってる人も多いんですけど、他の大学とかに聞くと、勘違いしちゃって芸能人気取りとかもいるみたいなんで。もちろんスター扱いするのも悪いことじゃないですけど、本人とかチームにとっては良くないなと思うんで。まあいないですけどね、早稲田にそういう選手は。万が一いたら、っていう思いは。

1/3
(TEXT=矢野真由実、PHOTO=磯綾乃)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる