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2003/11/2 [ア式蹴球部]

関東大会直前!!ア式蹴球部特集 山田主将&高井主務インタビュー

高井主務(人4)

――主将を務めるにあたり意識した事、またその経験から得たものとはどういったものですか?
山田:とにかくプレーで皆を引っ張っていこうという意識は常にありました。プレーヤーとしても皆に「それでも主将か?」と思われないようなプレーをすることが、主将としては一番大事だと思っていますから。自分が(プレーで)やらなきゃ下はついてこないというような、主将としての責務を常に意識しながらプレーできたことは、個人的なスキルアップにも凄くプラスになったと思っています。だから自分一人のことだけじゃなく、全体のことを考えなければならないという点で、主将という立場を負担と思った事はないですね。逆に主将として、一人のプレーヤーとしての使命を常に意識しながら一年間やってきたことで、僕自身いろんな意味で凄く強くなれたと思っています。とても心が強くなれました。
高井:チームを支える運営の面としては、選手がサッカーをやりやすい環境作りをすることを第一に考えながらやってきました。マネージャー6人でやれるところは頑張って、選手にはなるべくサッカーをやらせたり、選手がスケジュール通りにスムーズに動けるような段取り作りをしたり…。その辺では色々と考えて気を使っています。悪く言えば雑用みたいなものですが、そこがうまくできれば良いチームになれると思っているんで。あとはチームが外からどう見られているのかも常に意識しながら仕事をしています。こういったインタビューのような、対外的な仕事も色々とあるんで、チームが外から悪く見られないように、良く思ってもらえるように意識してやっています。とりあえずはチームがうまくいくことを常に考えながら仕事をやっています。そういう意識で一年間主務をやってきて、純粋に周りを考えられるようになったかなぁとは思います(笑)。また、OBなど色んな人と接していく中で色々と得るものは大きかったとも思っています。特に早慶戦は僕を成長させたかなぁと。8千人の観衆を呼ぶ試合というのは、大学生の中ではほとんどないですし、そういう試合を開催できたというのは確実に力になっていると思います。でも基本的にサポートの仕事って言うのは、自分の判断で良いと思ったことをやることなんで、僕がやってきたことが選手にとって良かったのかどうか、また成長できたとかは今はあまり実感はありません。おそらく、終わった時に選手の皆が言ってくれる言葉が結果になるのではないでしょうか。

早慶戦の模様

――高井主務から見た山田主将とは、どういった存在ですか?
高井:ははは!難しいっすね(笑)。でも山田は1年の時から何でもできていて、サッカーも巧いし、完璧といえば完璧な人間だと思っています。主将になったのも妥当だと思っているし、凄く頼れる存在です。黙ってても色んなことをやってくれるし、信頼してます。

――逆に山田主将から見た高井主務とは?
山田:恥ずかしいですけど(笑)。僕は主務は高井しかできないと思っていたから、(主務を)やると言ってくれた時は凄い嬉しかったです。実際やってくれた中でも、監督と色々と揉めながらも選手の見えないところで本当に面倒くさい事までやってくれているんで、なくてはならない存在です。

 ア式の大黒柱として、はたまた縁の下の力持ちとしてチームを支えている二人。二人の間にある揺ぎ無い信頼関係は、そのまま今のア式全体の状態を表しているようだ。『チームに属する一人一人、特にチームの柱となる存在の者同士の信頼関係が成り立ってこそ、初めて強いチームとなる。』これは強いチームを作る為に、最も基本的なことでありながら、最も難しいことであるように思う。しかし現在のア式では、その基本がしっかりと成り立っている。今回二人の話を聞いて、私は現在の強いア式を成り立たさせている信頼関係というものを肌で感じることができた。

 

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TEXT=齋藤美穂、取材協力・PHOTO=浅野翔太郎(早大サッカー観戦会)
 


 
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