第三回「スクラム」
フォワードの見せ場!
こんにちは、にわかファンです。
今日は、ラグビーの基本的なプレイについてお話しましょう。
ラグビーといえば、「スクラム」を思いつかれる方が多いでしょう。「スクールウォーズ」に代表されるように、スクラムは青春の代名詞ですしね。(笑)
スクラムは軽い反則やアンプレアブル(ボールが密集の中で動かない状態)になったとき、プレイを再開する為に行うプレイのひとつです。スクラムを組むのは普通フォワードの背番号1〜8のプレイヤー8人です。この8人、両チーム合わせて16人がスクラムを組んで押し合うわけです。さて、その押し合う中、背番号9のプレイヤー(スクラムハーフ)がボールをスクラムの中に転がし入れます。そのボールをスクラムの一列めの選手がスクラムの後ろへとボールを蹴り入れ、第二列めを通して第三列、No.8の足下でボールをキープした状態でスクラムを押していきます。
フォワードが強いチームはここが見せ場です。マイボールなら、そのまま押していけばトライを奪うこともできますし、相手ボールでも一気に押していけばボールを奪うことも可能です。しかも、押される側はスクラムを嫌っても、意図的に崩すことができません。意図的に崩すと「トラプシング」の反則でペナルティキック(スクラムを選ぶことも可)を取られます。
少しつっこんだ話になりますが、ゴールライン前後でのスクラム、ないし密集での攻防で、守備側がトラプシングなどの反則を続けていくと、「認定トライ」を取られます。「反則さえなければ既にトライは成立している」と判断されるからです。スクラムトライや認定トライを取られることは、完全にフォワードで力負けしたということですから、チームにとっては大きな屈辱といえるでしょう。
スクラムからの展開
さて、スクラムで押してももう前にすすめなかったり、逆にスクラムを押されてボールを取られそうになったときは、ボールをスクラムから出してプレイを続行することになります。No.8がそのままボールを抱えて一人で突進することもありますが、大抵はスクラムハーフがスクラムの後ろに回り込んで、ボールを受け取ります。そこで、スクラムハーフが一人で走って前進するか、さらに後ろ、背番号10のスタンドオフへパスを送ります。
このスタンドオフはここでゲームを支配する立場に立ちます。ここでさらにバックスにパスを回して展開するか、自分で行くか、キックで前にボールを蹴り出して走らせるか、などの選択肢からその後のプレイを選択します。このように、スタンドオフとスクラムハーフは、指令塔の役割を果たす為、フォワード・バックスと区別して特別にハーフバックと呼びます。サッカーで言えば、中田英寿か小野伸二ですね。
今回はスクラムの話に終止してしまいました。次回はパスとキック、そしてラグビーで一番ややこしいと言われるオフサイドのルールについて話したいと思います。
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