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2005/5/26掲載 

スピードスケート 土井槙悟 第1回

前のページより)

 今シーズンは五輪イヤーである。その中で、一アスリートとしてもちろん土井もトリノ五輪を目指している。スピードスケートの五輪代表枠は男女それぞれ10人。その限られた枠をめぐって、シーズンが始まれば例年以上に厳しい勝負となるはずだ。また今シーズンは大学生活最後の一年でもある。土井は卒業後も競技を続けることを希望しており、この一年で卒業後の所属先も探していかねばならない。あらゆる面で今年は今まで以上に忙しい一年となるだろう。その中で土井は、卒業後の自分の姿をも見据えて、この一年を送っていくつもりでいる。


 

 シーズン通じて日本代表のワンピを着たい!

――今年は開幕戦になる11月の全日本距離別選手権から厳しい戦いになると思いますが意識は。
 もちろん優勝はしたいです。そこでW杯に出られないと後々厳しくなってくると思うので。

――スピードスケートは一瞬の勝負だけに、厳しい競技であると思います。五輪の選考も一瞬で終わってしまいますが、そこにプレッシャーは感じますか?
 誰もが同じ気持ちでその一瞬の勝負に懸けていくわけだからすごく厳しいし、大変な戦いですけど、でもだからこそ、そこで勝ちたいという気持ちはあります。たったの1分50秒ほどの一瞬の勝負なんですけど、そこでは誰よりも早く滑りたいですね。本当に厳しい世界なので今年はゴールラインを切るまで気は抜けない。是非、早稲田大学に所属している時に五輪に行きたいという気持ちがあるので、来年2月にその舞台に立てるよう自分に期待をかけたいですね。

――今年は進路先も決めていかなければいけないと思います。スケート競技はまだまだマイナーなだけに所属先を見つけていくのも大変であると思いますが、春先の就活についてはどうでしたか?
 まだ就活の話はシークレットです。でも確かに競技を続ける前提で所属先を探していかなければいけないわけだから大変ですし、五輪にでたらという条件も出てくるので、あまり自分では考えないようにしているけどその面からもプレッシャーがあるかも知れません。でも次のバンクーバー五輪までは競技を続けていくのは自分の目標にしていることなので。

 

 大学ラストイヤー、目標に向かって進むことを誓う

――今はスケート人口が減少しているという声も聞きます。
 北海道でもやる人が減っているということなのでそれは寂しいんですけど、やっぱり今は地域に密着というのが言われていますし、卒業後に地元で競技を続けるのも興味はあります。何年か後に地元の十勝にも室内リンクができるということなので、それができればスケートの環境も従来までとは変わると思うしそれまでスケートは頑張りたいです。

――話は変わって学校生活はどうですか?
 単位もとっているので後は卒論を頑張るだけですね。五輪シーズンに備えて勉強も頑張ってきたつもりなので、その意味でも一応計画通り4年目に突入したという感じです

――これまでの大学生活、そしてこの大学ラストイヤーに向けての思いは?
 大学に入ってからこの3年間いろいろあったけど、徐々にではあるけど自分自身成長していることを感じますし、自分の目標にしていた五輪という舞台にようやく手が届きそうなところまできたので、その面では自分自身大きくなれたと思います。そして、この一年はその目標にしていた五輪を控えて、いろいろなプレッシャーもあると思うけどすごく楽しみたいと思っています。今までも楽しめていたかもしれないけど、それ以上にもっとスケートを楽しみたい。滑れば勝つという感じで負ける気がしなかった中学の時のような気持ちでやりたいです。勝たなきゃいけない、結果を出さなきゃいけないという不安もあるけどその不安に勝って、この一年を楽しみたいですね。
(次回へ続く)


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(TEXT、PHOTO=中島和朗)

 

 


 
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