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田中鴻佑選手プロフィール
  法学部3年
 京都・洛南高校出身
 自己記録 5000m:14分35秒44
       10000m:29分47秒4
ハーフ:64分06秒

――現在の調子は(取材を行ったのは12月25日)
 集中練習も全て内容をある程度良くこなせていったので、上向きになっていると思います。

――集中練習ではどのようなところを意識しましたか?
 上尾ハーフで10キロから後半のペースの落ちが課題だなと感じていたので、とにかく距離を踏みつつ、ポイント練習をしっかりこなすことを意識してやりました。  

――初めての集中練習を終えた感想は
 1・2年生の時は、こんな練習どうやってやるんだろ?って思いながら見ていました(笑)。今年実際にやって、もちろんきつかったんですけど、でも夏場にそれ以上の練習を積んでいたので、実際やってみたら意外とできた、という感じでした。成長を実感しました。

――3年目にして、箱根初エントリーとなりました。周囲の方々の反応はいかがでしたか?
 もちろん喜んでくれてはいるんですけど、ただ、本当に喜ぶのは走ってからという感じですね。

――既に箱根を経験している先輩や同期の選手からアドバイスをもらったりすることは?
 とにかく本番できっちり自分の力を出す事が重要だ、っていうことで、自信持てるように今はしっかり練習積んでおけと言われています。

――今年は出雲や全日本でもエントリーされました。
 今年の箱根が終わってから1年間、この冬の時期だけを見て、この時期に戦える力をつけることだけを考えていたので、その過程で順調に上手く力をつけられて。トラックシーズンは思うように走れなかったんですけど、駅伝シーズンからは徐々に結果が出てきたのかなという感じです。

――転機となったレースや練習はありますか?
 夏合宿で、合宿をこなす度に感覚が良くなってきたというのが一つあります。あとは、出雲駅伝でメンバーに選んでもらって、でも全く走る方には絡むことができなくて、全日本もあとちょっとのところで走ることができなくて、っていう経験をさせてもらったことが、自分の中で「今度こそ」っていう気持ちにつなげられたので、そういうひとつひとつの経験が今に繋がっているのかなと思います。

――田中選手が競技をする上で大切にしていることはありますか?
 最近特に感じるのは、僕、小学校5年生から陸上を始めているので12年間くらいやっているんですけど、(競技人生が)あと2年間くらいしかない状況なので、1回1回やり残しがないように。後悔することがないように、今をしっかり走ろうっていう感じです。

――入学当初は、箱根駅伝に何年生位から走りたいと思っていましたか?
 入る前は、早稲田というとすごい選手が集まるっていう環境だったんで、上級生になってから走れればいいかなっていう感じでした。けど、実際に入学して感じたのは、1年目から勝負していかないと走れずに終わるだろうなっていうことで。そういう意味では、もっと最初から経験したかったですけど、今ようやくたどり着けたという感じですね。

――田中選手にとって箱根駅伝は、どのような位置づけなのですか?
 ずっと憧れていた舞台なので、最初は走ることが目標ではあったんですけど、このチームにいて、いろんなすごい選手たちと一緒に走っていくうちに、優勝してなんぼだっていう気持ちが今は強くなったので、最後に競技人生を締めくくるためにも、きっちり優勝を経験して終わりたいなと思います。

――今年の早稲田は層が薄いと言われていますが、自分が何とかしなければというような意識を持つことはありますか?
 そうですね。これまではずっと僕が色んな人に引っ張ってもらってここまで来たっていう感じでした。いよいよ3年目になって上級生という立場なので、言うてまだ8、9、10番目あたりの実力ですけど、それでもしっかりチームを引っ張っていかないとなという気持ちはあります。

――ライバルと考えるものは?
 高校の時の同期や後輩の活躍を聞くと、「ああ負けてられないな」っていうような気持ちにはなるんですけど、でも同じチームでもようやく今、主力の人たちとも一緒に練習ができるようになって、1回1回の練習で負けたくないという気持ちを出してやれているので、そういう意味では、チームメイトもライバルかなという気もします。

――ご自身の走りの持ち味は
 そんなに華やかな走りが出来る訳じゃないので、結果もぱっとするものではないですけど、ただ、きっちり自分の力を出すことができるタイプではあると思うので、粘り強く安定感のある走りができればと思います。  

――それを加味した上で、箱根で向いていると思う区間はありますか?
 復路にはなると思うんですけど、距離に関してはやってきている練習からも自信を持てているので、勢いというよりかは堅実に走ることが求められるような区間であれば自信を持っていけるかなと思います。

――箱根が終わるといよいよ最上級生となりますが、チームの中でご自身の役割はどこにあると思いますか?
 僕らの学年は、大迫(傑、スポ3)だったり、志方(文典、スポ3)であったり、すごく一流の選手がいる中で、その次の選手がいないと言われてここまで来ていたので、今、自分がちょっとずつその間を埋められてきているのかなとは感じています。大迫や志方に頼りっきりになるのではなくて、その2人に肩を並べられるように、まずは競技力を向上させて、競技力の面でも精神的な面でもチームの柱になれればなと感じます。

――最後に箱根に向けて意気込みをお願いします。
 チームの目標が優勝なので、優勝するために個人でもしっかりと走れればなと思います。

 

(TEXT、PHOTO=矢野真由実)

 


 
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