WasedaWillWin.com
 


  

出雲駅伝直前インタビュー、第1弾は前田悠貴選手(スポ4)です!
昨年度の駅伝にはフル出場。チームの主軸を担いました。最終学年となった今年、三大駅伝の初戦を前に、前田選手の想いをお聞きしました。駅伝への想い、同期への想い、そして陸上への想いとは―?是非ご覧ください。(※取材を行ったのは10月3日)
 





 
前田悠貴選手プロフィール
  スポーツ科学部4年
  小林高校・鹿児島県出身
  自己記録  5000m:13分58秒76
        10000m:28分54秒34
ハーフマラソン:1時間03分02秒

――まずは今季を振り返っていただきます。トラックシーズンで目標に掲げていたことは?
 トラックで自己ベストを出して駅伝に繋がればいいなと考えていました。具体的な目標はあまりなくて。

――5000mでは自己ベスト、そして13分台も出ました。
 そうですね、でも狙っていけば昨年も出せたかなとは思います。13分台とは言っても、13分58秒だったんで、もうちょっといけたかなという気はしています。

――大学4年間、毎年自己ベストを更新してきました。その要因を自分ではどう考えていますか?
 ちょっとずつ、本当に何秒かずつしか更新していないので(笑)。それがひとつの要因で、あとはやっぱり普段5000を走る機会が少ないので、自分の限界のタイムが分からずに今まで出せていなかったというのがあります。

――ではどの程度のタイムまで行けたと考えていますか?
 13分50くらいは行けたのかなと。

――10000mと5000mではどちらが好きですか?
 どっちかな〜まあ5000の方が楽と言えば楽ですし、走っていて楽しいのは5000ですかね。 10000はきついので(笑)。

――走っている時はどのような事を考えているのですか?
  「あと何周で終わる」とかそんなことですね(笑)。

――5000mを13分台、10000mを28分台で走る選手は一流と言われています。前田選手もその一人となったわけですが、その点に関してはいかがですか?
 大学に入る時、13分台と28分台の両方を出すことをひとつの目標にしていました。ちょっと出すのは遅くなりましたけど、最初漠然と考えていた目標をとりあえずは達成できたので、その点に関してはほっとしている感じです。

――今年は全カレにも初出場されました。やはりインカレでトラックを走るというのは特別なものでしたか?
 そうですね、やっと出られたなという感じでした。関カレも本当はトラックで出たかったんですけど、ハーフになったりしていて。ずっと出たかったトラックだったので、いつものインカレより更に気持ちが入っていたのかなと思います。特に全カレは最初で最後だったので、楽しみの方が大きかったです。

――トラックシーズンを評価すると?
 最後(全カレで)入賞できたので、70点くらいですかね。総じて去年よりは良かったかなと。

――最終学年となりました。入部当時と今を比べて最も成長したと感じる点はありますか?
 1年生の時よりはしっかり陸上に取り組めるようになったというか。ひとつひとつの大会に懸ける想いが強くなったので、入った頃よりは真剣に陸上に向き合えるようになったことですね。

――では高校までの陸上への向き合い方は?
 陸上はなんとなく始めたっていう感じでした。周りに勧められて陸上を始めたので、最初はそんなに速くもなかったですし。それがだんだんと徐々に走れるようになってきたので、大学でもやろうかなという感じでしたね。

――ということは、当初はここまで来るとは思っていなかった?
 そうですね、始めた時はあんまり考えてなかったですね。

――引っ張る立場ですが、他の4年生とはどのような代にしようと考えていたのですか?
 一番は箱根で優勝して終わりたいというのがあります。それと、キャプテンだけじゃなくて4年生全体で引っ張っていけるようなチームにしようということは話していました。

――言動面や意識面で変化した点は
 これまでに比べて後輩の練習を見たり、話しかけたり、一緒にジョグしたりすることが増えましたね。そういうのを意識して増やすようにしています。

――アドバイスをすることもあるのですか?
 基本的にはどうでもいい話ばっかりなんですけど(笑)、まあ聞かれたりしたら答えるようにはしています。

――この代で良かったと感じることは
 あんまり自己主張が強い人もいないので、過ごしやすいし仲良くやれていて。そこは良かったなと思います。基本的に皆おとなしいですね。 あとは、やっぱり平賀(翔太、基理4)とか寛文(佐々木寛文、スポ4)とか入った時から目標にしている選手が同学年にいたので、負けたくないなという思いはずっと持ってこられて。そういうところもこの代で良かったと思うところですね。

――当初の前田選手にとって、平賀・佐々木両選手は目標となる存在だったのですか?
 やっぱり高校の時に全国で優勝しているようなメンバーなので目標にしてやっていこうと考えていました。 今は2人に対して自分も差を埋められてきていると思っているので、もちろん負けたくないという意識はありますけど、だからと言ってガツガツした感じもなくやっています。

――ここまでの大学4年間を振り返って印象に残っていることは
 やっぱり総合優勝できた2年の時の箱根ですね。

――誰よりも先に号泣していた前田選手の姿が印象的でした。
 そうですね(笑)。正直あの時はチーム状況がチーム状況だったんで。怪我人も出たりして正直厳しいのかなと思っていたんですが、そんな中でも先輩たちの頑張りで勝たせてもらったので。本当に嬉しかったですね。

――先輩たちへの想いは強かったのですね。
 そうですね、自分が調子悪い時も先輩たちには色々声をかけてもらったりしていたので。なんとか勝たしてあげたいなっていう思いがありました。

――学年が上がるにつれて「主力」と呼ばれることも多くなりました。ご自身ではどう感じていたのですか?
 去年位から、試合に出て結果を残さないといけない立場になったので、2年生の時とかに比べると一つ一つの大会で感じるプレッシャーや責任感は大きくなったような気がします。

――前田選手が考える「主力」とは?
 そうですね…まずは大きく外さないこと、安定しているっていうことと、あとは一人でも駅伝の流れを変えられるような仕事ができる選手であること。これが主力であり、そういう人がエースと呼ばれるのではないかなと思います。

――その主力像に対して、前田選手は自分自身の立ち位置をどう考えていますか?
 まだ大したことはやっていないので(笑)。まだまだ本当に頑張らないといけないなと思いますけどね。

 

1/2

 

(TEXT=矢野真由実、PHOTO=猪野史夏)

 

 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる