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[ア式蹴球部] 「2013早慶サッカー定期戦特集」

早慶戦直前!2年生DF対談


第1回対談は2年生DFの金澤拓真(スポ2)、八角大智(社学2)、奥山政幸(スポ2)。今期からこの3人と三竿雄斗副将(スポ4)で早稲田鉄壁の4バックを固めています。昨秋から安定したディフェンスが光る金澤、春先急成長の八角、スタメンの経験を活かす奥山、それぞれの境遇で率直に感じたことを伺いました。

――2年生はどんな学年ですか
金澤拓真選手(以下金澤): うーん、まじめだね。
奥山政幸選手(以下奥山):そうだね。
金澤:まじめってずっと言われて、他の学年からしたら、逆に生真面目すぎてつまらない。
八角大智選手(以下八角):普通なんですよね。
奥山:八角くらいだよ、違うのは

――つっこまれていますが
八角:いや、いたって普通です。

――大学は2年目ですが、慣れましたか。話していても仲よさそうですね

 

金澤拓真選手プロフィール
スポーツ科学部 2年
横浜Fマリノスユース出身

奥山:仲はちょっと。
金澤:やめろよやめろよ(笑)
八角:ちょっとよくないですね、特に拓真とは。

――見えない壁ってやつですか(笑)
八角:こっち(金澤)から一方通行なんですよ。こっちは(奥山)とはギブアンドテイクな感じで。
金澤:さっきまでのはなんだったんだよ(笑)
八角:きついんだよね、汗っかきだから。
金澤:否定できないです。




――6/8のアミノバイタルカップでは7位で終わりました。いかがでしたか

 

奥山政幸選手プロフィール
スポーツ科学部 2年
名古屋グランパスU18出身

八角:みんな満足は全然してないです。自分たちはずっと1stを取り続けるっていう目標でやってきてその中で連戦で負けてしまったということはすごく力のなさが浮き彫りになったなというのが実感としてあります。
金澤:一発勝負のトーナメントでかかるプレッシャーとか相手の1試合に対するエネルギーのかけ方の違いだったり、自分たちも連戦の中で少しずつメンバーが変わっていってちょっとしたズレや体力的な面を1週間かけて準備しているリーグ戦とは違って中1日連日の短い時間で修正が出来なくて、ずれたまま次の試合に臨んでしまったというのが今のチームに足りないものだと自分は感じました。
奥山:流経(流通経済大)に負けてそこからみんなで切り替えようっていう話はしてたんですけど、心の底というか、どこかで引きずってるところがあって、それが次の法政戦に出て試合の内容が全然よくなくて。その教訓を生かして次の青学戦(青山学院大)には勝てたんですけど、やっぱり八(八角)が言ったみたいに1位を狙ってるチームなので結果には全然満足してないですし、ほんとに悔しいという気持ちが強い大会になりました。

―――法政戦での教訓とは具体的に
奥山:1失点決められてからすぐに短い間隔で失点してしまって、日頃のトレーニングから意識してるところなんですけど、それが甘かったのかなと痛感させられました。 ―アミノバイタルカップでは奥山さんと金澤さんは得点を決められました。DFだけど攻めるっていう姿勢は常にあるんですか。
金澤:まずセットプレーに関しては自分と政幸は中に入ってるんで、ポジション関係なく行くっていう点では、常にゴールを狙いに行っていますし、その中で守備の選手ですけどより良い攻撃をするためのスイッチだったり、攻撃の始まりとして自分たちが起点となれるような意識でやっているので、そういう意味で得点できたっていうのはうれしいことです。

――3人はどんな役割なんですか
金澤:まず八はDFの中でもサイドバックなのでちょっと役割が違いますし、攻撃・守備両方を右サイドで担ってます。八自身攻撃が持ち味で、積極的にどんどん前で絡める選手です。
奥山:自分たちはゴール前だね。

