WasedaWillWin.com
 


  Realvoice年間プロジェクト 

2003/8/20掲載 第2回

スピードスケート 土井槙悟 第2回

練習風景 

(前のページより)
―普段は3人で練習しているのですか?
 普段は大体3人ですね。それでだいたい火、木、土の週三回は青柳徹さん(スピードスケート、カルガリーから4大会連続で五輪代表)に練習を見てもらっています。今井裕介さん(スピードスケート、長野・ソルトレーク五輪代表)たちとは土曜日など時間があったときに一緒に練習をさせてもらっています。

―服を買うことが趣味とのことでしたが、すごい筋肉質な体ですよね。自分に合うサイズはあるのですか?
 それはほんとに困ってますね。昨日も買い物に行ったんですけど、すごい気に入った服があったんですよ。『僕は足が太いんでLがいいです』って店員さんに言ったら、『売れちゃいました。』って言われてしまって、凄いショックでした(笑)。(どこに買い物に行かれることが多いのですか?)最近は新宿辺りに買い物に行くことが多いですね。昔は原宿によく行っていたのですけど、ウラハラ系もそろそろ卒業かなってことで(笑)。

すべてはトリノのスタートラインのために!

―ジャンプの練習を行っていた時に、一番つらいっておっしゃっていましたよね。
 ジャンプは追い込むトレーニングでもありますし、いかにスケートのフォームで耐え切れるかっていう練習です。最終的に立ってすべるわけでもないですし、かといって低すぎてしまう体勢ですべるわけでもないですから。この練習ではスムーズな体重移動などスケートをイメージしながらやるようにしています。それで足とかに負担がかかって心拍数も上がって苦しくなっていきますね。

―心拍数を図る装置を身につけてジャンプのトレーニングを行っていましたが、こういった装置を導入したトレーニングは日本ではどのくらい取り入れられているのですか?
 上のレベルの選手はこういった装置をつけて練習をしている人が多いですよ。でも日本ではそんなにみんながみんなやっているっていうわけでもないですし、まだまだ一部ですね。オランダなどではジュニアの選手からナショナルチームまで全員つけていて、向こうではそれが普通って言っていいぐらいだと思います。日本ではその点まだまだ遅れていますね。

ジャンプの練習の模様 

―心拍数の数値が上がっていくにつれてどんどんつらくなっていくんですか?
 今日は最終的に心拍数を190まで上げました。手を抜いていたら数値はあがらないですし。心拍数を計ることで、練習において自分の限界の一歩上まで頑張るといったことを意識することにつながっています。また常にこういう激しいトレーニングをしているというわけではなく、水曜日とかはロングランといってケアすることに重点をおき、逆に心拍数を上げすぎないで140以下に保ったまま走ったりする練習を行っています。またスピードスケートは自分の体を知ることが重要ですから、ここ2週間ぐらいは毎朝体温を測って記録しています。W杯やオリンピックなど選考がかかった大事な大会で調子を合わせるための参考になればと思って記録をつけ始めました。とくに今年は最初の距離別選手権と全日本選手権で結果出さないとW杯といった世界の舞台にはいけませんしね。

―心拍数を上げていくと意識はもうろうとしてくるんですか?
 ジャンプだとそこまではいきませんが、自転車をMAXの力を出し切って漕ぐトレーニングでは、けっこうもうろうとしてきますね。やっているときはものすごく集中しているんですが、終わったあとはものすごい吐き気がしますし、乳酸が体中にたまるんで体の内側から突き上げてくるような痛みで立っても座ってもいられない状態になります。(次のページへ)

 
2/3

 

(TEXT=中島和朗、PHOTO=近藤優美子)

 

 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる