Q.法政戦を振り返って
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FBの神聖(教3)。
パワー型のFBで相手を蹴散らす。
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神選手:やっぱり法政はずっと勝っていて、関東の中では一番強いっていうのがあったのでその中で自分達は最善をつくして勝てるか勝てないかってずっと言われていたんですね。そのことは選手はみんなわかっていて、でもそれが逆に気負いすることなく最高のパフォーマンスができて結果的に勝利という形になったというとてもいい試合だったと思います。
長岡選手:一年と二年のときに法政にはボコボコにされていて、関東最強というイメージはあったんです。やっと今年チャンスが巡ってきて、やっぱり関東制覇という目標を達成するためには必ずどこかで法政に当たらないといけないっていうのがあったので、まぁ今年はぜひとも法政とあたって勝ちたいと思ってたんです。それが現実になって嬉しいかぎりです。
長かった関東学生アメフト界における「法政時代」をついに打ち破った早稲田。法政を意識し、かといってそれに臆することなく自分達の力だけを信じて闘った結果の勝利。法政戦の勝敗を左右するプレーを見せたのは間違いなく彼ら2人だった。
Q法政戦での自分の活躍について
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写真:平田満氏
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QBのすぐ後ろに位置。
時にはブロックも要求される難しいポジションだ。
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神選手:終わって考えると(第2Q、32ydのFGを)一本外しているので(自分がヒ−ローていうのは)微妙なんです(苦笑)。最後のFGを蹴る前は本当に何も考えてないっていうか何も考えられないっていう状態で、ものすごいプレッシャーで潰されそうだったんです。でもタイムアウトを法政がとって、一回みんなでハドル(ポジションに着く前に集まって行われる作戦会議のこと)してあの中でみんなに励まされて、なんともいえない気持ちになってきて・・・うまくいえないんですけど・・・。一回目のタイムアウトはまだふっきれなかったんですけど、法政が続けて二回目タイムアウトとってくれて、それでようやくふっ切れたんです。蹴る前にすごい清々しくて、なんともいえなかったんですけどね。蹴ったら「入ったなぁー、、、入った!!」って。何いっていいかわかんないんですけど真っ白になっちゃった感じでした。入った瞬間はとりあえず嬉しかったんですけど落ち着いてくるとやっぱり(ミスしたFGのことが)微妙で(笑 結構外してるので…。終わった瞬間はもみくちゃでわからなかったんですけど。僕も泣いていました。みんな泣いてましたよ。
長岡選手:(ここで横から)俺なんて蹴る前から「神なら決めてくれる!!」って泣いてたけど…号泣ですよ(笑
神選手:僕も蹴る前から泣いてたんですけど(笑 あの感情はもう経験できないでしょうね。タイムアウトで逆に落ち着かせてくれてよかったです。
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写真:平田満氏
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神の中央突破。
時には相手を引き吊りながらゲインすることも。
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長岡選手:自分はリターナー(キックされたボールをレシーブしリターンする人のこと)をずっとやってたんですけど、今まで一回もリターンタッチダウンをとったことがなくて常に目標にしてはいたんですけど。それがあの場面ででたっていうのがすごく自分的に嬉しくて。あれは自分一人では絶対できないんです。早稲田のOLがすごい強いって言うのが証明できたと思いますし、よかったなって思うんですけど。最後追いつかれて止まっちゃうかなって思って冷や冷やだったんですけど、なんとかエンドゾーンまで入って、それで同点になって神がKG決めてくれてチームの雰囲気がまた盛り上がったかなって。でも僕も一回ボール落っことしてるんで、それがなかったらもっと喜べてるんですけどね。まだまだミスが多いので常に気をひきしめていきたいなって思っています。
(決めた瞬間は)誰かと抱き合ったんですけど覚えてないんですよ。みんな祝福してくれてみんなで喜べて・・・熱かったなぁ。
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2/3
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