司会:さて、がらっと話題を変えて、ここでは、大学スポーツの取材全般のあり方を考えてみたいと思います。willwinはRealvoice年間プロジェクトを初め、今年度、ア式とバスケ部には特に仲良くしてもらいました。その中で、取材について、私達なりに考えることも多かったので、その辺をお聞きしたいと思います。
まずは、選手と取材者のベストな距離についてどう考えますか?同じ学生なんだし、友達的な方がいいのか、それとも記者的な方がいいのか。特に負けた時とかは、僕らも一ファンとして悔しいし、感情が入ってしまうだけに、取材しない方がいいのかな?とか考えたりしがちなんですが。
三原:それはその選手によると思います。近づかれるのが好きな人もいれば、そうでない人もいる。何度かコミュニケーションを取った中でベストな形を取るしかないと思いますよ。例えば藤野なんかは好きな方なんで、よかったと思いますよ(笑)。
一政:まぁ、選手はあまりワガママいうな、ってことすかね(笑)。(選手には)注目してもらってるだけありがたいと思え、あとは有名税と思えって言ってました。
wwwメンバー(以下www):なるほど。ただ、一般に大雑把に言うと、プロは見せるもの、アマチュアは好きでやっているという見方もできますよね?選手は、「ほっといてよ。」って思ってもいいのかなとも思うんですが。
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ア式蹴球部主務 一政貴志さん(理工4)
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一政:そこのストレスをうまく取り除いてやるのが、主務の仕事じゃないですかね。選手にとっても、やっぱり、茨城の片田舎まではるばる試合を見に来てもらって負けたんだよ、ってのを意識した方がいいかな、とも思いますし。アポイントさえしっかり取ってくれれば問題ないと思いますよ。(試合の結果が)いい時だけ話して、悪い時は話さないっていうのは、やっぱり選手としてはどうかな、って思いますしね。
三原:そこが大学スポーツって難しいところですよね。ただ、(意識という面では、)うちだと早慶戦や、インカレ、関東1部リーグになると、入場券があるので、やっぱり、「入場券1000円ならその分、価値ある試合しよう、」とは思っていました。
司会:部にとって見に来てもらうってのは大事ですか?
一政:はい。試合はもちろん、練習も見に来て欲しいです。ふらっと来れるわけだから。サークルの人が見て、「熱いなぁ。」って思ってくれてもいいし、逆に「大したことないな。」って思って来年、(部に)来てくれてもいいし。(注:実際、ア式には毎年、2年入部の人もいる。)
三原:うちは体育館の中だし、練習より、とにかく試合に来て欲しいですね。
司会:話は変わりますが、willwinの理想の立場についてはどう思いますか。僕らは、人数も少ないし、早稲田のスポーツのほんの一部分しか取りあげられない。けれども、表面的なことしか取りあげないのでは意味はないですよね。また、体育会はたいていHPを持っていますよね。そういう状況で、どういう記事が理想と思いますか?
三原:逆に部の公式HPは、予定とか、結果とか、その部の情報を網羅はしているけど、うわべだけしか載せられないことが多いと思うんですよ。だからwillwinが詳しく取材してくれたのは良かったですよ。
一政:そうですよね。やっぱり、部の内情とかは部の公式HPには書けないじゃないっすか。そこは、willwinしか書けないわけで。ただ、それ(willwinの記事)が行き過ぎた場合には主務が、「こうしてもらえないか、」って言えばいいと思います。
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