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早大
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28
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0-21
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77
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立命館大
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7-21
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7-14
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14-21
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第17回ヨコハマボウル
早稲田大学BIG BEARS×立命館大学PANTHERS
6月1日(日)横浜スタジアム
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アメリカンフットボール界春の祭典・第17回ヨコハマボウル。第1試合の東西招待大学対抗戦は、早稲田大学ビッグベアーズが2002年日本一の立命館大学パンサーズを関東の地で迎え撃つという構図となったが、立命館が前後半合わせて11タッチダウン(以下TD)を挙げ77-28で早稲田に勝利。立命館は昨年の甲子園ボウルの再戦を制し、早稲田はまたしても王者の前に苦杯を味わうこととなってしまった。最優秀選手には立命館エースQB高田鉄男選手が選ばれ、早稲田エースQB波木健太郎選手(法4)との東西QB対決を制した。
立命館怒濤の攻撃。守備陣も早稲田に付け入る隙を与えない!!
やはり王者は強かった。最初の攻撃シリーズ最初のプレーでいきなり“リッツガン”が早稲田に炸裂。立命館QB高田からWR長谷川へパスが通り、そこから85ヤードの独走TD。横浜スタジアムに集まった観衆がどよめく。時計はなんと試合開始23秒。あっという間の出来事だった。これで完全に浮き足立ってしまった早稲田ディフェンス陣。思うように修正できぬまま4分18秒、8分25秒と立て続けにTDを許す。守備が悪いリズムで苦しむ中、攻撃陣も立命館の強力守備陣の前になかなか本来のプレーをさせてもらえない。第2クオーター(以下Q)残り2分37秒にTB新田潤(社3)がタッチライン際を懸命に走り65ヤードTDを決めるも、この時点ですでに立命館との差は28点(早7-35立命)。攻撃の柱の一つであるFB神(教4)による中央突破のランも、立命館のDL・LB陣に完全に封じ込まれ、前半は一本たりとも第1ダウンを獲得することができなかった。
早稲田QB波木、意地の2TD!「高田はすごかった」
前半は7-42と35点のビハインドで終わり、後半何とか一矢報いたい早稲田。後半最初の得点を立命館に奪われるが、早稲田は第3Qにしてこの試合初のダウン更新を果たすと、その後第4ダウンからのギャンブルに成功。勢いそのままに波木が36ヤード走り込んで意地のTDを決めた。第4Q最初のプレーでは波木のパスがTE安村(法4)に通り第1ダウンを獲得すると、次のプレーで波木が41ヤード走り込んで2本目のTD。「取られたら取り返す試合をしなければならない」と語っていた波木選手が、自らの言葉を体現する孤軍奮闘の活躍を見せる。しかし、取られたら取り返すのは立命館も同じ。後半も高田を中心としたショットガン攻撃“リッツガン”がゲームを支配し、WR冷水、河瀬やRB岸野、古川らが自由自在にフィールドを駆けめぐった。結果的には11TDを奪われる完敗。攻撃・守備ともに、一番はラインの差が出た形になった。しかし早稲田は、ダウン更新を重ね攻撃が型にはまると、強敵相手でもTDを奪えるところを見せ、また新人QB新田洋(スポ1)がパントリターナーとしていい働きをするなど、敗北の中にもプラス材料を見つけた試合だった。
試合後のコメント(早稲田)
日野庄弥監督「後半みたいな戦いをすれば勝機はあったとは思います。でも、点数を見たら前半と大差はないですが…。立命館は個々の能力すべてが高く、人材が揃っていると思います。オフェンスは3TDが目標でした。ディフェンスは4本プラスアルファが目標だったのですが、ここまで(TDを)取られるとは思いませんでした。マンツーマンで抜かれたのが多かったですね。」
2TDを奪った#5 QB波木健太郎選手
−−−試合を振り返ってみてどうでしたか?
「点を取られることは予想していました。チーム全体として良くないですね。後半はいいテンポだったんですが、追いつめられた中で力を発揮できませんでした。正直、相手は王者、しかも大舞台横浜でプレッシャーがありました。第1ダウンを取れないことで、選手のモチベーションが下がっていきました。」
−−−高校時代からのライバル立命館QB高田選手との対決になりましたが…
「高田はすごかったですね。早稲田もショットガンを取り入れましたが、彼の経験と能力には敵わなかったです。高田がいるということは常に意識して戦いました。高田と僕とではお互い持ち味が違います。秋はリッツ(立命館)とやることが目標です。そのためにはリッツが練習で一歩前進する分、自分たちは二歩進んでいかなければならないですね。」
−−−直前にケガをされたという情報がありますが…
「3日前にお尻のあたりを痛めました。最初は肉離れかなと思ったんですが、その後腰に違和感があり、病院で見てもらったところ筋肉疲労みたいな感じになってしまいました。昨日一昨日と思うように練習できませんでした。試合で2TDを取りましたが、ケガの影響で集中力は続きませんでしたね。」
−−−7月にはワールドカップが控えていますが…
「ケガはW杯には影響はありません。今日のデキならば日本代表に値しないと思います。W杯にはぜひ出場したいですが、信頼を勝ち取らないと、学生なので使ってもらえません。今チームでは下のQBから突き上げられてやっていますが、代表では自分が下から突き上げてやっていきたいです。でも、まずは2週間後の関大戦に向けてチームを立て直していきたいです。」
※文中に登場するポジション等の用語語注は『5/16有泉彰人主将インタビュー』『5/17掲載の早慶アメフト対校戦観戦ガイド』『5/30掲載のヨコハマボウル観戦ガイド』などに掲載しています。ぜひご参考になってください。
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立命館大学アメリカンフットボール部公式サイト
関東学生アメリカンフットボール連盟
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