いよいよ明日18日に迫った早慶アメフット対校戦は、今年で51回目を迎えた。早慶両校は今シーズンも昨年と同じく同ブロック(Aブロック法政・早稲田・日体・関東学院・帝京・東大・慶應)に所属し、秋のリーグ戦でも戦うことが決まっている。すなわち、今回の戦いは秋の前哨戦という位置づけでもあるのだ。
昨年悲願の甲子園ボウル初出場を果たした早稲田。有泉主将が語ったように、今季はコーチングスタッフが一段と充実。これまで日野庄弥監督が兼任していたヘッドコーチに、早大学院時代と社会人アサヒビールで日本一を経験した朝倉孝雄氏を招聘。5/5に行われた練習試合では、昨季Aブロック2位でクラッシュボウル出場を果たした明治大に21-16と接戦で勝利し、6/1のヨコハマボウルに向けて、この早慶戦では更なるステップアップを目指す。
注目選手のコメント(早稲田)
#97 DL有泉彰人主将(人4)「去年の結果から見ると、早稲田は関東を制し、慶應は2部との入れ替え戦に出ましたが、決して奢ることなく、徹底的に圧倒し持てる力を発揮して、今年の早稲田も強いというところを見せたいです。」(5/16掲載の有泉彰人主将インタビューより抜粋)
#5 QB波木健太郎選手(法4)「早慶戦はOBの方々が多く集まって注目の集まる試合だと思います。慶應は強敵ではありますが、立命館ほどのインパクトは感じていません。この早慶戦に関しては、フットボールとしての勝負にこだわると同時に、早稲田の学生として慶應に負けたくないですね。」(4/15に取材)
その他の主な注目選手(早稲田)
#49 RB神聖選手(教4)…昨季クラッシュボウルMVP。パワー溢れるラッシングが持ち味で、どこからでもタッチダウン(以下TD)を狙える早稲田のポイントゲッター。
#4 TE安村健志選手(法4)…昨季までQBとして波木選手のバックアップを務めてきたが、最終学年を迎えた今年TE(注1参照)にコンバート。今季のカギを握るプレーヤーと言っても過言ではない。
対する慶應。早慶対校戦の通算成績では35勝14敗1分と慶應に分がいいが、昨季リーグ戦では1部Bブロックで最下位となり、2部との入れ替え戦に出場。苦しい戦いを強いられている。しかし、今季オープン戦初戦では昨年のクラッシュボウル準優勝の専修大相手に負けはしたものの、一本たりともTDを許さなかった守備陣の成長が光る(慶應0-6専修)。早稲田同様、チーム改革が進む慶應。今年のチーム目標は、なんと『早稲田越え』。新チームとなって初めて早稲田と激突する今回、慶應は昨年の雪辱を果たすべく燃えに燃えている。
第51回早慶アメリカンフットボール対校戦
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2003年5月18日(日)
高校戦11:00開始
大学戦14:15開始
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交通アクセス
京王線飛田給駅徒歩5分
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主な注目選手(慶應)
#28 RB川瀬卓主将…得点力不足を解消すべくRBとして果敢にTDを狙いチームを引っ張る主将。
#4 QB長谷隼選手…去年の副将・田辺選手とQBのポジションを争った選手。今年はRBとして起用の可能性もある。
#18 QB郷田亮選手…U-19大会で経験を積んだ期待の2年生。長谷選手とともにどう使われていくかが見モノ。
昨年度プレイバック
それまで3連敗中(99年・2000年・01年)だった早稲田が14-7と勝利。ベストプレーヤー賞にはRB神選手が選ばれた。昨年の早慶アメリカンフットボール対校戦のレポートはこちらへ。
語注
(注1)TE…タイトエンドの略。OLの選手同様に相手の守備の選手がQBに襲い掛からないようにブロックしたり、RBが走り抜ける抜け道を作ったりすることが主な仕事。また、QBから短いパスを受けることもある。TEがいることで攻撃のパターンに更に幅ができる。(OLやQBなどの用語解説は5/16掲載の有泉彰人主将インタビューの語注をご覧ください。)
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