早稲田の誇る波木健太郎（法3）。 ポジションはQB。攻撃の司令塔。

オフェンスの要、波木選手とディフェンスの要、関谷主将。苦しい闘いが続いた今季、お互いにディフェンス陣オフェンス陣に対して思うところがあるのではないだろうか、そんな疑問をぶつけてみる。グラウンドでは決して交わることのないオフェンス陣とディフェンス陣。お互いの力を信じているだけに求めるものも大きい。しかし想いは確実につながっていた。

関谷主将：オフェンスとディフェンスっていうのはゲームとしては完全に分かれてますけどフットボールの試合っていうのは流れが大事なので本当にオフェンス・ディフェンス両輪だと思っています。勝った試合はオフェンスありがとうっていうのがありますし負けた試合はオフェンス出してくれよっていう気持ちもありますけど（笑）

	写真：平田満氏
	早稲田の攻撃はすべてQB5、波木から始まる。

波木選手：数字的にはオフェンスの方が良いって言われてますけど一つのチームとして試合をしていく上でディフェンスが時間を使われればオフェンスは攻撃できないですし、逆にオフェンスが攻撃してれば相手のオフェンスは攻撃できないので。今年のオフェンスはディフェンスに負担をかけないためにもランプレーでもっと時間を使っていこうっていう目標がありました。実際終わってみると、勝った試合、例えば早慶戦とか良い時間の使い方をしてディフェンスがそこをしっかり止めってっていう良い流れができていたと思うんですけど、逆に負けた試合は良い時間の使い方ができずに負けたっていうのがあって反省もあります。一発でタッチダウンにもってくのは見ている人は楽しいと思いますし華がありますけど、それよりもミスをしないで時間を使って点をとれなくなってきたときにディフェンスがぴしっと止めてくれた事も結構あったので個人だけじゃなくてチームで成り立っているっていうのがすごくありますね。

個性の強い米式蹴球部の中で主将と司令塔という立場である二人が目指す理想のアメフト選手像とは・・・

	写真：平田満氏
	敵を振り切り、走る。 相手の裏をかく動きが得点に繋がる。

関谷主将：フットボールはやればやるほど格闘技だと思うんですね。ディフェンスっていうポジション柄高い興奮状態っていうんですか、そういう状態にもってこれたときが一番良いプレーっていうのがでるので。そういうのを作って保てる人がやっぱり良いんじゃないかなと思うんですけど。その中でも冷静な判断っていうのが必要になってくるので・・・両立ですね。元々なんていうのか平和主義者というか、なかなか今まではそういうことが苦手だと思っていたのですがここまでやってくると勝ちたいですしそういう気持ちが湧いてくるので、自分とはまた違う自分がグラウンドではあるのかなと思いますね。

波木選手：自分はQBなので、理想の選手像っていうのは試合の流れを冷静に見極められてっていうのがポジション的には良いQBかなって思います。頭にきちゃって熱くなる事もありますけど冷静に自分を押さえる事がいいパフォーマンスにつながることだと思いますし。冷静さを失ってしまったときはミスもおきやすいものだし逆に消極的になってしまってもだめだと思うので、やっぱり冷静さと積極さの両立ですね。関谷さんも熱いと思いますよ。まぁ平和主義者っていうか静かな方なんですけどグラウンドに入ったときは厳しいですし主将になるっていうのは大変なのかなって。主将になって厳しくなりましたし。

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