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夏の合宿以降、初心に返り練習を続け、本来の安定感を取り戻した。
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――現在のチームの雰囲気はどうでしょうか。
モチベーションは高いですよ。人数も少ないから「自分が欠けたらまずい」っていうのがあるので、本当に(モチベーションが)高い。特に下級生、1年生がそういう気持ちを持つ子が多い…、本当は1年生がそういう気持ちにならなくて良いのですけどね。特に竹澤(健介)、阿久津(圭司)に関しては、もっと外の世界で戦いたいっていうのがある。
――それはスタンドプレーという訳ではなく、良い意味で?
もちろん。チームに貢献するという意味でも、すごく良い効果ですよ!4年前、相乗効果で総合3位になった時の早稲田のチームみたいになれればベストなんですけどね。
――例年以上に強い1年生が入部して、チームも影響を受けている感じですね。
東洋大の川島(伸次)監督も同じこと言ってたんですけど、1年生は新しい風でうちがそれまで持っていない風を持ってくるんですよ。もともと強いのは強いのだけど、高校で培ったものも、強さの面も違うし、そういったものに刺激されるのは特に4年生。「こいつらをどうやってまとめるか」ということは考えるし、僕個人も竹澤とかを意識するようになっている。予選会も上尾(ハーフ)も全部いかれて、いかれて…、だから、箱根では区間別で他校と戦うから、なるべくいい位置でもっていきたいです。
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後輩と仲良くするのが好きだと話す高岡だが、歴代の駅伝主将は厳しい人が多いらしい。
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――箱根駅伝に向けて不安要素はありますか。
若干、不安要素はあるかな。安心できないんですよ、誰がどうなるか分からない。もし誰かが調子悪くなってひとりでも欠けたりしたら、そこの区間の換えがきかないですからね、このチームは。他のチームだったら、12月に入るともう安心する頃なんですけど。
――最後に、高岡くん個人の目標を教えてもらえますか。
まず、シード権は固く。そっからでしょ!今はどこでも走れる状態ですし、区間によって、区間賞狙えるところも、区間5番以内かなと思うところもありますけど、とにかく区間賞っていうのは見えないものではないんです。2年生の時(6区=区間8位)は区間10番以内でくることが限界でしたけど、昨年度は「区間賞とれるかな?」でした。でも今年は見える位置にいる。どの区間でも区間賞を目指して、レースの状態によってうまく自分をコントロールしていきたいです。
主将として新たなチームを作る時は、戸惑いが大きかったという高岡。だが、大舞台を近くに控えた今、チームは戸惑いと焦りを乗り越え、団結力を持った集団へと変わってきている。主将というチームの精神的な柱であると同時に、努力で手に入れた力を持つ選手でもある高岡の、競技生活最後の大勝負はもうすぐだ。
特集
箱根駅伝特集 「未来への架け橋」
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第82回箱根駅伝公式サイト
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