――センターバックは長身の選手をよく置きますが、跳躍力はすごいんですか
八角:2人ともすごいです。ヘディングとか身長の割に強いです。
金澤:照れるな(笑)
奥山:ほめるなんて珍しいからな(笑)
八角:いやいや、いつもほめてます。

――一方リーグ戦では2位で折り返しました。昨年の5位に比べていい調子ですね
金澤:今年始まったときに監督のほうから自分たちの客観的な立ち位置が9位から12位のチームだっていう話があって、去年の中心的な4年生が抜けて自分たちの中でそういう危機感というか、降格争いをしてしまうチームなんだっていう自覚から今の4年生中心にみんなで取り組んで、オフシーズンや日頃から首脳陣が1試合に対する思いからこの試合だけに集中しようという話が毎回ありました。そういう取り組みが2位という結果になったと思います。でも毎年行きは早稲田は好順位で折り返せても後半で失速して最終的な順位が落ちてしまうことが多いので、八も言ってましたけど、1位になることだけが使命なので2位には満足していないですし、1位だけにこだわっていかなければならないと思います。


 

八角大智選手プロフィール
社会科学部 2年
流通経済大学付属柏高等学校出身

――首脳陣の話が出ましたが、中田主将はどんな人ですか
金澤:完璧っす!

――どんなところがですか
金澤:難しいなあ。
八角:全部じゃない?

――全部ですか
金澤:試合に対する姿勢もそうですし、私生活とかも。思い描く集団を引っ張る理想像っていうか。高校時代マリノスで自分が高1の時に高3でキャプテンをしてて一番衝撃だったのがこうへい君(中田主将)の存在で今まで見てきたキャプテンと全然違くて。これっていうのが難しいんですけど。上に立つ人はこういう人なんだと初めて思った人です
八角:ごますってるね(笑)。
金澤:本人の前ではさすがにいえないよ(笑)

――中田主将は背中で語るタイプですか、それとも口でいうタイプですか
奥山:どっちもだよね。
金澤:言った分、行動でも示せるので、言葉に重みがありますね。
奥山:要求することに対して真摯に向き合ってるっていうか。

――副将の三竿さんはどうですか
金澤:みさくん(三竿)は完全に背中で語るタイプですね。
八角:背中だね、熱いよね。
金澤:ほんとにサッカーに対しての熱さっていうか、勝負にこだわる姿勢っていうか。
奥山:みさくんがいる練習といない練習ではちょっと違うかも。


――今季の早稲田のDF陣は4バックという形は変わらないものの、3人と三竿さんで成り立っていると思うんですけど、コンビネーションはいかがですか
金澤: 最初はひどかったですね。
奥山:そうだね、最初の2月3月は失点が多くて毎回4失点5失点でとりあえずこんな失点してたらヤバいというのが最初の課題でした。
金澤:ほんとリーグに入るぎりぎりまでそうだったよね。
八角:うん、最後までヤバかったね。
金澤:リーグ入ってからは失点少なかったですけど、実際直前までは失点が多くて。

――それは周りからのプレッシャーもあったのでしょうか
金澤:いや、自分たちも大前提に失点したくないというのがあるんで。このままじゃいけないっていう気持ちがありました。

――話し合いは重ねたんでしょうか
八角:ミーティングはいつも練習試合のあととかにしているんで。よかったところとか悪かったプレーとか。そういうところがほかのチームとは違う強みかなと。

 

――コンビネーションの中の自分の持ち味というのは?他己紹介の形式でお願いします
八角:じゃあ、ちょうだい(笑)
金澤:八はまず、どんな時でも一番です。毎週火曜日にランのメニューがあって毎回記録取っているんですけどいつも一番上に八角って書いてあります。それくらい走れる選手です。攻守にわたって右サイドは八角でっていうのがあって。
奥山:あっ、それ最近感じるかも!カバーしてくれてる、動けるから。
金澤:細かなポジション修正とか、自分たちの後ろのスペースとかずっとカバーリングしてくれたりだとか。
奥山:裏を取られたと思ったときにカバーしてくれるから助かるよね。

