司会:主務という仕事は、裏方のイメージがすごく強いですが、お二人が心掛けてきたことは何ですか?
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バスケットボール部主務 三原学さん(人4)
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三原:僕は「自己犠牲」ってことを常に考えて活動してきました。僕の尊敬するコーチがよく使う言葉なんですけど、チームってのは、ただの集団ではなくて、何かの目標に向かって全員が進むものですよね。当然、やりたいこともあれば、やりたくないこともある。また、やることがお互いで被ってしまったらムダが出る。その中で自分はこれをやる、っていう判断はすごく難しいんですが、自分がこれだって思ったことを全うできると、回りも活きてくる。「自己犠牲」っていうのは、簡単に言うと、チーム内の助け合いっていう意味だと思うのですが、それがすごく大切だと思います。ネガティブな意味ではなくて、自分が主務としてやるべきことを全うすると、選手もいい結果が出る、それをすごく感じました。
一政:僕の場合は、グラウンド内で選手にストレスを感じさせない、ってことを常に意識してきました。例えば、練習のボールを試合と同じメーカーで同じ空気圧にするとか、試合で負けた時、俺だったら主務にこう言ってもらいたい、とか、、、ひいては、自分も選手であるわけで、「自分が選手としてこうしてもらったらうれしい、ならばこれは妥協できない。」と考えてやってきました。あとは、選手兼任の主務だっただけに、主務としての発言権をフィールドに持ち込まないようにってのは意識してました。
司会:主務として多忙な上に、当然普通の学生生活もしなければならない、特に、お二人は大学院入試もあったわけですが、正直、キツくなかったですか?
三原:僕らが仕事をするのは、選手がトレーニングするのと一緒なんで。まぁ、休みが少なかったのは確かですけど。毎週月曜のoffは大抵潰れるし、夏休みもかなり潰れました。部員として費やした時間は選手より長いですね。ただ、他の生活との両立が大変とかいうことは意識もしませんでした。
一政:僕は大学入った時は勉強は好きではなかったんだけど、大学院を意識したことから勉強への見方を変えたら勉強が楽しくなって。だから勉強自体は辛くはなかったです。でも、選手としては「寝る時間を確保する」ことが大切なので、そのパラドックスは大変でした。主務の仕事は、offの日に集中してやったりしてました。「あ、offだ、仕事できる!」みたいな。
三原:「それはある。ほんとに。(笑)」
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