(前のページより)
――今年の米式蹴球部の目標は日本一とありましたが。
正直に言って、厳しい目標だというのは分かっているんですよ。個人の能力やチーム力を客観的に見ると、他を圧倒しているというのでは無いので。関西の立命や関学と比べて、まぁ、劣ってるんですよ。ただ、劣っているものを劣っているままで終わらすのではなくて。確かに、今試合をやれば9対1で立命が勝つと思うんですよ。でも、それを秋までに6対4や5対5くらいの力関係にすれば、勝つ可能性がぐーんと上がるんですよ。そうなれば、日本一という目標を達成する道が見えてくるわけで。その可能性を高めていって、日本一というものを掴みたいなと思います。
――「日本一」を目指すために、具体的に今どのような事をやっているのですか?
チームとして、春はウェイトを中心にフィジカルをアップしていこうということをやっていますね。先日の中央大学戦では「1対1で勝つ」というのを目標にしていたんですけど、ディフェンスでもオフェンスでもそれが達成されていたかな、と思います。まだチームとしてやるべきことは一杯あるんですけど、とりあえず春はそれをやっていこうかと。
――村井さんからみて、今のチームの良いところ、悪いところはどこですか?
うーん。いいところはちょっと分からないんですけど、悪いというか直すべき点は多々あって、今年はスターターを見ても若いメンバーが多いんですよね。で、そこで萎縮するのではなくて、プレーでのミスを恐れずに思いっきりやること、それが第一だと思います。若いというのは良いとこでもあり、悪いとこでもありますね。
――若さに賭けている、という感じですか?
そうですね。去年の面子が抜けたことで、それだけ変わる可能性があるということだと思うので。
――やはり、波木選手や神選手が抜けたのは大きかったですか?
最初の頃は波木さんがいたらなぁ、と思うこともあったんですけど、最近はそうでもなくて、俺らがこうしようああしようと意見を出してやってますね。最初の試合の中央大学戦で、内容はともあれ、とにかく勝てたことで自信に繋がったのは大きかったですね。
――その中央大学戦なのですが、観ていて反則が多いなぁ、という印象を受けたんですが。
そうですね。それはたしかに改善する点だと思うんですけど、それ以上に、これは特に若手に当てはまるんですけど、のびのびプレーしていないことを僕らは責めるんで。積極的にいった結果のミスは多少は目をつぶって、それよりも思いっきりやれる環境を作っていきたいと思ってます。
――村井さん個人として、今年は何か目標はあるのですか?
個人ですか、そうですね…。個人よりもチームが日本一になることが目標なんで。チームが日本一になるために、自分が引っ張っていくという点で、OLでもDLでもチームNo.1のプレーヤーになりたいですね。
――すでにチームNo.1になられている気がするんですが(笑)。
そうですね(笑)。でも、ディフェンスに入ったときでも、もっともっと自分がメンバーを引っ張っていけるようになりたいですね。(次のページへ)
|
|
2/3
|
|