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  Realvoice年間プロジェクト 

2010/3/5掲載 

競走部 江里口匡史 第4回

  競走部・江里口匡史(スポ3)選手の素顔に迫るRealVoice2009の最終回。
                      (前編はこちら)
 後編では、間もなく開幕する2010年度シーズンへの決意や抱負、そしてラストには江里口選手自身が描く『未来』について話を伺った。



江里口匡史選手プロフィール
熊本・鹿本高校出身
スポーツ科学部3年
12月17日生まれ
 

――2010年度はどのようなシーズンにしたいですか? 
 2010年は世界陸上もオリンピックもないですし、僕にとっては学生として迎える最後の年なので、やはり早稲田大学の一人の選手として結果を残したい気持ちがあります。なので、関東インカレ、日本インカレと箱根駅伝に対して、個人的にも強い思いはありますし、やはり主将という立場としても、そこの試合に向けて全体で向かえるようにしていかなければいけないなと思うので、『主要な試合で全体のチームとして結果を出す』っていう事が一つの目標ですね。
 あと、僕が所属しているのが短距離ブロックで、4継(4×100mR)では去年と一昨年と2年連続で関東インカレ、日本インカレ、日本選手権リレーは勝っているので、そこの三冠を僕の代で落としたくはないです。これから先に繋げていきたいなと思う部分なので、リレーは負けられないですね。リレーが負けてしまえばチームの雰囲気も悪くなると思うので、どうしてもリレーだけは勝ちたいなと思います。

――個人的な目標は?
 個人的なものはやはり、日本インカレの四連覇もそうですし、関東インカレは僕はまだ一度も勝ったことがないので、そろそろ勝ちたいなと思います。日本選手権も、今年は万全の状態で塚原(直貴、富士通)さんと全力で勝負したいなと思いますし、そういうものを挙げればきりがないというか、色々ありはするんですけど、やはり学生最後の年なので、自分が早稲田大学の競走部に所属しているからこそ、残せるものや伝えられるものを後輩達にも伝えたいですし、僕らを応援してくれている人達にも何か伝えたり見せられるものがあればなと思います。

――200mへの本格的な挑戦や位置付けについては?
 200mも、もちろん積極的にやりたいなとは思うんですけど、それでもメインは100mでいきたいので。やはり二種目をやるってなると、今の自分の体力や状態を考えると、出来ないとは言わないですけど、少し厳しいものになるかなとは思っています。それでも、できる機会があるのなら積極的にやりたいなと思うので、おそらく関東インカレでは200mも走ることになると思います。

――今年からのフライングのルール改正(※1)がありましたが、その点については?
 もちろんフライングは意図的にはやってはダメだとは思うんですけど、スタート位置について筋肉がいきなりぴくついたりっていう意図的でないフライングもあるので、そういう場合を考えると少し気にはなりますかね。まずやってみないと分からないとは思うんですけど、スタートに関しては、最初はすごく気を遣うんじゃないかなと思います。

 

※1)2010年より、国際大会や日本選手権などではスタートでフライングした選手を1回目から失格とする新ルールを適用する。

――2010年の試合予定などは、既に立ててありますか?
 まずは3月の世界室内(3/12〜14、カタールで開催)でどういう状態なのか一本走ってみて、4月に入ってからは、六大学対抗があるのでそこで一つレースに出て、その後は4月の中旬と5月の頭頃に一試合ずつ出る予定です。春先のメインは関東インカレで、関カレで100mと200mでしっかり走れれば、その後2週間もないぐらいで入っている日本選手権(6/4〜6)でも良い走りが出来るはずなので、まず春は5月の中〜下旬にある関東インカレに照準を合わせていこうかなと思っています。

――今年の世界への挑戦プランは?
 去年も世界陸上の後に、やはり自分には世界での試合の経験が足りないんじゃないかなとか、世界での試合を経験していく中で自分らしさが形成されていくのかなとも感じたので、積極的に国際試合には出たいと思っています。今度の世界室内も声がかかった時には出させて下さいってことは自分で言いましたし、あとはまだはっきりとは決まってないんですけど、夏頃に一度ヨーロッパの方に遠征に行こうかなとも考えてます。海外のグランプリなどで速い選手達と一緒に走ったり、海外で走るということを自分でもっと積極的にやらなければ、国内でだけしか走れない選手になるんじゃないかなと思うので。
 そういう意味でも、今年は自分で色々な挑戦をしたり、来年の世界陸上に向けてもすごく経験を踏める一年だと思うので、まず最低限ケガしないことが条件だと思いますし、そういう機会を積極的に生かして、バリエーションや幅を利かせた試合が出来ればなと思います。

――2010年度は大きな期待のもと迎えるシーズンだと思いますが。
 確かに今までとは違った見られ方もあるのかなとは思うんですけど、それでもやはり自分の中のスタンスは今までとほとんど変わらないと思ってます。やはり自分は、陸上に対するものをただ走りで表現するだけだと思いますし、あまり外に対して気を遣いすぎて競技に変な影響が出てしまうことだけはどうしても避けたいので、一番は競技ありきで、周りからのものはあまり気にし過ぎず、自分のスタンスでいこうかなと思います。


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(TEXT、PHOTO=岡崎聡)

 

 


 
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