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2012年度駅伝特集「伝統を繋ぐ」 出雲駅伝直前 高田康暉選手インタビュー

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授業は週に5日。「1日に2、3個ずつなので」とそんなに大変に感じていないようです。

――箱根についてお聞きします。まず箱根に対してはどんなイメージを持っていますか?

……とりあえず長い、っていうイメージがあって。ほんとに一人一人の走力ももちろんなんですけど、あれだけ長くて10人で繋ぐので、練習とかで信頼し合って皆がわかりあえているようなチームじゃないと勝てないのかなと。

 

――箱根に対してあこがれはありましたか?

箱根駅伝は中学校ぐらいから見てたんですけど竹澤(健介・現ヱスビー食品)さんがちょうど走っててすごい走りをしていたので、やっぱり何がっていう理由はないんですけどあこがれはしますね。

 

――竹澤選手にはあこがれはありましたか?

あこがれっていうか陸上自体をはじめたときにはじめて見た選手っていう意味もあって…。はじめて雑誌とか買って、ちょうど竹澤さんが特集とかされていてすごいなぁって。

 

――陸上はいつごろから始めたんですか?

中1なんですけど、(当時は)クラブチームで野球をやってたんです。陸上は体力づくりのためで野球を主でやってて。中2の夏過ぎまではもうほとんど野球ばっかりでした。

 

――野球のために陸上をやる感じで?

そんな感じです、はい。

 

――そこから陸上が主になっていったのはいつごろですか?

まあなんだかんだ続けてきて中1のころから一応ちょっとずつ陸上も好きにはなっていて。鹿児島県の総体とかでは一応学年では1番だったので…。それで2年生のときに県で1番になったら全国大会に行けるっていう大会があったのでそれにでることになって。そこから陸上1本にしたらはじめて全国で入賞してそこで陸上を完全に始めたって感じですね。

 


 

高校までは実家暮らしだったという高田選手。
大学からの寮生活にも最近やっと慣れてきたそうです。

―高田選手は箱根で走りたい区間はありますか?

箱根は1区を走りたいです。

 

―スタートの方が良いですか?

そうですね、まあスタートの方が1人より走りやすいかなと。孤独になるよりはそっちの方がいいですね。

 

 

――ここからは大学生活についてお聞きします。まず大学生活にはだいぶ慣れましたか?

はい。

 

――やはり最初はいろいろ慣れない部分もありましたか?

そうですね、高校の時は自宅から通ってたのでいろいろ親にしてもらうこともあって。まあ自分ですることも多かったんですけどやっぱり離れてみると親に頼ってたのかなっていう面もいろいろ気づくことができて。

 

――なにが1番大変でしたか?

やっぱり寮の当番ってあるんですけど、それが朝4時半からあって最初はそれに慣れるのが大変でした。

 

――やはり起きるのが大変だったり?

起きるのもですけど、掃除とか食事当番、電話当番とかいろいろあるんですけどそれに慣れるまで大変でしたね。

 

――授業はどうですか?

まあ90分になったので…長くなったって感じですね(笑)

 

――大学に入って自由時間も増えたと思うんですが高田選手は練習が無い時は何をすることが多いですか?

結構都内とかに行く人が多いんですけど僕はもう、寝てたり…

 

――あまり出かけたりはしない?

そうですね、気分が向いたらちょっとどこか行ったりするくらいで。そんなには行かないです。

 

――では次は高田選手が早稲田に入学を決めた理由を聞かせてください。

まず、高校で国際大会に出た経験があって。そこから世界を目指したいなと思って高校ではやってたんですけど、大学を考えたときやっぱり早稲田大学が1番世界を目指せる環境ですごい選手も多く出てるっていうのがあって。駅伝に関してもやっぱりはじめて駅伝で竹澤さんの走りを見たっていうのもあるんですけど、早稲田大学にあこがれっていうのも昔から強くあって。

 

――やはり早稲田は世界を目指せるというイメージが強かったですか?