――奥山選手は
金澤:思い切ったプレーができるよね。
八角:自陣で取られたら後ろには誰もいないのでリスクがあると思うんですけど、自信持ってドリブルで侵入して自分たちの数的有利な状況を作って攻撃に加われるところですね。
金澤:守備もいいよね、クローズアップされるのは侵入だけど。他の人ができない特徴として相手の陣地にドリブルで入っていくところが目立つんですけど、実際守備でもその細かなところがいいと思います、気を使うディフェンスとか。特に自分は隣にいて助かってるなと思う時があります。他の人とやる時と政幸とやる時と、その面で感じますね。
奥山:あざっす!恥ずかしいね、これ(笑)

――金澤選手は
八角:ヘディングだね、パワフルだよね。
奥山:180後半の相手に勝っちゃうっていう。カバー行かなくていいんじゃないかって。
八角:あと声ですね。めっちゃ高いんです。ピッチに響き渡ります。
金澤:いや、これちょっと(汗)

 


――今季になってから今のポジションに定着なされましたが、以前は試合に出場する機会も少なかったと思います。1年生の時を振り返ってみていかがですか
八角:自分は1年の時ベンチ入りすらしてなかったので。
金澤:すごいよね、だから。最後一気に来たよね。

――それは何かが変わったということですか
八角:いや、特に変わったっていうのはなくて普通にやってたという感じです。
金澤:かっこいい!
八角:夏くらいまではAチームとBチームを行ったり来たりしていて、その中で悔しさがありました。1年の最後にすごい思い通りのプレーというか早稲田のサッカーにも慣れてきた中で、自分の持ち味の出し方がわかってきたなという実感があります。それでAチームでプレーできているというのは成長した部分なのかなと。
金澤:自分もベンチに入ったのがリーグの最終節でそこで試合に出れて。入部してから自分もAチーム行ったりBチーム行ったり繰り返していてその中でAチームいる間はJrリーグっていうサブの人とかが出る試合に出れたり、逆にBチームにいるときはIリーグっていうところで出れたり、ちょうど行き来したときに試合に出続ける環境にいたことと、去年の4年生のセンターバックとか一人一人の能力が高い中でいろんな人と組んで直接教えてもらうことが多くてずっと自分自身にないものをどんどん吸収しようっていう意識でいました。そういう試合経験とア式の環境が自分を成長させた一つの要因かなと思います。
奥山:自分は割と早い段階で試合に他の選手のけがとかで出れたんですけど、その時はまだ実力で出たっていう感じではなく、デビュー戦とか何もできなかったという印象しかなくて。そこからどんどん上を目指してやっていかなければならないなと強く感じました。早慶戦も後期のリーグ戦とかインカレでも運よく出れて、去年の4年生のレベルの高い、信頼できる人たちの中でプレーできたことで多少なりとも自信は手にすることができました。インカレでも去年優勝できて、あの大舞台を1年生で経験できることはほとんどないことだと思うのでとにかく去年1年は非常についてるなと。その中で経験は他の同学年の人よりも積めたかなと思います。

――いろいろな経験の中で支えとなっているものは
奥山:仲間かなあ。
金澤:やっぱりチームスポーツなので苦しい思いをしているのは一人じゃないし、同じ思いをしている人が自然とたくさんそういう存在がいるだけで簡単には折れないし、一緒だからこそより頑張ろうと思えたり、自分一人だけ折れられないというか。学年問わず仲がいい集団だと思うのでそういう点でもエネルギーとなって支えになっていると思います。
奥山:自分もそう思います。
八角:自分はそういうつらいとか感情がないです。自分は落ち込むってことがそんなになくて、折れそうになったこともないかもしれないです。
金澤:でも単純に練習とかつらいと思ったこともないの?
八角:自分で選んだことなんで全然大丈夫です。
奥山:いやにはならないよね。


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関連URL
ア式蹴球部公式ホームページ

(TEXT=西村侑美、PHOTO=磯綾乃)
 


 
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