ワールドユースでは満足のいく活躍を見せることができなかった兵藤慎剛(スポ2)。しかしその厳しい状況の中で何を考え、何を学んできたのだろうか。今回はワールドユースを振り返ってもらうとともにこれからの課題について語ってもらった。
―まずはじめにワールドユースを振り返ってみてどうでしたか?
調子もいままでの中で一番わるくて、出来もいまいちだったので、やっぱり悔しかったです。歯がゆいっていうか自分に一番腹立たしくて。自分でももっとできるだろうって思ってたことができなくて、悔しい思いしか残ってないです。そういう部分ではかなり思い出に残したくない大会になりました。けど、これからはそういう経験を生かしてもっとやらなきゃいけない部分を見つけたので、経験できてよかったとは思っています。
ワールドユースでの思いを語ってもらった。 |
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――具体的な自分の動きに関しては?
オランダ戦は立ち上がりとかは少し緊張感あったんですが、そんなに自分的に動きは悪くなくて。でも、あの7番(クインシー)とかにはやられましたね。能力的にかなり高いものがあって。その後のベナン戦からは体が動かなくなって、(得点を許した場面では)トラップして体ぶつけようとしたら、芝ですべって。相手掴まえて倒そうかなって思ったんですけど、それを掴まえきれなくて。ああいう時にやっぱり失点するなって。正直サッカーやめようかと思いました。でも、なんとか役割を果たさなきゃなってところで精神的に葛藤していました。
――守備においてはどうですか?
守備の面では1対1で負けても、組織とかあるし。世界のトップとやって、ある程度要領は掴めたっていうか。あれを経験したことで守備の面でも読みとか上がってきて、みんな今から活躍していく選手になると思います。
――同じポジションの水野選手の活躍については?
あの大会では水野のほうが、調子が乗っていたとは思います。足の速さでも、運動量でも向こうのほうが上だと思います。でも、いま負けていても、あとで勝てばいいことなので、心配はしていないです。
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足元の技術では負けない。 |
――逆に負けてないってところは?
足元とかはオフザボールの動きでは負けてない、というか負けたくないと思っています。 友達というかライバルとして。
――今の状態は?
やる気が起きないというわけではないですけど、ワールドユースで集中が切れてしまったので、正直なところまだ立ち直れていないというか。まだ、通過点なのにそこで切れちゃって調子が戻らないんですけど、徐々にいつもの動きに戻せればいいかなって思っています。
――食事面はどうでした?
結構慣れていて、試合前は日本食を食べにつれてっていってもらったり、お茶漬け食べたり、その面では問題ありませんでした。
――課題だった声に関しては?
観客とかいて、声がぜんぜん通らないんで。ディフェンスからの指示は、中盤を通してフォワードという感じで。でも、海外と比べるとまだまだそういうふうなところではおとなしいです。もっとアピールしていいところとかもありました。
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