そうですね、あと僕が高2のときに3冠もしているのでやっぱり駅伝に関してもすごい強いっていうか、自分もやるなら早稲田で走りたいなって。

 

――入る前のチームの印象はどんな感じでしたか?

いまは先輩方にも馴染んできてるんですが入る前はやっぱり厳しい、というかなんか先輩方とかも堅いのかなぁっていうイメージがありました。

 

――入ってからのイメージは変わった?

そうですね…僕のキャラっていうのも結構調子にのりやすいタイプなので(笑)まあ馴染みやすかったかなぁとは思います。

 

――ご自分ではどんな性格だと思っていますか?

結構マイペースなのかなとは思います。

 

――高田選手からみて1年生はどんな学年ですか?

高校のころ実績があったっていう選手は他の大学と比べたら少ないんですけど、でも土台がまだできてないだけであってそれなりに練習したら走れる選手もたくさんいて。やっぱりスポーツ推薦が3人で、それ以外の選手は勉強してでも早稲田でやりたいっていう風に入ってきてる選手ばっかりなんで。あと2、3年後は自分とかもうかうかしてられないかなっていうレベルになってるんじゃないかなとは思います。

 

――学内外問わず高田選手が意識してる選手はいますか?

青学の久保田(和真)か、明治の横手(健)とか、東洋の服部(勇馬)とかそのあたりですかね。

 

――では次に練習・競技面についてお聞きします。

大学に入ってからやはり練習量は多くなりましたか?

そうですね、去年の1.5倍か2倍くらいには上がってると思います。

 

――練習をやる上で高田選手が大切にしていること・心がけていることはありますか?

イメージではまず気持ちよく、調子よく走りたいっていう感じなんですけど、きつくなってからも大事にしてそこからどれだけもがけるかっていうのを練習では意識してやってます。

 

――高田選手から見て渡辺監督はどんな方ですか?

やっぱり日本を代表する選手になっていますし、競技者としてもすごく尊敬ができる方から指導を受けられるということで、やっぱり一つ一つのアドバイスとかも大切にしていますし、信頼できる方です。

 

――先輩方はどうですか?

そうですね、やっぱり強い先輩方しかいないので。雰囲気も良くて、先輩方はすごく優しいです。でも練習になったらやっぱりけじめをつけられてる方が多いので、そういうところを真似していきたいなと思います。

 

――チームの内外問わず高田選手があこがれてる選手はいますか?

大迫(傑・スポ3)さんですね。

 

――それはなぜ?

僕が中3のときに高校駅伝で佐久長聖が優勝してて。で、大迫さんがアンカーですごく走り方もきれいだし、あと実績とかもすごくて。自分もそういう選手になりたいなと思ったので。

 

――高田選手の走りの強みは何ですか?

積極性とラストスパートです。

 

――これからの大学4年間で具体的な目標はありますか?

トラックではやっぱりまず日本選手権に出るレベルになって、3,4年生になったら日本のトップ選手と戦えるくらいの力をつけたいなっていう理想はあります。駅伝ではやっぱりこれからの駅伝全部出て全部勝ちたいなって思いもあるんですけどとりあえず全部の駅伝でチームに貢献する走りを任された区間でしたいなと思います。

 

――ではこれから始まる駅伝シーズンでのご自身の目標をお願いします。

今年は三大駅伝全部出場して、出場するだけじゃなくてやっぱり任された区間でしっかり戦って区間賞、チームの優勝に貢献できるような走りがしたいなと思います。

 

――最後にファンのみなさんへひとことお願いします

まだ大したことない選手なんですけど駅伝一つ一つしっかり走れるように頑張るので温かく応援していただけたらなと思います。

終始落ち着いて堂々と質問に答えてくれた高田選手。その姿には1年生ながらなにか貫禄さえ感じました。 駅伝シーズンでは、夏合宿を乗り切りより一層つけた力を大いに発揮し、持ち前の積極的な走りで早稲田に新たな勢いをもたらしてくれることを期待します。 出雲、全日本、箱根と続く三大駅伝、早稲田のルーキーに注目です!  

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(TEXT=関谷公子、PHOTO=猪野史夏)
 


 
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