(前のページより)
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性格は?という質問にはかなり悩まれていました。
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――話は変わりますが、そもそも早稲田を選んだ理由というのは?
1番は中学生くらいのときに見ていた大学駅伝でエンジのユニフォームにとても惹きつけられたっていうかすごく魅力を感じたというところですね。そこからですね、早稲田を意識するようになったのは。
――田口選手は浪人を経て入学されましたが、やはりそれほど早稲田への思いは強かったんですか?
そうですね。落ちたときも若干は考えましたけど、でもやっぱり早稲田に行きたいっていう気持ちがあったので。両親も後押ししてくれました。そういうのもあってもう一度早稲田を目指そうっていう風に思いましたね。
――浪人中は練習はされていたんですか?
いや、あんまりしてなかったですね。受験で入るっていう意識のほうがやっぱり強かったので。全く走っていなかったわけではないですが、勉強のウエイトが大きかったかなと思います。結局スポーツ推薦で入ることになったので、それが決まってからは練習はしました。
――では浪人中は結構勉強されていた?
してました、っていうことにしといてください(笑)。
――憧れの選手はいますか?
僕がやっぱりすごく意識してるのが早稲田のOBで尾崎さん(尾崎貴宏、平21教卒・現富士通)っていう秋田出身でちょうど3年くらい前にキャプテンをされていた方なんですけど。やっぱり尾崎さんが早稲田で成功したってこともあって、尾崎さんみたいな存在になりたいなっていう風には思いますね。
――尾崎さんのどのような部分に憧れを持っていますか?
まずは試合をはずさないところですね。どういう役割を任されてもしっかりその役割を果たすというところにすごく尾崎さんのすごさを感じます。実際大学に入って尾崎さんの1年目の試合とか練習の記録とか見ているんですけど、自分がやってきたことと尾崎さんが出してきたことを照らし合わせるとやっぱり尾崎さんにかなわない部分が結構あるので、少しでも尾崎さんに近づけるように、と常に意識してやってます。
――学内外問わず、ライバルとして意識している選手はいますか?
秋田の選手はやっぱりどこの大学の選手でも意識はしますね。同じ県出身の人には負けない、負けたくないっていうのはあります。あとはライバルっていうわけでもないんですけど、チームの中であれば同じ境遇でもある山本修平(スポ2)には少しでも近づきたいなっていう気持ちは持ってやっていますね。
――田口選手は自分ではどういう性格だと思いますか?
性格…まあ明るいほうです(笑)。ノリは悪くないと思いますね。はい、ノリは悪くないです!(笑)
――いまの2年生は田口選手から見てどんな学年ですか?
結構まだ表舞台には出ていないですけど、可能性はすごくある学年じゃないかなという風に思っていますね。
――練習がお休みの日は何をされてますか?
休みの日は最近はあんまり外には出かけなくなったんですけど、でもたまにちょっと出かけたりはしますね。
――2年生ということで後輩もできましたが、その点でなにか意識が変わったりしたことはありましたか?
ありましたね、後輩の中では特に高田(康暉、スポ1)の存在が僕の中で大きくて。高田と話しているとやっぱりあいつも相当、僕なんかより全然比べ物にならないくらい意識が高いので、そういったところで高田の姿勢だとかを見るとすごく勉強になりますね。あんまり直接は言えないですけど(笑)。高田はもちろん、柳(利幸、教1)や、三浦(雅裕、スポ1)だったり、実力のある後輩たちの姿勢とか練習を見ていると刺激になりますし、負けていられないなっていう気持ちが生まれるので、とてもいい刺激をもらってますね。
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「結構カフェみたいなところが好きです」という田口選手。
オフの日に行ったりもするそうです。
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――田口選手の走りの強みはなんですか?
僕の場合、積極性がうまく出せたときは良い走りができるんじゃないかなと思いますね。もともと自分の走りの売りが結構そういったところにあって、うまくその積極性が出て流れにのったときは粘れますし、うまくハマったときは自分なりによい走りができる、っていう自信はありますね。
――田口選手は監督からも期待されていると思うのですが、その力がついてきた要因というのはなんだと思いますか?
自分の中では、今回駅伝シーズンに入るまでの過程の中で、意識が変わったのがすごく大きくて。昨年はどっちかっていうとメンバーになれたらいいなとか、走れたらいいなくらいにしか考えていませんでした。でも昨年箱根のメンバー落ちを経験したことによって、今まで自分が持っていた意識じゃダメなんだっていうことに気づかされて。そういうこともあって、今年は必ず駅伝を走るという意識を持てたことが自分の中で1番大きな要因かなと思います。
――箱根後から意識が変わった?
そうですね、箱根が終わった後に確実に意識が変わりましたね。あとはインカレが終わって夏合宿に入る前に解散期間があったんですけど、そのときにまだこのままじゃダメだっていう風に思いました。インカレとか前半のシーズンを振り返るきっかけを持つことができて、それを踏まえてもっとやらなきゃいけないっていう意識を持ち始めることができたので、要所要所で自分の意識を良い意味で変えることができたことが1番大きいかなと思います。
――田口選手のこれからの大学での長期的な目標はありますか?
まずは本当に少しずつでいいので、常に成長を実感できるような変化を自分の中で持ち続けていたいです。その先にインカレ、特にトラックで入賞したり、やっぱり大学の中の最前線で戦ってる他大の選手たちと肩を並べて戦える存在になるというのを目標にやりたいなと思っていますね。
――ではこれから全日本、箱根と続きますが、チームが勝つために必要なことは何だと思いますか?
監督もおっしゃっているんですけど、まずは走るべき選手が全員そろうということと、それを踏まえた上でさらに各選手たちが任されたところで自分の力を最大限、120%じゃなくていいんで100%だしきるってことが大切なんじゃないかなと思います。
――その中でご自身の役割は?
任されたところでしっかり責任を持って自分の役割を果たすということがまず1番求められいてるところじゃないかなと思います。それを前提とした上で、自分の特徴であったりとか自分の良さを付け加えることができたら最高じゃないかなという風に思います。
――現在の調子はいかがですか?
調子は正直ちょっと悪いんですけど、まだ2週間あるので、残りの期間をかけてじっくり自分の調子を上げていければいいかなと思っています。
――田口選手から見て現在特に調子のよい選手は?
1番はやっぱり柳が見てて勢いがあるんじゃないかなと思いますね。
――では、全日本でのチームの目標をお願いします。
目標はもちろん優勝です。
――田口選手自身の目標は?
出雲の経験もあるのでその経験を生かして、もし走ることができるのであれば区間3番以内は最低でも果たしたいなと。具体的な数字を出すのであればそれですね。でも1番は任されたところでしっかり役割を果たすことだと思います。
――最後にファンの方々へ一言お願いします。
全日本、箱根とまだチャンスが2回あります。どちらとも獲れるように頑張りますので応援よろしくお願いします!
時折悩みながらも、的確に質問に答えてくれた田口選手。「絶対に大学駅伝を走る」という意識に変わったという大学2年目の今年は関東インカレ、出雲駅伝と経験。夏合宿などでも着実に練習を積み力をつけてきており、徐々にその頭角を現し始めている田口選手は今後さらにチームに欠かせない存在となってくれるでしょう。出雲ではあまり満足のいく走りができなかったそうですが、来る全日本ではその悔しい思いをはらすような活躍を見せてくれることを期待します。
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